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軽自動車同士で比べたらやっぱりEVの電気代のほうがガソリン代よりも安かった! ただし「自宅充電」ベースで運用しないとむしろ高額になる!!


TEXT:御堀直嗣 PHOTO:THE EV TIMES
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EVはガソリン車よりも燃料代が安いといわれているが……

電気自動車(EV)と、エンジン車の燃料代の比較の事例を求めるのは容易でない。同じ車種で、モーター駆動とエンジン駆動を同時に揃える例が限られるからだ。ただ、国産車では、軽EVが比較的適切に比べられそうだ。たとえば、乗用車ではホンダN-ONEe:とN-ONEだ。

N-ONEe:の諸元表による燃費は、WLTCで105Wh/kmである。N-ONEのほうは、WLTCで23.2km/Lとあり、ターボエンジン車のRSは21.6km/Lである。

ホンダN-ONE e:とN-ONE

燃費の話でなぜ、ターボエンジン車も例に出すかというと、自然吸気(NA)エンジンの最大トルクが64Nmであるのに対し、N-ONEe:は162Nmとなって2.6倍以上もあり、性能差が大きい。RSの最大トルク値は104Nmで、N-ONEe:より低いが、過給の加速を味わえる。ちなみに最高出力は、軽自動車の自主規制によって47kW(64馬力)が上限だ。

そのうえで、1km走るのに、どれほどの電気代とガソリン代が掛かるかを試算しよう。そのため、エンジン車の燃費を、1リッターあたりの表記から、1kmあたりの燃料消費へ書き換える。

NAエンジンのN-ONEは、0.043L/kmとなり、RSは0.046L/kmになる。現在の全国ガソリン平均価格は、6月10日時点で、レギュラーが161.6円である。したがって、1km走行あたりの燃料代はNAエンジンでは6.95円、RSは7.43円と計算できる。

ガソリンスタンドの看板

EVの電気代はどうか? 自宅で充電する場合は、一般家庭向けの契約に従量Bと従量Cの区別がある。オール電化などではない、一般家庭は従量Bの場合が多い。IH(Induction Heating)などの台所や、広い部屋で200Vの空調を使うなどする場合は、従量Cとなっている家庭もあるだろう。ちなみに、EVの充電をするため、私は従量Cの契約になっている。

ここでは、電気の使用が多い想定で従量Cの電気代を例に計算する。月々の基本料は別として、利用した電気代は東京電力の場合、1kWhあたり約30~40円だ(使った電力量によって幅がある)。これで、N-ONEe:を充電したとすると、1km走行あたりの電気代は3.15~4.20円になる。

結果、燃費のよいNAエンジンと、電気使用量の多い場合の電気代で比べても、ガソリン代のほうが1.6倍高い計算になる。性能の近いターボエンジン車との比較では、さらにEVが有利になる。

ホンダN-ONE e:の充電口

EVの電気代が安いことが見えてきた。

では、自宅での普通充電(基礎充電)ではなく、移動中や、自宅に基礎充電のない場合に急速充電をしたらどうか?

全国に急速充電を展開するe-Mobility Powerは、今年4月から従量課金制を導入し始めた。従量課金とは、充電した電力量に応じて電気代を徴収する方式だ。従来は、急速充電器の出力ごとに、充電した時間に応じた料金設定となっていた。大容量バッテリーを車載するEVは、高性能な急速充電器で短時間に多くの電気を充電したいと思う傾向なので有り難い方式だったが、バッテリー容量の小さな軽EVや、少しだけつぎ足したいような場合は、充電した電力量で支払うほうが実利的になる。

急速充電器のディスプレイ

今回のガソリン代との比較では、例として軽EVを採り上げたので、e-Mobility Powerがはじめた従量課金で試算してみる。新たな料金制度では、一般道の急速充電器の場合110円/kWhとなっている。高速道路では143円/kWhだ。日常的な使い方を前提に110円/kWhの料金で試算すると、1km走るのに11.55円の電気代になる。こうなると、ガソリン代を大きく超える。

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