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デザインが一新されたレクサスRZ
レクサス「RZ」の主な特徴
新型のレクサスRZは、ボディサイズこそ従来型と変わらぬ全長4805×全幅1895×全高1635mm(欧州プロトタイプ仕様の値)のプロポーションを維持するが、デザインは一新された。
BEVシステムは全面的に刷新され、モーターの高出力化や航続距離の伸長、充電時間の短縮が図られたという。また、プラットフォームの改良に加え、F SPORTにはレクサス初となるステアバイワイヤシステムを導入。
さらに、レクサスならではの電動化技術を活用した四輪駆動力システム「DIRECT4」の特性が見直されたことで、「The Natural」と呼ばれる走りのコンセプトを磨き上げ、より自然で気持ちの良い走りの味「Lexus Driving Signature」を深化させたのだという。
注目は追加設定された「RZ550e F SPORT」と呼ばれるグレード。前後モーターの高出力化でシステム最大出力が300kWに達するだけでなく、手元に備わる「インタラクティブマニュアルドライブ」でマニュアル操作のように駆動力を操ることで、ダイレクト感あるスポーティな走りと操る喜びが体感できるようだ。
RZ550e F SPORTには、空力性能に根差したF SPORT独自のエクステリアデザインが与えられるほか、ステアバイワイヤ用のステアリングホイールが設定されるなど、内外に走りを想起させるデザインが散りばめられている。
レクサス新型RZは、2025年秋以降に順次各地域での発売を予定しているということだから、日本でのデビューが楽しみなところだ。
マルチパスウェイで突き進むトヨタ
直近のトヨタは中国市場向けにBEVの「bZ3C」「bZ3X」などを立て続けに発表している。それに続く形で今度は欧州市場向けのBEVを発表した形だ。
この発表会でスピーチを行ったトヨタのチーフブランディングオフィサーであるサイモン・ハンフリーズ氏は次のようなコメントを残している。
「トヨタのマルチパスウェイ戦略は非常に幅広く、各地域にふさわしい在り方があり、進化をしていくのです。トヨタは各地域で受け継がれている知識、体験、文化に敬意を払い、世界のどこであっても『町いちばん』の会社になることを目指しています」
マルチパスウェイ戦略によって適材適所に車種開発を行い、かつICEも進化させながら、HEV、PHEVを含めた電動化、さらには水素といったパワートレインのバリエーションを用意するなかで、本格化してきたトヨタのBEV展開の動き。今後の展開から目が離せない。