モーターだけで最長25kmの走行が可能
3,990cc V型8気筒ツインターボエンジンをミドシップ。そこに、フェラーリ初のプラグインハイブリッドシステムを組み合わせたモデルがSF90 ストラダーレだ。
今回のSF90 XXは、たしかに、SF90 ストラダーレを彷彿させるデザインだ。しかし、ノーズはより低く、前後左右フェンダーには3本ずつ空気抜きのルーバーが開けられている。
そしてリアにそびえ立った大きな固定式ウィング。リアのデザインもだいぶ異なる。
注目すべき点は、プラグインハイブリッドシステムの搭載だが、SF90 XXも、バッテリー駆動の電気モーターを、トルクの積み増しを主目的として使っているところ。
もちろん、モーターだけで最大25kmの走行が可能なので、カーボンフットプリントの減少に役立っているだろうし、ICE(エンジン)車は走行禁止のエリアにも入っていける。
それでも、フェラーリはそこは強く主張していない。2013年に送り出したプラグインハイブリッド「ラ・フェラーリ」でも、“ハイブリッドシステムはさらなるパワーのため”という主旨の発言をしていたはず。
SF90 XXは、左右1基ずつの電気モーターで前輪を駆動し、さらにもうひとつのモーターがエンジンとツインクラッチ式の変速機の間に入る。
そこはSF90 ストラダーレと同じだが、今回は、ハイブリッドシステムを使って「エクストラブースト」機能を開発し、初搭載。
駆動用バッテリーの機能を使って、スポーツカーとしての性能を出来るだけ引き出そうという、フェラーリの開発者のコンセプトに基づいた設定となっている。
Vol. 2 へ続く
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