コラム
share:

販売開始7分で1万台が売れた! Xpengの最新EV「新型P7」がスゴすぎて笑う


TEXT:高橋 優 PHOTO:Xpeng/EV Native
TAG:

充実装備と圧倒的コスパ

そして、EV性能という点では、航続距離は最長820km、5C超急速充電に対応させることで、SOC80%まで11.3分で充電可能です。肝心の値段設定についても、エントリーグレードが21.98万元(約452万円)という、まさに衝撃的なプライスを実現してきたのです。

なお、旧型P7と同じく、Wingエディションとしてシザースドアを採用する上級グレードもラインアップされます。

Xpeng P7のシザースドアモデル

新型P7のEV性能を、競合となるシャオミSU7やテスラ・モデル3などと比較したとき注目すべは、その驚異的な効率性でしょう。P7の電費は13.5kWh/100kmと、SU7 Max、モデル3パフォーマンス、Zeekr 007GTを上まわり、Luxeed S7 Ultraと同等となるセグメントトップの電費を実現。P7は、リヤに275/40R20タイヤを装着しているため、効率性という点でテスラやシャオミを明らかに上まわっているといえます。さらに、充電性能も486kWの超急速充電に対応することで、SOC80%まで11.3分で充電可能とセグメントトップです。

さらにP7には、全グレード標準で23スピーカーシステム、DCC付きデュアルチャンバーエアサスペンションが搭載されています。最低地上高も最大で172mmを確保可能であり、スポーツセダンの痒いところに届く装備といえるでしょう。

そして値段設定について、新型P7の25.98万元というのは、コスパで定評のあるZeekr 007GTすらも上まわっているレベルです。モデル3パフォーマンスと比較しても、約150万円以上も安価に購入することが可能という驚きのコスト競争力です。

Xpeng P7とライバル車

さらに注目するべきは、その充実の標準装備内容。P7 Ultra AWDでは以下のとおりとなっています。

・リヤに275/40R20、スタッガードタイヤ
・ブレンボ製4ピストンブレーキキャリパー
・15.6インチの上下左右にチルト可能なセンターディスプレイ
・87インチのファーウェイ製ARヘッドアップディスプレイ
・リヤの8インチスクリーン
・プロセッサーはTuring AIとQualcomm Snapdragon 8295Pのコンビネーション
・シートまわりについて、ナッパレザーを標準採用
・レッグレストとサイドサポート、ランバーサポート付きの16方向電動調整とともに、シートヒーター、クーラー、マッサージを装備
・助手席には期間限定でゼログラビティシートを無料搭載
・後席はリクライニングできないもののシートヒーターは搭載

Xpeng P7のインテリア

・電動ステアリング調整とヒーター
・アンビエントライト
・フロントサイドガラスの二重ガラス化
・ソフトクローズドア
・1.84㎡のガラスルーフは3層銀メッキ加工によってUV/IRカットを徹底
・フレグランス機能
・ハイエンドADASはTuring AIチップを2つ搭載して1500TOPSを実現。VLAベースのシティNOAを初めとして、将来にわたるOTAアップデートに対応
・V2L機能は6kW
・23スピーカーシステムは7.1.4対応
・DCC付きデュアルチャンバーエアサスペンション
・エアバッグは7つ
・アンダーボディのフロントとリアに最大16000トン級という業界最大級のギガキャスティングを採用
・高張力鋼とアルミニウム合金の配合割合は88.18%、超高張力鋼は最大2000MPa、ねじり剛性は43000Nm/deg
・車両保証は5年12万km

Xpengは、新型P7の発売開始7分間で1万台の確定注文を獲得しました。まさに次世代スポーツセダンとして、EV性能、エクステリアデザイン、インテリアデザイン、先進機能というあらゆる観点を徹底的に作り込むことで、多くの若者ユーザーを取り込んでいるのです。

Xpengが新型P7に対するスローガンとして掲げてきていた「時代を先取りする者が、その時代を定義する」という言葉は、まさに今回の新型P7にふさわしい言葉として称賛に値すると感じます。さらに多くの若者が新型P7を購入することになるはずです。

Xpeng P7のフロントスタイリング

Xpengを象徴するモデルだったP7を、Xpengが現在有するすべての最新テクノロジーを結集してリブートしたのがこの新型P7なのです。時代を先取りする者が時代を定義するという言葉のとおり、この新型P7が次世代のトレンドを形成するような存在になり得るのか。直接の競合となるシャオミSU7やテスラモデル3との販売台数対決の行方も含めて、Xpengの今後には大いに期待できるでしょう。

TAG:

PHOTO GALLERY

NEWS TOPICS

EVヘッドライン
日本は3年連続「日産サクラ」がトップ! じゃあ中国・欧州・アメリカで一番売れてるEVってなにか調べてみた
電気自動車って「お金的に」得? エンジン車と諸々の費用を比べてみた
リーフのバッテリーパックをバラして積むって意外に大変! 初代フィアット・パンダのEV化に挑戦してみた【その5】
more
ニュース
トヨタの新型モビリティでお台場周辺が一気に便利になる! 「eパレット」と「C+walk」が街全体の活性化にも貢献
ホンダがカーボンニュートラル実現に向け二輪の電動化を加速中! 欧州でネイキッドモデル「WN7」を発表
新車価格約3000万円も補助金を使えば半額で買える! トヨタのカワイイ新世代モビリティ「eパレット」の販売がスタート
more
コラム
テスラを抜き世界最大のEVメーカーになったBYD! それでも株価が低迷するワケ
販売開始7分で1万台が売れた! Xpengの最新EV「新型P7」がスゴすぎて笑う
EVってこれからの時代の乗りものなのにHonda eはたった1代で消滅! Honda eを作った意味ってドコにある?
more
インタビュー
電動化でもジーリー傘下でも「ロータスらしさ」は消えない? アジア太平洋地区CEOが語るロータスの現在と未来
「EX30」に組み込まれたBEVの動的性能とは。テクニカルリーダーが語る「ボルボらしさ」
「EX30」には、さまざまな可能性を。ボルボのテクニカルリーダーが話す、初の小型BEVにあるもの
more
試乗
【試乗】いい意味で「EVを強調しない」乗り味! 本格4WDモデルも用意される期待のニューモデル「スズキeビターラ」に最速試乗
【試乗】5台の輸入EVに一気乗り! エンジン車に勝るとも劣らない「個性」が爆発していた
【試乗】CR-Vに中身を乗っけただけのプロトなのにもう凄い! ホンダの次世代BEV「0シリーズ」に期待しかない
more
イベント
マンションでもEVが身近になる! 官⺠連携で既存マンション全274駐⾞区画にEV充電コンセントを導⼊した事例リポート
公道レース「フォーミュラE東京」が帰って来る! チケットを持っていなくとも無料で1日遊び尽くせる2日間
災害に備えて未来を楽しむ! 「AWAJI EV MEET 2025」の参加はまだまだ受付中
more

PIC UP CONTENTS

デイリーランキング

過去記事一覧

月を選択