試乗
share:

まだ日本に入ってこない貴重な「EX30」のツインモーターに試乗!ボルボ史上最速性能を誇るEV


TEXT:小川 フミオ PHOTO:ボルボ
TAG:

しっかりした存在感

私がここで試乗記を書く「ツインモーター」は充電速度も速い。153kWでチャージすると、10パーセントの残量から80パーセントまで充電するのに25分強だそう。

さきにも触れたとおり、満充電での走行距離は460km(WLTP)なので、実際はその7割ぐらい、だいたい300kmは走れるだろうか。日常使いには充分な性能だ。

「EX30はこれまでのボルボ車の中で最も低いカーボンフットプリントを実現するよう設計」していると、ボルボカーズではしている。

生産とライフサイクルに全体にわたる温室効果ガス削減への取り組みや、内外装の素材にリサイクル材を使用するなどして、20万kmの走行時(欧州ではけっこう当たり前)における総二酸化炭素排出量を30トンに以下に抑えることが出来るんだそうだ。

「スターウォーズ」に登場するキャラクター、ボバ・フェットがイメージソースと、エクステリアデザインを担当したTジョン・メイヤー(T. Jon Mayer )氏がかつて教えてくれた顔つきは、地味といえば地味。

バルセロナの路上では、押出し強めのクプラ(VWのサブブランド)やヒョンデなどに紛れて目立たないかと思っていたけれど、しかし意外に、すぐ気づいて写真を撮るひとなどもいて、ボルボ本社のヨーテボリと2,400km離れていても、しっかりした存在感があるのだなあと思った。

ボルボ EX30 Twin Motor Performance
全長:4,235mm
全幅:1,835mm
全高:1,550mm
ホイールベース:2,650mm
車重:1,960kg(※)
乗車定員:5名
一充電走行距離:460km(WLTP)
最高出力:315kW(428ps)/5,375-9,536rpm
最大トルク:543Nm(55.4kgm)/112-5,475rpm
バッテリー総電力量:69kWh
モーター数:前1基、後1基
トランスミッション:1速固定
駆動方式:AWD(全輪駆動)
フロントサスペンション:マクファーソンストラット
リアサスペンション:マルチリンク
フロントブレーキ:ディスクブレーキ
リアブレーキ:ディスクブレーキ
タイヤサイズ:前後245/40R20
荷室容量:318L
※日本仕様の諸元はまだ決定していないので本国資料より
TAG:

PHOTO GALLERY

NEWS TOPICS

EVヘッドライン
いすゞがピックアップトラック「D-MAX」にBEVを用意! バンコク国際モーターショーでワールドプレミア予定
BEV大国の中国で販売が失速! ここ数年でPHEVのシェアが伸びていた
中国市場でファーウェイのEVが爆発的人気! ライバルを凌ぐ激安っぷりと超豪華内装のAITO M9とは
more
ニュース
初夏の北軽井沢でアウディ最新モデルを堪能! 「あさま空山望」とのコラボキャンペーンは5月20日まで募集中
ついにGクラスにも完全電動化モデルが登場! メルセデス・ベンツ「G 580 with EQ テクノロジー」で高級オフローダー界に殴り込み
レンジローバーPHEVの使用済みバッテリーを再利用! エネルギー貯蔵システム「BESS」で真の循環型経済の実現を目指す
more
コラム
やっぱり日本でEVは需要薄か!? 国産で好調なのは軽EVだけという現実
数字だけ高スペックでも実際の充電は遅い! EVの進化についていけない急速充電器の現状
テスラ・モデルYに600km走れるRWD登場も日本導入はナシの予想! 日本は「ジュニパー」の登場に期待
more
インタビュー
「EX30」に組み込まれたBEVの動的性能とは。テクニカルリーダーが語る「ボルボらしさ」
「EX30」には、さまざまな可能性を。ボルボのテクニカルリーダーが話す、初の小型BEVにあるもの
災害に強いクルマは「PHEV+SUV+4WD」! 特務機関NERVがアウトランダーPHEVを選ぶ当然の理由
more
試乗
EV専業の「テスラ」とEVに力を入れる従来の自動車メーカー「ヒョンデ」! モデルYとコナを乗り比べるとまったく違う「乗りもの」だった
誰もが感じる「ポルシェに乗っている」という感覚! ポルシェはBEVでもやっぱりスポーツカーだった
佐川急便とASFが共同開発した軽商用EV「ASF2.0」に乗った! 走りは要改善も将来性を感じる中身
more
イベント
中国市場のニーズに合わせて開発! 日産が北京モーターショー2024で新エネルギー車のコンセプトカーを出展
レース前に特別に潜入! フォーミュラEに参戦する日産チームのテント内は驚きと発見が詰まっていた
日産がフォーミュラE「Tokyo E-Prix」開催前スペシャルイベントを開催! 六本木ヒルズアリーナに1夜限りのサーキットが出現
more

PIC UP CONTENTS

デイリーランキング

過去記事一覧

月を選択