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戸惑うくらいに新鮮! 次世代電気自動車のiXはデザインも斬新 [BMW iX試乗記]


TEXT:生方 聡 PHOTO:小河原 認
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戸惑いのあとの心地よさ

タッチスイッチを操作してドアを開け、コックピットに収まると、目の前には見慣れない風景が広がっている。なかでも特徴的なのが、横長の大型モニターが弧を描くようにダッシュボードに佇む「BMWカーブド・ディスプレイ」。ダッシュボードにはハザードスイッチくらいしか見当たらず、初見では何をどう操作したらよいか戸惑うほどだ。

ドアハンドルが見当たらないことも、不安をかきたてる。しかし、よく見ると小さなスイッチがあり、そこを軽く押すだけで、簡単にドアが開けられる仕組みなのだ。実は奥まったところにドアハンドルが隠されており、万一、ドアスイッチにトラブルが発生しても、物理的にドアを開けられるから安心である。

車両の設定や情報の表示は、ダッシュボードのコントロール・ディスプレイで行う。ドライバーから見やすく、手が届きやすいBMWカーブド・ディスプレイは操作性が良好で、さらにセンターコンソールに配される「コントロール・センター」で操作できるのも便利だ。

おなじみのiDriveコントローラーやシートの調節スイッチはクリスタル製で、上質さを際だたせている。見慣れてくると、シンプルでモダンな雰囲気のコックピットはとても心地がよく、最初に抱いた戸惑いや不安はすっかり解消していた。そうなると、iXがどんな走りを見せるのか、期待は高まるばかりである。

BMW iX xDrive50

全長:4,955mm
全幅:1,965mm
全高:1,695mm
ホイールベース:3,000mm
車両重量:2,560kg
前後重量配分:前1,230g、後1,330kg
乗車定員:5名
交流電力量消費率:190Wh/km(WLTCモード)
一充電走行距離:650km
システム最高出力:385kW(523ps)
システム最大トルク:765Nm(78.0kgm)
フロントモーター最高出力:190kW(258ps)/8,000rpm
フロントモーター最大トルク:365Nm(37.2kgm)/0-5,000rpm
リアモーター最高出力:230kW(313ps)/8,000rpm
リアモーター最大トルク:400Nm(40.8kgm)/0-5,000rpm
バッテリー総電力量:111.5kWh
モーター数:前1基 後1基
トランスミッション:1速固定
駆動方式:4WD
フロントサスペンション:ダブルウィッシュボーン式
リアサスペンション:マルチリンク式
フロントブレーキ:ベンチレーテッドディスク
リアブレーキ:ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ:255/50R21
最小回転半径:6.0m
荷室容量:500L
車体本体価格:13,980,000円

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