MTの電気自動車の先駆け
ジープによると、3.0への進化にあたってはトルクを高めた効率的なモーターが新たに採用され、結果として使用できるエネルギーと航続距離がそれぞれ20%も増加したとのこと。また、ドライバーが選べる機能も追加され、出力が285hp/370Nmまたは650hp/1,220Nmから選択可能となったほか、回生ブレーキの効きや下り坂走行時のスピードコントロールも任意に設定できるようだ。
なお、初代マグニトーで285hp/370Nmだったスペックは、マグニトー2.0で625hp/1,152Nmに大幅強化されたが、3.0では馬力、トルクともさらに上乗せされ、市販EVで言うと「BMW iX」の最強バージョン「iX M60」をも凌ぐレベルに達している。
マグニトー3.0について市販化の情報はないが、強大なパワー、抜群の走破性、そして初代から一貫して採用しているマニュアルトランスミッションは他モデルにはない個性と言える。特にEV用のMTについては、昨年トヨタが開発に乗り出しているという情報も駆け巡り、EVの多様化の波が訪れることを予感させる。
冒険心溢れる佇まいでクルマ好きの心をくすぐるマグニトー3.0。このようなEVにいつか乗れる日が来るのか。ジープの今後の展開に期待したいところだ。
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