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EVはリセールが厳しいの「噂」は本当か? 残価設定率から探ってみた


TEXT:渡辺陽一郎 PHOTO:TET 編集部
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EVのなかで残価率が高いのはサクラ

買い方は現金購入がベスト。残価設定ローンは、前述のとおり残価率が低く、月々の返済額を抑えにくい。セレナのように残価率の高い車種なら、残価設定ローンを使うと月々の返済額を安くできるメリットが生じるが、電気自動車では利用価値が低い。

それでもオトクに乗りたいなら、なるべく残価率の高い人気車を選ぶ。この代表は日産サクラだ。2024年には、国内で販売された電気自動車の38%をサクラが占めた。自宅で充電できる代わりに、1回の充電で長い距離を走るのが苦手な電気自動車は、買い物などに使う軽自動車のカテゴリーと親和性が高い。そこで電気自動車であり軽自動車のサクラが人気を得た。

日産サクラ

サクラX(価格は259万9300円)を残価設定ローンで契約した場合、5年後の残価は90万9000円で残価率は35%だ。リーフの20%に比べると大幅に高い。さらに、新車価格から国が交付する補助金額の55万円を差し引くと204万9300円になり、この実質価格で計算すると、5年後の残価率は44%になって不利は解消される。サクラの場合、車両価格の割に補助金額が多く、購入しやすくなっている。

また、リーフは前述のとおり中古車人気が低いため、7年落ちの現行型が120万円前後で販売されているが、これを乗り継ぐのはあまり推奨はできない。駆動用電池の劣化も心配されるからだ。

日産リーフのメーター

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