2030年の絵姿
スバルは今、自動車業界における100年に一度の大変革が、まさに本格化してきたという認識を持っているという。
2020年代に入ってから、カーボンニュートラルの重要性の高まり、BEVシフトが欧州、中国、そしてアメリカでも急展開。それに伴い新興メーカーの台頭が目立つ。
そうした時代変化を鑑み、スバルは今回の会見で電動化計画のアップデートを表明したのだ。
従来の目標では、2030年に電動車販売比率をBEVとハイブリッド車を合わせて40%としていた。
これを、BEVのみで50%とした。2030年のグローバル販売台数を120万台と見込んでおり、BEV販売台数は60万台を目指す。
さらに細かく見ると、日本では2025年に水平対向エンジンとモーターを組み合わせた次世代「e-BOXER」を導入。一方、BEVは2025年頃から、ガソリン車との混流で自社生産を始め、さらに2028年頃にはBEV専用ラインを稼働させる。これらで合計40万台規模の生産を目指す。
一方、スバルの主戦場であるアメリカでは、2026年以降に次世代e-BOXERとBEVの生産を開始するとした。
2028年に向けた決意
導入するモデルについては、これまで発表していた2026年末まで「ソルテラ」を含めたSUV4車種に加えて、2028年末までに新たに4車種を市場導入する。アメリカでは、2028年にBEV販売台数40万台を目指す。
その上で、2028年に向けた決意として「モノづくり革新」と「価値づくり」で世界最先端を狙うと宣言した。
あわせて、BEVシフトに対してスバルは2030年前後までに、総額約1.5兆円の電動化対策投資を行うことも明らかにした。
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