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自動車ジャーナリストが試乗をアテンダント、夜には懇親会も開催
昨年の模様を振り返りつつ内容を紹介すると、筆者は試乗会にてインストラクターを担当した。インストラクターには自動車ジャーナリストも名を連ねており、初めて触るようなEVモデルでも安心して操作方法を聞くことが可能。実は昨年は、試乗車自体をジャーナリスト自らが東京から運転して会場に搬入した。おそらく今年も同じ流れになるので、長距離を走った感想などを遠慮なく聞いてほしい。
宿泊型のツーリングイベントの最大の楽しみは夜の時間だろう。昨年は夕刻に、日本EVクラブ代表理事の館内氏/EVスマートブログの寄本編集長/白馬EVクラブ代表の渡辺氏による講演を経てから、白馬村内のパブにて参加者の懇親会「EV白馬ナイト」が行われた。参加者とスタッフとがゼロ距離で、地元ブルワリーのクラフト生ビールを片手に、EV談義が弾んだことは良い思い出だ。
そして翌日の日曜には白馬村内にてEVのパレードが開催された。60台余りが参加し、白馬五竜スキー場の駐車場をスタートして村内を巡り、白馬ジャンプ競技場がゴール。スキーの施設を拠点に、高い山々に囲まれた田園地帯を隊列を組んで巡るというのは、このイベントを象徴するコンテンツの一つだろう。
イベントの最後には、集合写真撮影とランチ&表彰式が行われる。写真撮影は白馬の山並みをバックに白馬五竜スキー場の駐車場にて参加者の愛車と共に。ランチ&表彰式は同会場のエスカルプラザ内にて開催。これまで全てのラリーに出たという参加者には「パーフェクト賞」も贈られていた。今年も参加して皆勤賞となるか、楽しみである。
充電インフラをいち早く整えた“EVリゾート”白馬村
白馬村は、観光に力を入れているとともに、実はEVに明るい自治体である。白馬村には、本イベントの主催団体でもある「白馬EVクラブ」がある。クラブの尽力もあって、村内の宿泊施設に40ヵ所以上の充電設備(充電口数は更に多い)がある。そのため、白馬村内にてのEVの充電は困らない。
白馬EVクラブは2013年に設立された。さらに白馬村では、早くからEV充電器等のインフラ整備に村独自の助成を制定。そのおかげで、村内の40ヵ所近い宿泊施設や飲食店などに、200Vコンセントや充電器が設置された。
2020年に「ゼロカーボンシティ」宣言をした白馬村は、日本を代表する「EVリゾート」でもある。日本のEV市場は発展途上だが、少しずつでも確実に前進するだろう。白馬村はその未来への投資を早くから行っているのだ。EV時代の地方観光のモデルは、実は白馬村が最も進んでいるかもしれない。
今年で10回目の節目を迎える「白馬EVラリー」。濃い内容を用意しているので、ぜひ気軽に足を運び、白馬の澄んだ空気を直に感じてほしい。ちなみに筆者は、現在の愛車であるFCEV「ホンダ・クラリティ FUEL CELL」での参加を予定している。
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