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パワーも航続距離も前年比プラス! [ボルボC40/XC40リチャージ試乗記]


TEXT:生方 聡 PHOTO:小河原 認
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航続距離は502kmから590kmに向上

2024年モデルの進化は駆動方式だけではない。多くの人にとっては、主要なスペックが向上したことのほうが重要に違いない。最新のリチャージ・シングルモーターは、C40、XC40ともに、搭載されるバッテリー量が69kWから73kWに微増する一方、WLTCモードの一充電距離は502kmから590kmへと大幅に増加している。

これに貢献しているのが新設計のリアモーター。ボルボが自社開発した第2世代の交流同期モーターは、最高出力は170kWから175kWに、最大トルクは330Nmから418Nmといずれもアップしながら、水冷と空冷を併用した冷却システムに採用をはじめ、インバーターモジュールと一体設計としたり、インバーター素子を従来のSi(IGBT)からSiC(MOSFET)に変更するなどして、効率の向上を果たしている。実際、WLTCモードの電費(交流電力量消費率)は159Wh/kmから143Wh/kmと、約1割も向上しているのだ。

こうした改良が加えられた2024年モデルのC40/XC40リチャージ・シングルモーターのなかから、今回は最上級グレードのC40リチャージ アルティメット シングルモーターをメディア向け試乗会でチェックするチャンスを得た。果たして、2023年モデルからの進化を感じ取ることはできるだろうか?

Volvo C40 Recharge Ultimate Single Motor

全長:4,440mm
全幅:1,875mm
全高:1,595mm
ホイールベース:2,700mm
車両重量:2,010kg
前後重量配分:前980kg、後1,030kg
乗車定員:5名
交流電力量消費率:143Wh/km(WLTCモード)
一充電走行距離:590km(WLTCモード)
最高出力:175kW(238ps)/4,000-5,000rpm
最大トルク:418Nm(42.6kgm)/1,000rpm
バッテリー総電力量:73kWh
モーター数:後1基
トランスミッション:1速固定式
駆動方式:RWD
フロントサスペンション:マクファーソン・ストラット式
リアサスペンション:マルチリンク式
フロントブレーキ:ディスク
リアブレーキ:ディスク
タイヤサイズ:前235/45R20、後255/405R20
最小回転半径:5.7m
荷室容量:413L
車体本体価格:7,390,000円



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