EV版「EQV」は快適性やインフォテインメントが進化
機能面については、EQVにおいては特に日常の使い勝手を高めており、航続距離の算出精度が高められたほか、充電量を考慮したクラウドベースでのナビルートの設定が可能となった。ほかにも充電設定の調整やBEV専用のディスプレイ表示などもすべてMBUXの高解像度パネルで操作でき、利便性が高められた。
快適装備も充実し、オプションで用意される2列目のラグジュアリーシートには、3段階に調整できるマッサージ機能や、2段階のベンチレーション機能を装備。アームレストにはカップホルダー、USB-Cポート、スマートフォン用トレーを内蔵する。また、新デザインのセンターコンソールには2つのUSB-Cポートに加え、オプションでスマートフォン用のワイヤレス充電器も装着可能だ。
今回の改良についてパワートレーンについての公式発表はないため、EQVについてはモーターやバッテリーなどは現行モデルからキャリーオーバーされる可能性が高そう。だとすると、204hp/366Nmのアウトプットや約343kmの航続距離は変更ないかもしれない。ミニバンで想定される家族連れでの遠出を考えると航続距離はもう少し伸ばしてほしいところだが、メルセデスとしては、2026年以降に登場するモジュール式のバン・エレクトリック・アーキテクチャー(VAN.EA)をベースに大幅に進化させる計画なのかもしれない。
現行EQVは国内未導入だが、従来以上に押し出し感を増した改良型は、迫力顔ミニバンの人気が高い日本でも注目を浴びることは必至。ぜひとも国内導入を検討してもらいたいところだ。
1 2