#発売前モデル
TEXT:TET 編集部
大型トラックのEV化進む。メルセデスが航続距離500kmの「eアクトロス600」を発表

独メルセデス・ベンツの商用車部門メルセデス・ベンツ・トラック・バスは9月11日、電動大型トラック「eアクトロス」のロングレンジ版として、航続距離500kmを実現した「eアクトロス600」を、10月10日にワールドプレミアすると発表した。 1000kWh充電に対応 メルセデス・ベンツ・トラック・バスは世界で商用車の電動化を進めているが、その中でも大容量の荷物輸送に特化した大型電動トラックシリーズとして展開しているのが「eアクトロス」だ。そのネーミングどおり、かつて日本でも販売されていた内燃機関版の「アクトロス」をベースに、完全電動パワートレーンを与えられた同シリーズは、これまで「eアクトロス300」(112kWhバッテリー3個搭載)および「eアクトロス400」(同4個搭載)が発売済み。これらのモデルは、最大で400kmに達する航続距離を武器に、既に欧州などでは実際のビジネスシーンで活用が始まっている。 今回、そのeアクトロスに新設定されることが判明したeアクトロス600は、数字から分かるように、航続距離をさらに延長。メルセデス・ベンツ・トラック・バスによれば、充電なしで最大500kmの航続距離を達成しているという。さらに、将来的な1000kWh(メガワット)充電にも対応できるよう設計されているとのことだ。 その詳細なスペック等はまだ公表されていないが、昨秋ドイツで開催された「IAAトランスポーテーション2022」にメルセデス・ベンツ・トラック・バスが出展したプロトタイプ「eアクトロス・ロングホール」は、大容量のリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを3つ搭載し、600kWh以上の電池容量で約500kmの航続距離を実現していた。明言はされていないものの、航続距離の公表値からして、eアクトロス600がeアクトロス・ロングホールの量産版と考えれば、そのバッテリーは上述のリン酸鉄タイプ3個ということになるのだろう。 また、今回同時に公表されたティザーイメージからは、eアクトロス600がトラクターヘッドであることも判明。もしかすると、これは数あるボディ形状の一つかもしれないが、少なくともメーカーが最も数を売りたいと考えているのは、トラクターヘッドなのだろう。実は、メルセデス・ベンツ・トラック・バスでは牽引されるトレーラーを使って航続距離をさらに伸ばすことも検討中。具体的には、トレーラーにもバッテリーと駆動モーターを搭載することで、航続距離を最大800km程度まで延長できる見通しということだ。 もちろん、これはすぐに市販可能というわけではないだろうが、トラクターヘッドをeアクトロス600のアイコンにすることで今のうちに数を売り、将来的なトレーラーの販拡にもつなげようという狙いかもしれない。 もうひとつ、注目なのはeアクトロス600が既存の300や400とは異なるデザインを採用しているらしいこと。ティザーイメージからは、コクピットが既存モデルより強くスラントしているようにも見え、メルセデス・ベンツ・トラック・バスもエアロダイナミクスを高めた旨発表しているから、トラックとしては異例のスタイリッシュなルックスも期待できそうだ。 世界では大型トラックも着実に電動化が進んでいる。こうした動きが日本にどのような影響を与えるのか、注目していきたい。  

TAG: #メルセデス・ベンツ #商用EV #発売前モデル
TEXT:小川フミオ
VWが打ち出す「LOVE BRAND」へ。ヘッド・オブ・デザインが語るポイント

フォルクスワーゲンのヘッド・オブ・デザインを務めるアンドレアス・ミント氏との語らいのなかで、小川フミオは「伝統の継承」にある素晴らしきデザインたちへのオマージュをきき出していく。 シロッコが、ブーメランを再解釈したように ーー「ID.GTIコンセプト」は、ゴルフGTIの”伝統”を継承して、23年3月発表の「ID.2 all」と同様、基本的にフロントモーターで前輪駆動というレイアウトです。デザインも同様に、オリジナルにこだわりますか。 「Cピラーを太く見せることが大事だというのは、さきに説明したとおりです。しかもオリジナル・ゴルフを見ていると、とくに上面図でみるとわかりやすいかもしれませんが、後方にいくにしたがって、微妙なテーパーがついています。ちょっとしぼっているんです。そこもつよく意識しました」 ーーCピラーが太すぎると、ななめ後方視界がさえぎられてしまいます。従来のゴルフではそこがやや難点でした。 「なるほど、なるほど、ID.GTIコンセプトでは、ゴルフ7に比べたら少し細くはしましたけれども、やはりデザインのエレメントとしては重要だと思っています。巌(いわお)のように頑強とか、堅牢というイメージをそのリアからフロントにかけて統一した形で持たせ、ステイブルというVWデザインのテーマにつながる要素ですので」 ーー伝統的なデザインといいつつ、でもたしかに、あたらしさを感じる気がします。 「側面のベルトラインを、前から後ろにかけてまっすぐに続くようにしたいと思いました。それは、審美的にも、ステーブルな印象という点でも重要だからです。そこで後席ドアのオープナーハンドルは、Cピラーのほうに移しています。開閉構造がベルトラインのデザインに与える影響を回避するためです」   ーーオリジナル・ゴルフは、イタリアのジョルジェット・ジュジャーロひきいるイタルデザインがデザインを手がけたとされていますね。 「Cピラーのデザイン処理は、すごいですよ。当時のジュジャーロのデザインにおいては、じつは、このトリートメントは典型的なんです。ゴルフ以外には、アルファロメオ・ジュリアや、私がもっとも好きなマセラティ・ブーメランでも同様です。平面的なシートメタルを使って、どうやって力強さを出すか。考えぬいた、あるいは直感的に知っていた、結果でしょう」 ーーブーメランとは意外ですが、デザインとしてはとてもいいですね。 「ブーメラン(1971年)は1970年代的な、パワフルなクルマのデザインです。ジュジャーロ氏は初代VWシロッコ(74年)もデザインしています。シロッコは、ブーメランのもうひとつの解釈といってもいいでしょう」

TAG: #ニューモデル #フォルクスワーゲン #発売前モデル
TEXT:TET 編集部
次期MINIのEV版が発表! 新型「MINIクーパー」と「MINIクロスオーバー」が世界初公開

独BMWは、フルモデルチェンジした新型「MINIクーパー」および新型「MINIカントリーマン(日本名:MINIクロスオーバー)」のバッテリー電気自動車(BEV)バージョンを発表した。実車は9月5日に独ミュンヘンで開幕するIAAモビリティ2023で公開される。 デザイン一新、航続距離は300〜400kmを確保 まず、ラインナップの核となる3ドアハッチバックのMINIクーパーは、184hp/290 Nmの「クーパーE」および、218hp/330Nmの「クーパーSE」というラインナップで登場。0-100km/h加速はクーパーEが7.3秒、クーパーSEが6.7秒と発表されている。航続距離(WLTPテストサイクル)は、40.7kWhバッテリーを搭載するクーパーEが最大305km、大容量の54.2kWhバッテリーを搭載するクーパーSEは最大402kmとなる。 直流急速充電については、クーパーEは最大75kWまで、クーパーSEは最大95kWまで対応し、残量30%から80%までおよそ十分弱で充電可能とのことだ。なお、第5世代にあたる新型MINIでは、「クーパー」の呼称はこれまでのようにエンジン出力を示すのではなく、3ドア/5ドアハッチバックおよびコンバーチブルのサブネームとなる模様。 新型MINIクーパーのエクステリアは、新たにフラップ式とされたドアハンドルや、フェンダーフレアを排したフラットなデザインが特徴。フロントグリルはこれまでの六角形から八角形とされ、表情に力強さを与えている。また、特徴的な円形ヘッドライトにはアニメーション機能も付与され、インタラクティブな体験が可能となっている。 インテリアについてはダッシュボード表面が初めてテキスタイルとされ、温かみのあるデザインとなった。コクピット中央には直径240mmの円形OLEDディスプレイが設置され、速度やバッテリーの状態など車両関連情報に加え、ナビゲーション、各種メディア、電話、天気予報などの表示が可能。さらに、アイコニックなトグルスイッチも残され、見た目はそのままに重要な機能へのショートカットとして機能するようだ。 >>>次ページ MINIクロスオーバーはより長い航続距離を実現

TAG: #MINI #MINIクロスオーバー #発売前モデル
Japan Mobility Show2023の全体イメージ図。出典:日本自動車工業会
TEXT:桃田 健史
4年ぶり開催でフルモデルチェンジ!2023年10月開催、新生「Japan Mobility Show」は大化けするか!?水素で発電する有料エンタメエリアも登場決定!

コロナ禍での東京モーターショー中止を含めて4年ぶりの開催となる、自動車に係わる東京での大規模イベント。新たなる名称「Japan Mobility Show2023」の概要が発表された。その内容とはいったいどのようなものなのか? 参加企業数はすでに倍増 日本自動車工業会(以下、自工会)は2023年8月30日、オンラインで記者会見を開き「Japan Mobility Show 2023」(一般公開:2023年10月28日~11月5日、於:東京ビッグサイト)の開催概要を公開した。 それによると、全体としては「自動業界の枠を超えて、他産業やスタートアップ、来場されるお客様を含め、日本の未来を新しい仲間と一緒に創っていくショー」と定義した。 参加企業数は、今回の発表時点で400社以上となっており、これは2019年に開催した東京モーターショーでの192社をすでに大きく超えている。 ショーの具体的な中身は、東京の未来を来場者が体感する「Tokyo Future Tour(東京フューチャーツアー)」がショーの中核となる。 ツアーの始まりは、大型モニターで東京の未来へと導く映像を数分間体験。これは、大手エンターテインメント施設や万博などでも用いられる手法だ。 その先には、4つのテーマをエリア別として、実際にモビリティを含めた空間を味わる。 ひとつ目は、「ライフ×モビリティ」。コロナ禍を経て、日本人のライフスタイルは大きく変化してきたが、近未来東京のライフスタイルの中で、モビリティはどんな存在になっているのかを、様々な企業が提案する形だ。ここでは、いわゆる「空飛ぶクルマ」も登場しそうだ。 二つ目は「エマージェンシー×モビリティ」。様々な災害にどのように備えるべきか、また実際に災害が発生した場合、モビリティはどのような活躍の可能性があるのか等を提案するエリアとなる。  三つ目は「プレイ×モビリティ」とし、スポーツや遊びとの関連性を強調する。 そして四つ目には「フード×モビリティ」として農作物の生産、食の調理や配膳まで、モビリティとの関連性を具現化する。

TAG: #Japan Mobility Show 2023 #テクノロジー #ニューモデル #発売前モデル
TEXT:TET 編集部
元F1ドライバーのジェンソン・バトンが発注。世界に1台の「ロータス エヴァイヤ」は何もかも弩級だった

英ロータスは電動ハイパーカー「エヴァイヤ」の特注モデルを、米国カリフォルニア州モントレーで開催された「ザ・クエイル・モータースポーツ・ギャザリング」において世界初公開した。この車両はオーナーのために特別に作られた1台。そのオーナーというのは、元F1世界チャンピオンのジェンソン・バトン氏だ。 F1チャンピオンにふさわしい特別な仕立て 公開された「エヴァイヤ」は、ジェンソン・バトン氏の完全なオーダーメイド。バトン氏がロータスの社内デザインチームとコミュニケーションを重ねながら決めたという内外装は、彼の輝かしいキャリアを象徴するエクスクルーシブな仕上げとなっている。 エクステリアカラーは、2009年のF1グランプリで優勝したブラウンGPのマシンを彷彿とさせるアークテック・ホワイトにペイントされ、アクセントカラーとしてグリーンにも見えるヴァーヴ・イエローとカーボン・ブラックが入れられている。 足元はマット・ブラック・ハイライトが施されたグロス・ブラックのアルミホイールで引き締められ、内部にはボディのアクセントカラーであるヴァーヴ・イエローのブレーキキャリパーが収まる。もちろん、ホイールの締結はレーシーなセンターロック式で、ナットはモータスポーツにインスパイアされたアルマイト仕上げのシルバー。また、展開式のドアミラーカバーにはゼッケン番号「22」があしらわれている。 インテリアも、ロータスが顧客に提供可能なカスタマイズの一例として、バトンの華麗なレース遍歴を象徴する仕様とされている。シートセンターを縦に貫くアルミニウムの帯にはF1で挙げた15勝すべてのレース開催日と場所がレーザー刻印された。もちろん、これらの2006年から2012年までの勝利の中には、2009年のシーズンチャンピオン獲得に貢献した6勝も含まれる。 また、シートはホワイトとブラックのパンチングレザーで覆われ、ルーフとステアリングホイールはブラックのアルカンターラ仕上げとなる。コントラストステッチにはボディと同系統のライムイエローを採用。ペダル、センターコンソールのロータリースイッチ、スタート/ストップボタン、ステアリングホイールのモードスイッチ、エアベントの周囲にも同色の差し色が施されている。 バトンはこうしたディテールについて「ロータスのチームは、僕たちが一緒に夢見たデザイン案を実現するために素晴らしい仕事をしてくれた」とコメントを残している。 >>>次ページ 最高出力2000ps オーバーを達成

TAG: #エヴァイヤ #スーパースポーツ #発売前モデル
TEXT:烏山 大輔
キャデラック、エスカレードのBEVを発表!750馬力のパワー、航続距離は724km

キャデラックは、リリックに続くBEV(バッテリー電気自動車)として、エスカレードIQを発表した。価格は13万ドルからだ。ICE(内燃機関)版のエスカレードは日本にも輸入されている(1,740〜1,800万円)ため、IQの日本上陸も期待できる。価格は2,000万円を下ることはないと思われる。 200kWhの大バッテリーで724kmの航続距離 エスカレードIQは、BEVの用のアーキテクチャーであるUltimプラットフォームに、24個のUltimリチウムイオンバッテリーユニットを搭載する。バッテリー総電力量は200kWhに達する。800VのDC高速充電により10分で最大100マイル(160km)分を充電可能だ。双方向のV2H(車両から電力を外部に供給が可能)にも対応している。 前後に各1基のモーターを搭載したAWDで、最高出力750馬力、最大トルク1,064Nmのパワーにより、0-60mph(0-96km/h)加速を5秒以下でこなす。 足元は、車高の50mmダウンと25mmアップが可能なアダプティブエアライドサスペンションとマグネティックライドコントロール4.0を備え、荒れた路面でも快適な乗り心地を提供すると謳われる。 4輪操舵技術も採用されており、リヤタイヤを最大10°フロントタイヤと逆に操舵することにより、全長5.7m、全幅2.1mの巨体ながら、最小回転半径は6mに抑えられた。また、「キャデラック・アライバル・モード」では、リヤタイヤをフロントタイヤと同じ方向に操舵し、斜めに移動できるため、狭い駐車場などでの出入りがしやすくなる。 BEVでは必須事項となっている空力にも気が配られており、テールライト形状、滑らかなアンダーボディ、グリルシャッター、ホイールの形状の工夫により前世代モデル(現行のエスカレードのことと思われる)よりも空気抵抗が約15%減り、724kmの航続距離達成に貢献している。

TAG: #エスカレード #キャデラック #発売前モデル
TEXT:TET 編集部
EVに“速さ”を求める人へ。「メルセデスAMG EQE SUV」がアメリカで発売。日本価格は2,000万円超か

メルセデス・ベンツの米国部門は8月1日(現地時間)、電動高性能SUV「メルセデスAMG EQE SUV」を米国で発表した。AMGモデルということで気になるのは、そのパフォーマンス。航続距離は400km以上確保しつつ、パワーは600hpを余裕で超える性能が与えられているのだ。日本導入前にその内容をチェックしておきたい。   AMGモデルに相応しい豪華ぶり 「EQS」、「EQS SUV」、「EQE」に続く、バッテリー電気自動車(BEV)専用プラットフォーム「EVA2」を使った4番目のモデルとして登場したEQE SUVは、その名のとおり、ミドルクラスセダンEQEのSUVバージョンで、内燃機関モデルでいうと「GLE」に相当するモデルとなる。 既にグローバル市場では通常のメルセデス・バージョンである2WDの「EQE 300」および「EQE 350+」、4WDの「EQE 350 4MATIC」および「EQE 500 4MATIC」がリリースされていたが、今回パフォーマンスを極限まで高めたAMGバージョンが米国で発表された。 現地でのグレード構成は、具体的な名称こそ未詳ながら(欧州では『EQE 53 4MATIC+ SUV』の名で展開)、標準仕様と豪華装備を盛り込んだトップグレードの2種類が設定される。もちろん、標準仕様とはいえAMGモデルだけに装備はかなり充実しており、「AMG RIDE CONTROL+ アダプティブダンピングシステム付きエアサスペンション」、「アクティブリアアクスルステアリング」に加え、AMG以外のEQE SUVではオプションとなる「MBUXハイパースクリーン」も標準装備となる。特に、インストゥルメントパネルが1枚のガラスで覆われるMBUXハイパースクリーンは、高価なものの、アリとナシでコクピットの印象がガラリと変わるから全車標準化はうれしい。 これに加え、トップグレードでは、AMG独自のコンテンツを含んだヘッドアップディスプレイや、4ゾーンエアコンディショニングシステム、アクティブアンビエントライティングなどが装備され快適度がさらにアップする。米国での価格は標準仕様が10万9,300ドル(約1,565万円)、トップグレードが11万2,600ドル(約1,612万円)とされ、両者の差はわずかだから、おそらくほとんどのオーナーがトップグレードを選ぶのではないだろうか。 >>>次ページ 電動SUVにして最高速度は240km/hを達成

TAG: #SUV #メルセデスAMG #発売前モデル
TEXT:TET 編集部
ドヤり過ぎないイケメン顔で登場。新型「Vクラス」&「EQV」が本国発表。日本導入に期待大

独メルセデス・ベンツの商用車部門メルセデス・ベンツ・バンズは本国で、改良型「Vクラス」を発表。併せて、同モデルのバッテリー電気自動車(BEV)バージョンとなる「EQV」の改良モデルも発表した。さっそくその内容をご紹介しよう。   高級感漂うデザインへと進化 今回のVクラスの改良において、エクステリアの最大のポイントは、フロントマスクの大幅な刷新だ。先代モデルに比べてバンパー下部まで開口部が広げられた新デザインのフロントグリルが採用されるほか、周囲を取り囲むLEDエレメントも新しい意匠によって押し出し感が強調された。最上級グレードの「エクスクルーシブ」では、Vクラスとして初めてボンネット上にスリーポインテッドスターのマスコットが取り付けられるのもトピックだ。 リアについては、新デザインのバンパーとLEDコンビネーションランプが採用され、ウインドウ下部にはブランドロゴ付きのクロームストリップが追加された。また、17、18、19インチの3サイズが用意されるアルミホイールは、より空力を最適化した新デザインとなった。なおボディカラーには5種の新色が追加されるという。 インテリアはデジタル化が進み、新たに12.3インチのワイドスクリーンディスプレイが装備されるほか、エアコン吹き出し口のデザインが刷新され、静電容量式ハンズオフ認識機能を備えたステアリングホイールが装備される。さらに「ハイ、メルセデス」の音声で起動するMBUXも最新世代にアップデートされ、音楽ストリーミングサービスやAR(拡張現実)に対応したナビゲーションシステムなど様々な追加機能にアクセス可能となった。 >>>次ページ EV版「EQV」は快適性やインフォテインメントが進化

TAG: #EQV #メルセデスEQ #発売前モデル
TEXT:TET 編集部
現行の価格は約370万円。米国で最もリーズナブルなEV「ボルト」の新型が近日中に発表

米GM(ゼネラルモーターズ)は7月25日(現地時間)、バッテリー電気自動車(BEV)「シボレー BOLT(ボルト)」の次世代モデルを市場投入すると発表した。新型ボルトのスペックや発売日等は追って発表されるとのこと。 北米ではリーフよりも安価な価格設定 日本では馴染みの薄いBEVハッチバックの「ボルト」だが、現行型は米国で最も安価なBEVとして高い人気を博している。ボルトのスタート価格は現在2万6500ドル(約371万円)となっており、例えば米国ではかなり安価な日産「リーフ」が2万8140ドル(約394万円)だから、日本車よりも安い価格設定なのだ。 もっとも、日本では軽BEVの日産「サクラ」が254万8700円なので、ボルトの割安感を感じない人もいるかもしれないが、Bセグメントのボディサイズ、約417kmという長い航続距離、200hpという高出力等々を考えると、そのお買い得度は半端ではない。 事実、ゼネラルモーターズもボルト最大のアピールポイントが性能に比して手頃な価格だということを認識しており、新型も「米国で最も手頃な価格のBEV」になるという。つまり、リーフなどの価格を上回るわけにはいかないから、現状を前提にするならモデルチェンジで値上げされてもせいぜい1,000ドル(約14万円)程度という予想がつく。 もちろん、専用プラットフォームをイチから開発したのではコストが嵩む分、新車価格を抑えることが難しくなるため、ゼネラルモーターズでは既存のBEV専用プラットフォーム「Ultium(アルティウム)」をベースに新型ボルトを開発している模様。さらに、BEVではパワートレーン以上に重要となるソフトウェアプラットフォームについても既に他モデルで採用済みの「Ultifi(アルティファイ)」を搭載することで競争力を高める方針だ。 ちなみに現行ボルトはゼネラルモーターズがブレイザーEVなど新型BEVに幅広く展開しているアルティウムをあえて採用せず、旧世代の技術をベースとすることで圧倒的な低価格を実現している。なので、新型ボルトが最新版のアルティウムを採用しながらも、全米一安価なBEVとして登場すれば、他メーカーにとって大きな脅威になることは間違いない。 ゼネラルモーターズによれば、ボルトは2017年の発売以降BEVのゲームチェンジャーとして同社に多大な貢献をしており、2023年前半の販売実績(SUVのボルトEUV含む)はこれまでで最も好調だったという。しかも、ボルトのオーナーはブランドへの愛着が強く、乗り換えの際もシボレーを選ぶ傾向が強いとのことだから、クルマのデキもいいのだろう。アップデートされたテクノロジーを採用するボルトへの期待はさらに高まる。 北米での発売時期は、先述の通り後日発表される見通しだが、参考までにシボレーの新型BEVラインナップのうち「シルバラードEV」、「ブレイザーEV」、「エクイノックスEV」の3台は今年発売されることが既にアナウンスされている。逆読みすると新型ボルトの発売は来年以降になるのかもしれない。 日本導入の予定はないものの、ゼネラルモーターズは日本市場で「コルベット」や「キャデラック」を展開している。既に販売ネットワークを構築しているだけに将来的に新たなラインアップとして新型ボルトが加わる可能性もゼロではないかもしれない。  

TAG: #シボレー #ボルト #発売前モデル
TEXT:TET 編集部
小さいながらも猛毒! BEV時代のホットハッチ。0-100km/h=7秒「アバルト 500e」が日本初公開

ステランティスジャパンは7月20日、アバルトブランド初のバッテリー電気自動車(BEV)「ABARTH 500e(アバルト チンクエチェント イー)」の国内販売開始に先駆けて、7月22日(土)および23日(日)に、新宿の東急歌舞伎町タワー前のステージ上で、実車を国内初披露すると発表した。 モーター出力は155ps、0-100km/h加速は7秒 コンパクトカーに高出力パワートレインを搭載し、足回りのポテンシャルも引き上げられた、“ホットハッチ”。BEV初のホットハッチとして昨年世界初公開されたのが、アバルト 500eだ。 パワートレインは、既に国内でもリース販売が開始されているフィアットのコンパクトEV「500e」をベースに、モーター出力は3割以上も引き上げられ(118ps→155ps)、0-100km/h加速7秒と、小さいながらも猛毒を持つサソリを思わせる。 さらに、ベースモデルよりフロントが30mm延長されたことでルックスの迫力が増すとともに空力性能が向上し、ロワーグリルの突起などサソリの脚をモチーフにしたディテールが各所に盛り込まれたことも相まって、アバルト 500eは電動時代のホットハッチにふさわしいデザインとなっている。 今回、本年秋と目される国内販売開始に先立って、新宿で公開されるのはコミュニケーションカラーでもあるアシッドグリーンにペイントされたアバルト 500e。オーシャングリーンのベースモデル500eと並べて展示され、ステランティスの電動車を国内のファンにアピールする。なお、今回の展示概要は下記のとおり。公開日は2日間限定で、アバルトファンならずとも要注目だ。 2023年7月22日(土)~23日(日) 10:00~18:00 東急歌舞伎町タワー内「KABUKICHO TOWER STAGE」(東京都新宿区歌舞伎町1丁⽬29番1) さらに、ステランティスジャパンでは公開されたばかりの新作映画「ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE」とコラボしたキャンペーンを展開中。新宿での実車展示に併せ、7月22日(土)の12:00~18:00まで新宿歌舞伎町タワービジョンにて、アバルト 500eとミッション:インポッシブルとのコラボレーションにより実現した、スペシャル動画が放映されるほか、7月21日(金)~8月4日(金)には全国24ヵ所の劇場でも、同映画の上映前にスペシャル動画が放映されるとのことだ。 >>>次ページ “これまで以上にアバルトらしい” 

TAG: #スポーツカー #ホットハッチ #発売前モデル

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