試乗
share:

進化は他にも!「最新が最良」のリチャージ シングルモーター [ボルボC40/XC40リチャージ試乗記]


TEXT:生方 聡 PHOTO:小河原 認

モーターのレイアウト以外にもさまざまな部分に手が加えられた「ボルボC40/XC40リチャージ」。「最新が最良」という言葉は、このクルマにもあてはまるようだ。

One Pedal Driveが進化

C40/XC40リチャージでは、走行中にアクセルペダルを緩めたときに働く“回生ブレーキ”の度合いを、設定変更することが可能である。具体的には、ドライビング設定の「One Pedal Drive」メニューで好みの動きを選べるのだ。選択肢は、従来からの“On”、“Off”に加えて、この2024年モデルからは“Auto”が加わった。

まずはOnを選ぶと、いわゆる“ワンペダルドライブ”が利用できる。アクセルペダルを緩めると強めの回生ブレーキが利き、アクセルペダルに載せた右足の動きだけで、ほぼ速度調整が可能だ。アクセルペダルから足を完全に離せば、クルマは停止に至る。一方、Offでは、アクセルペダルを緩めても回生ブレーキは利かない。一方、停止した状態でブレーキペダルから足を離すと、ゆっくり動く“クリープ”があるため、車庫入れなどの場面ではこのほうが便利かもしれない。

Autoは、レーダーなどのセンサーにより先行車との距離を監視しながら、自動的に回生ブレーキの強さを調節してくれる優れた機能だ。とくに比較的交通量の多い高速道路などでは車間距離の調整が楽になるので重宝する。ただ、先行車がいない状況ではコースティング(惰力走行)するため、単独で走行中にコーナーで減速したいときや、一般道の赤信号で停まりたいときなどには注意が必要だ。個人的にはAutoとOnを切り替えて使うのが便利だと思うが、そのたびにドライビング設定画面を表示させるのは少し面倒である。

PHOTO GALLERY

NEWS TOPICS

EVヘッドライン
「マルチポートEVチャージャ」(photo=日立インダストリアルプロダクツ)
日立が発売「魔法のようなマルチ充電器」1基で数十台の充電に対応が可能、出力も自在[2023.10.02]
バッテリキューブ(photo=日立製作所)
トレーラー型の緊急用バッテリー登場……三菱・日立、使用済みバッテリーの再活用を事業化へ[2023.09.29]
WeCharge(photo=ユビ電)
充電料金を“普通の払い方”に……ユビ電、「WeCharge」にkWh単位の課金方式を導入[2023.09.28]
more
ニュース
ヒョンデ、新型電気自動車「コナ」の予約受付を開始、予定価格は税込400万円から
BYDの新型EV「ドルフィン」は363万円から。補助金で200万円台も可能
大型トラックのEV化進む。メルセデスが航続距離500kmの「eアクトロス600」を発表
more
コラム
欧州メーカーはなぜ電気自動車に走ったのか?:知って役立つEV知識・基礎の基礎/御堀 直嗣 第14回
トヨタの全固体電池量産に向けた技術進化を実感。“夢の電池”ではなく、量産目前の現実味が。
ギガキャストの試作品(写真右)。プレス工程と溶接工程を必要とする従来品(写真左)と比べて工程数は一気に減る。出典:トヨタ
トヨタ「ギガキャスト」の正体を初公開の明知工場で見た。これからのクルマ作りには必須技術か
more
インタビュー
電気自動車で自由に旅できる世界を目指して。シュルーターさんと「ID.BUZZ」の旅物語
ボルボ「EX30」は「脱炭素」をキーワードにインテリアの“プレミアム”を再定義する
フォルクスワーゲン「ID.BUZZ」は人や荷物だけでなく笑顔もはこぶクルマ
more
試乗
“EVセダン”の決定版か!? 新型BMW「5シリーズ」セダンの電気自動車「i5」に試乗した
ホンダのEV「e:NP1」はマイルドにもスポーティにもなる走り!来年からの新型車にも注目
中国でもホンダイズムは健在!電気自動車としても進化している「e:NP1」のインテリアとは
more
イベント
自動車部品&輸入販売の超・老舗とBYDがコラボ、東京・品川に新ディーラーをオープン
ジャパンEVラリー白馬2023(photo=日本EVクラブ)
今年の最長距離の参加者は⁉︎……「ジャパンEVラリー白馬2023」は充電計画も愉しい
ジャパンEVラリー白馬2023(photo=福田 雅敏)
ぶっちゃけトークの夜がやっぱり本番⁉︎……72台のEVが集まった「ジャパンEVラリー白馬」
more

PIC UP CONTENTS

デイリーランキング

過去記事一覧

月を選択