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子どもに大人気の電動バギーに大迫力のエアロキットや色が変わるフィルムまで登場! 大阪オートメッセのEV関連出展物はどれもユニークすぎた


TEXT:斎藤充生 PHOTO:斎藤充生
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EVの電費向上につながる? 「SPPF」施行のヒョンデ・コナ

関西エリアを中心に多数のオートバックス店舗を運営するG-7・オート・サービスが展示していたのは、ヒョンデのe-SUV「コナ」だ。コナ自体がこうしたカスタムカーショーに出展されること自体が珍しいので近づいて見ると、一見ノーマル車と変わらぬ佇まいのコナだが、何やら様子がおかしい。純正の外装色には設定されていないマットホワイトに塗装されているのだ。

大阪オートメッセ2025にG-7オートサービスが展示したヒョンデ・コナ SPPFで車体全体をマットホワイトに塗装

これはSPPFと呼ばれる「はがせる塗料」を使って塗装されたもので、ラッピングやプロテクションフィルムとは異なり、塗料でありながらフィルム状に硬化し、あとで剥がす際にも糊を使用していないから跡が残らず、車両売却に影響が出ないという優れもの。

さらにマットブラックに塗られたミラーが凄かった。このミラーはSPPFの上に「感熱塗料」というものが塗装されており、夏場の炎天下になると表面温度が上昇し白色に変化する。一方で外気温の低い冬場はご覧のようにマットブラックとなり、温度に反応して色が替わるのだ。

大阪オートメッセ2025にG-7オートサービスが出展したヒョンデ・コナは、ミラーに感熱塗料を塗布している 温度で色が変わるため手を置いて実験してみた

実際に手で触れてみると、手の温度によって触れた部分だけが小豆色に変化。確かに感熱効果がある。これにより、夏場のボディーカラーは熱を吸収しにくい白、冬場はその逆で黒に変化させることで、EV特有のエアコン稼働による電費の悪化を防ぐ狙いがある。

大阪オートメッセ2025にG-7オートサービスが出展したヒョンデ・コナ 感熱塗料で塗装したマットブラックのミラーに手を触れると、手の温かさで小豆色に変色した

SPPFも純正塗料の上に塗膜を追加することから、車内への熱伝導を抑え、電費が向上することを期待しているという。感熱塗料にしろ、期待した効果が得られるかは検証中だというが、なかなか面白い試みではある。一見ノーマルに見えるクルマでも、すごい技術が投入されている。

来年の大阪オートメッセでは、どんなEV車のカスタムが見られるか、今から楽しみだ。

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