多くの電動車が10ベストカーに選出された
毎年、年末になると日本カー・オブ・ザ・イヤーが決定する。クルマ関連の雑誌やウェブ媒体によって実行委員会が組織され、依頼を受けた選考委員の投票に基づき、日本カー・オブ・ザ・イヤーが決まる。
日本カー・オブ・ザ・イヤー2024-2025の選考では、2023年11月1日から2024年10月31日までに国内で発表、あるいは発売された乗用車と、個人利用の可能な商用車が対象になる。まずは10ベストカーを投票で選び、そこから日本カー・オブ・ザ・イヤーを決定する。
日本カー・オブ・ザ・イヤー2024-2025の10ベストカーを見ると、BEV(エンジンを搭載しないバッテリーとモーターによる電気自動車)が多かったことに気付く。10車種のうち、3車種をBEVが占めた。
しかも、それ以外の5車種については、バリエーションのなかに、BEV、ハイブリッド、プラグインハイブリッド、マイルドハイブリッドが用意される。つまり合計8車種は、何らかのモーター駆動システムを搭載するわけだ。モーター駆動をまったく用意しないエンジンのみの車種は、悪路向けSUVのトヨタ・ランドクルーザー250とピックアップトラックの三菱トライトンのみであった。
この10ベストカーの構成は、いまの日本で求められるパワーユニットを素直に反映したものだ。2024年上半期(4〜9月)に国内で新車として売られた軽/小型/普通乗用車のうち、ハイブリッド(マイルドタイプを含む)は53%に達した。そうなると販売ランキングの中盤から上位に位置する売れ筋車種は、その大半が何らかの電動機能を採用する。そのために10ベストカーには電動車が多かった。
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