2023年5月
TEXT:小川 勤
カワサキが市販間近のEVバイクを発表![EICMA(ミラノモーターサイクルショー)レポート:その1]

昨年より一気に勢いを増したEV化、電動化の流れはクルマだけではなく、もちろんバイクの世界にも広がりはじめている。そこでTHE EV TIMESではモーターサイクルジャーナリストの小川 勤さんにバイクの電動化に関して伝えてもらうことにした。まずはバイクの祭典「EICMA」で、国内4強の一角であるカワサキが見せたバイクの未来についてをお届けする。 限りなく市販に近いカタチの「EVニンジャ」と「EV Z」が2022年のEICMAに登場! バイクにおいてはクルマほど未来のEV化の目処は立っていない。何年後までに何をしないといけないと定める規制はどこの国にもなく、ほとんどのメーカーは迷走している。それはバイクが生活必需品としての移動の道具ではなく、趣味の要素が強いというところが大きいのだろう。多くのライダーの目的はツーリングにあり、「長距離を移動すること」にバイク趣味の本質があるからだ。 そうなると現在のバイクの基本構造では、根本的に十分な容量のバッテリーを搭載するキャパシティがないのである。また水素で考えた場合も同様で、現在のバイクのガソリンタンク容量では長距離を走ることができない。 だから僕自身は、バイクにおいてのカーボンニュートラル化の未来は、まずはEフューエル、その後ハイブリッドや水素となる可能性が高いと思っているが、2022年のEICMAで発表されたカワサキの「EVニンジャ」と「EV Z」は手軽な125cc相当のEVバイクとして会場を沸かせていた。 カワサキは同時にハイブリッドバイクも発表。こちらは別の機会に取り上げるが、今回紹介するEVニンジャとEV Z、そしてハイブリッドの3台には、これからのニーズに応える持続可能な開発、カワサキの技術、趣味のバイクにおいて必要なファンの領域を大切するという意味を込めて、Go with Green Powerのマークが採用されている。

TAG: #Ninja #Z #電動バイク
TEXT:福田 雅敏、ABT werke
アルピーヌ、EVのホットハッチ「A290_β」を発表……デイリーEVヘッドライン[2023.05.11]

「グループB」のマシンを彷彿とさせるデザイン サーキット走行をこなせるホットなEVを目指す 【THE 視点】アルピーヌは5月9日、EVのホットハッチモデル「A290_β」のコンセプトモデルを発表した。アルピーヌ新時代の最初のクルマと位置付ける。 「A290_β」にて、モータースポーツの伝統と本質を見直し、新たなセグメントに挑戦するという。モータースポーツに適したデザインと技術を用いることで、サーキット走行にも適するエキサイティングなEVを目指す。 ちなみにこのモデル名もアルピーヌの戦略が反映されている。特に「2」はBセグメントであること、「β(ベータ)」は、2024年の正式発売までの中間段階の意味があるという。 公開された写真では、ハンドルがセンターに配置されていることが確認できる。先に発表されている「ルノー5」のプロトタイプでは左ハンドルの前輪駆動だった。 2024年の量産モデルでは、センターハンドルが採用されるか、張り出したリアフェンダーが物語るように後輪駆動となるかはクエスチョンマークだ。しかしボディデザインは、古の「ルノー5 グループB」のマシンを彷彿させる。デザインだけでもこのままデビューして欲しいものである。いずれにせよとてもエキサイティングなEVの登場に胸が躍る。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★★トヨタ、EV専門の組織「BEVファクトリー」を新設……「ワンリーダーの下、『開発・生産・事業』全てのプロセスを一気通貫で行うことで、スピーディーな意思決定と実行を実現」と発表、従来の「トヨタZEVファクトリー」は廃止 ★★トヨタ、今年秋に開催予定の「ジャパン・モビリティ・ショー2023」にてBEV専用の新型車両パッケージを発表すると予告 ★★メルセデス・ベンツ、EVの小型バン「EQT」を本国で発表……最高出力90kW(122ps)のモーターを搭載、価格は4万9,000ユーロ(約726万円)から[詳細はこちら<click>] ★★ブラバス、「メルセデスAMG EQS 53」のカスタマイズカーを本国で発表……22インチの専用鍛造ホイールなど装備 ★★トヨタ、トラックのFCEV化を欧州でも推進……トヨタ・モーター・ヨーロッパとオランダのVDL Groepが提携、2023年夏までに初号機を生産 ★★メルセデス・ベンツ、小型バンタイプの商用EV「eシタン」を本国で発表……最高出力90kW(122ps)、旅客輸送対応のモデル「eシタン・ツアラー」も用意 ★MINI、新型「エースマン」と「クーパー・エレクトリック」のデザインを一部公開……完全新設計のホイールや持続可能な素材を使用したステアリングなど[詳細はこちら<click>] ★メルセデス・ベンツ、約70%のCO2を削減できるアルミニウムの生産を推進……「EQS」と「EQE」に採用済み、次世代のEV用プラット・フォーム「メルセデス・モジュラー・アーキテクチャー」にも脱炭素アルミを採用予定 ★EVトラックのニコラ、イタリアのトラックメーカー「イヴェコ」と提携を強化……イヴェコがニコラの株を取得、イヴェコのパワートレイン技術を使用可能に ★「オールドMINI」のEVコンバージョンキットが登場……「ポルシェ911」などの電動化キットを手がける英国「エレクトロジェニック」が開発 ★テスラ、リチウムを自社生産へ……アメリカ・テキサス州に精製所を着工 ★テラモーターズ、埼玉県川島町にEV充電器「テラチャージ」を導入……川島町役場はじめ町内の公共施設9ヶ所に ★東京ガス、法人・自治体向けのEV導入支援サービス「チャージ・プランナー」を開始……関東エリアから順次サービスを拡大、太陽光発電や停電時の事業継続計画対応についてもサポート ★住友金属鉱山、車載バッテリー向け正極材を増産……別子地区と播磨事業所にて総額470億円の設備投資 ★ISレンタリース、「レクサスRZ」のレンタカーを導入……「RZファースト・エディション」を採用、2023年夏ごろから稼働予定 ★NECネッツアイなど、EV充電器の定額サービス「フューチャー・ステーション」を開始……NECネッツエスアイ/エレマテック/新電元工業/東京センチュリーの4社が提携、2023年までに1,500ヶ所へのEV充電器の設置を目指す ★BYD・フォークリフト・ジャパン、大型EVフォークリフトを発売……6t〜8t積みのモデルを3機種、5時間の連続稼働性能を実現 ★オートバイ用品店のナップス、イタリアのEV バイクメーカー「エネルジカ」の日本総代理店のエスターと提携……NAPS主催のツーリングイベント『Naps +E MOTO FES IN FUJI 2023』<5月13日(土)/富士北麓駐車場(山梨県富士吉田市)>にてエネルジカの最新モデルを展示・試乗 ★オンセミ、新型パワー半導体「1200V EliteSiC M3Sデバイス」を発表……高いスイッチング速度を実現、800VのEV向けオン・ボード・チャージなどのアプリケーションに対応

TAG: #THE視点 #アルピーヌ #コンセプトモデル
TEXT:烏山 大輔
ボルボ、2023年4月のBEV販売台数は前年比88%増。全体でも10%増で好調を維持

ボルボのグローバルでの2023年4月と1月〜4月までの販売台数から、電動化を進める同社の実績を観察する。 リチャージモデル(BEVとPHEV)のシェアが拡大 ボルボは2023年4月の世界販売台数が51,976台と前年同月比10%増だったことを発表した。この販売台数は、88%増(4,709台→8,830台)と大幅に伸びたBEV(バッテリー電気自動車)が牽引した。 地域別では、欧州は販売台数が5%増加し20,804台となった。リチャージモデルのシェアは63%に達し、BEVのシェアは26%だった。 一方、中国では販売台数が46%増加し、12,543台となった。リチャージモデルの販売台数は86%増加(677台→1,260台)し、シェアは10%。まだまだ伸び代が大きいように感じる。 米国では販売台数が4%減少し、9,611台となったが、リチャージモデルのシェアは31%に達した。BEVが71%増加(793台→1,356台)したことが大きい。 ボルボのBEVまたはプラグイン・ハイブリッド(PHEV)パワートレインを搭載した電動化モデルである「リチャージ」は、世界で販売されたボルボ車全体の40%を占めた。BEVのシェアは17%であった。 また、2023年1月から4月にかけてのボルボの販売台数は214,914台で、こちらも前年同期比10%増となった。 SUVが売れ筋 同じく23年4月を車種別で見ると、販売台数のトップは16,658台(全販売台数に占める割合は32%)の販売数を記録したXC60、前年同月比で11%増加した。次いで13,740台(同26%)を販売したXC40、8,179台(16%)を販売したXC90が続く。XC40とXC90は前年同月とほぼ同じ水準である。この3車種合計で74%と大多数を占めることとなる。 販売台数のトップ3は全てSUVとなった。さらにボルボは新たなフラッグシップとしてBEVのEX90を投入する。そして小型BEVのSUVとなるEX30の発表は来る6月に迫る。これらのSUVによって、ますますボルボの勢いが加速しそうだ。 2040年までにクライメートニュートラル(温室効果ガス実質ゼロ)企業になることを目指すボルボは、2025 年にグローバルでBEV販売の割合を50%まで伸ばし(日本国内におけるEV販売の割合は45%)、2030年までにグローバルで販売するすべての新車をBEVにするという目標を掲げている。

TAG: #EX30 #EX90 #SUV #XC40 #XC60 #XC90 #リチャージ
TEXT:栁 蒼太
イオンでEV電力買取サービス「V2AEONMALL」が開始

フェリカポケットマーケティング株式会社は、イオンモール株式会社が運営する「イオンモールアプリ」の追加機能として、EV放電サービス「V2AEONMALL」を2023年5月11日(木)にサービス提供することを発表した。 放電して貢献 「V2AEONMALL」は、家庭で発電した電力をEVでイオンモールに放電すると、「イオンモールの脱炭素社会に向けた取り組みに協力した御礼」として、後日ポイントを進呈するサービスだ。 放電コネクターの抜き差し以外はアプリ操作で完結する。2023年5月リリース時点での導入店舗は、イオンモール堺北花田・イオンモール堺鉄砲町・イオンモール橿原の3店舗となり、イオンモール株式会社では、今後全国へのサービス展開を予定している。 放電の工夫、地産地消の再エネを創出 イオンモール株式会社では、2025年までに同社が管理・運営する国内の約160モールで使用する電力を再エネに転換することを目指し、各地域での再エネ直接契約による実質CO2フリー電力調達から、順次地産地消の再エネへ切り替え、2040年度には同社直営モールにおいて100%地産地消の再エネでの運営に向けて取り組みが進められている。 そして、今回発表の「V2AEONMALL」は、「お客さまとともに脱炭素社会を実現する」という同社の理念が大きく関わっている。顧客を巻き込んだ再エネ循環プラットフォームを整え、顧客の家庭で発電した電力(余剰電力)をEVでモールに放電するというサイクルにたどり着いたようだ。 ところで、V2H〔車(Vehicle)から家(Home)〕を進化させたものと言える本取組は、数多くの商業施設のロールモデルになるのではなかろうか。余った電力を近くのお店に還元、というのが日常の姿になるかもしれない。 【利用の流れ】 ①「イオンモールアプリ」にて導入店舗を「よく行くモール」に登録の上、「サステナアクション」>EV放電サービス「V2AEONMALL」を選択 ②TOP画面「放電する」よりカメラを起動し、スタンドに設置の二次元コードを読み込む ※使用時にはカメラおよび位置情報の許可が必要 ③電気自動車へ放電コネクタを差し込み、認証後、放電時間を選択(放電は30分単位で選択可能)  ④安全確認後、放電開始

TAG: #V2H #イオン
TEXT:烏山 大輔
ボルボ、「EX30」の来月の発表を予告、新しい小型の電気自動車

ボルボは6月7日に、新型BEV(バッテリー電気自動車)の小型SUV、「EX30」を世界に向けて発表することをプレスリリースで伝えた。 また「この新しい小型SUVについて、今後、数週間にわたって詳細をお知らせしていきます。是非、ご注目ください。小さく考えることは、私たちの最大のアイデアのひとつです」とリリースは締められている。 「EX30」という名前について ボルボは1990年代中盤以降の車名を、アルファベットと二桁の数字で表してきた。 アルファベットは、Vがボルボの代名詞とも言えるステーションワゴンを意味し、Sはセダン、Cはクーペ、XCはSUVと、ボディタイプを示してきた。 そしてEXの頭文字は昨年11月に発表された「EX90」から使われはじめた。同車は、ボルボが「新しい完全電動フラッグシップSUV」と位置付ける。 XにSUVの要素があるとすれば、EはやはりEVのEだろう。これまでのXCとは異なりEを最初に持ってきたEXからもEVを推進していくというボルボからのメッセージとも思える。 30という数字は特徴的なリアガラスを持つ「C30」以来となる。現行のラインナップでは40がミニマムだったので、つまりEX30はBEVのSUVで、最もサイズが小さいモデルになると考えられる。 SUVは、グローバルでひとときのブームではなく、もはやボディタイプの主流となっている。ボルボが「XC90」をラインナップしたのは2002年のことである。そしてSUVは床下に大量のバッテリーを搭載するBEVとも相性がよいこともあり、ついにボルボもEX90を新たなフラッグシップとして発表した。 ボルボと言えばワゴンという認識は、既に過去のものとなりつつあり、一抹の寂しさも感じるが、それもこれも「100年に一度の大変革期」にある自動車業界がボルボにもたらしたものと割り切るしかなさそうだ。  

TAG: #EX30 #コンパクトカー
TEXT:岩尾 信哉
次期MINIの3ドアボディの電気自動車仕様、「クーパー・エレクトリック」がティザー公開

BMWはMINIブランドに関して、去る4月に新型「カントリーマン(日本名:クロスオーバー)」のカムフラージュされた車両とスペックの概要の披露に続き、5月初旬に新型MINIの3ドア仕様の電気自動車(EV)をティザー公開した。発表が近づきつつある次期型MINIについて、3ドアBEV(バッテリー式電気自動車)である「クーパー・エレクトリック」を中心に、限られた情報から探ってみる。 EVであることを明確に表現 今回の発表では、BEVとなる3ドアMINIの呼称として「クーパー・エレクトリック」の名が与えられることが明らかにされた。これには現行の3ドアBEVである「クーパーSE」のような単一グレード(先頃発表されたコンバーチブルを除く)ではなく、後述するようにパワーと航続距離の違いによって2グレードを設定予定であることに起因するのだろう。 現行型(残念ながら日本未導入のままだが)での呼び名である「クーパーSE」の「E」は「ELECTRIC」を意味するとはいえ、多少のわかりにくさを補填する意図も感じられる。MINIの3ドアEVとして、“クーパー”というスポーティさをイメージさせる名を残すとともに、電気自動車であることを明示するために「エレクトリック」の呼称を加えたに違いない。 2020年に現行MINIに加えられたBEVである「クーパーSE」は、2022年には前年比25.5%の販売台数を達成し、4万3,000台が世界で販売された。現状ですでに路上のMINIの5台に1台が電動化モデルということになる。 2030年までにEV専売ブランドとなるMINIであれば、今回加えられた「エレクトリック」の名も、いずれは取り除かれるのかもしれない。 MINI初のドイツ生産モデル オリジナルから続くコンパクトカーとしての成功を受け継ぐ3ドアMINIの中で、BEVとして登場する「クーパー・エレクトリック」は、5代目(オリジナルミニからのカウント)となる次期MINIのティザー的役割を果たすことになる。 新型MINIに関する情報では、BEVの生産工場の変化が挙げられる。MINIの生産拠点といえば、60年以上の歴史を持つ英国オックスフォード工場が有名だ。去る3月には3ドアMINIの100万台目を世に送り出している。 いっぽう「クーパー・エレクトリック」は、生産工場をBMWのドイツ・ライプツィヒ工場として、5ドアBEVである新型カントリーマンとともに、MINI初のドイツ生産モデルとなる予定だ。 クリーンエネルギーによって稼働するなど大規模投資が実施された同工場において、BEVである2種類のMINIが、BMWグループとして初めてBMWの1/2シリーズなどと同じ生産ラインで混流生産される。すなわち、次期型のカントリーマンと3ドアのフル電動MINIはプラットフォームを共用することを意味する。

TAG: #MINI
TEXT:福田 雅敏、ABT werke
ジェイテクト、遊星減速キャリア一体のイー・アクスル用小型デフを開発……デイリーEVヘッドライン[2023.05.10]

イー・アクスルの小型化・軽量化に貢献 前後2モーター式AWDでシェア拡大の可能性 【THE 視点】ジェイテクトは5月9日、モーター一体型駆動装置(イー・アクスル)に対応したディファレンシャル・ギア装置「遊星減速キャリア一体ジェイテクト・ウルトラ・コンパクト・デフ(JUCD)」を発表した。EV市場、とりわけイー・アクスルの需要拡大を見据えて開発された製品である。 「遊星減速キャリア一体JUCD」は、「遊星減速ピニオンギヤ」と「遊星減速キャリア」「超小型デフ(JUCD)」を一体化したもの。イー・アクスルの小型軽量化をはじめ、EVの航続距離の延伸にも貢献できるという。 本製品を使用することで、よりコンパクトなイー・アクスルが設計できるという。現在は、モーターとデフがオフセットしている「3軸式」が一般的だが、コンパクトな「遊星減速キャリア一体JUCD」を組み込むことで、それらを同軸上に配置でき装置全体を小型化できるとのこと。 具体的には、出力150kW級のイー・アクスル向けデフ単体としては、「JUCD」により約25mmのデフ幅の短縮効果がある。さらに遊星減速キャリアと「JUCD」を融合させることで、通常のデフと組み合わせた遊星減速キャリアに対して、約50mmの幅寸法の短縮と全体の小型化・軽量化を可能とした。 また、デフ・ハウジングを円筒形としてキャリア部と一体化し、トルク伝達時のハウジングの変形とバラツキを抑制することで、複数ある遊星減速ギアの歯当たりのバラツキをも改善し、減速機のノイズや振動の低減の面でも有利だという。 世界でEV化が進むと同時に、イー・アクスルのシェアも急拡大している。より優れたEVを開発するためには、優れたイー・アクスルが必要であろう。装置を小型・軽量化できる「遊星減速キャリア一体JUCD」は、激化するイー・アクスル市場において存在感を出せるはず。特に前後2モーター式のAWDでは、イー・アクスルの小型化は必須で、シェアは確実に拡大すると思われる。 ちなみにジェイテクトグループは、2021年にギアイノベーションセンターを開設している。今回の発表は、その成果のひとつと思われる。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★★イオンでEV電力買取サービス「V2AEONMALL」が開始……家庭で充電したEVを持ち込みイオンモールにて放電することでポイントを還元、「イオンモールアプリ」の標準追加機能としてリリース[詳細はこちら<click>] ★★ボルボ、新型EVが6月7日にデビューと予告……コンパクトSUV「EX30」が登場、同日から予約注文も可能に(本国発表)[詳細はこちら<click>] ★パワーエックス、完全子会社「PowerX Manufacturing(PXM)」を設立……バッテリー組み立て工場「パワーベース」のある岡山県玉野市にて設立、バッテリー製造事業の拡大と地元採用を加速 ★フィスカー、新型EV「オーシャンSUV」の量産第1号車を引き渡し……デンマークの顧客に、最大航続距離707km(WLTP)のSUV

TAG: #THE視点 #イー・アクスル #ジェイテクト
TEXT:栁 蒼太
HWエレクトロ、お台場にショールームを開設

HW ELECTRO株式会社(以下、HWエレクトロ)は、2023年5月8日(月)より、賃貸オフィス「the SOHO」1階 (東京都江東区青梅)にて多用途EV商用車「ELEMOシリーズ」を展示したショールームをオープンする。 着々と拡大する HW ELECTRO HWエレクトロは、「環境問題」と「社会貢献」の視点から「The Essential Piece of Mobility(人に、社会に、不可欠なピースであるために)」をコンセプトに、次世代の多用途商用EV「ELEMOシリーズ」の車両の開発・製造と販売を行うファブレス(自社で製造ラインを持たずに、製品を設計・開発し、他社の製造ラインで生産するビジネスモデル)メーカーだ。 2021年4月に輸入小型のEV商用車として国内で初めてナンバーを取得し、2021年7月24日より「ELEMO」、11月20日より「ELEMO-K」の販売を開始。2023年6月には、中型バン「ELEMO-L」の販売開始を予定している。 期待の2店舗目のショールーム HWエレクトロは2021年12月、国内初となるショールームを東京都港区南青山に開設した。今回、より多くの人に実車に触れてもらうべく、お台場にHWエレクトロとして2拠点目となるショールームをオープンした。 ショールームは白をベースにコーポレートカラーであるブルーをアクセントカラーとして採用し、HWエレクトロの世界観が伝わるスマートで明るい店内となっている。実際にELEMOシリーズを見ながら、事業展開の紹介や商談など、新しいコンテンツや情報が発信されていく場としての活用を見込んでいる。 【ショールーム詳細】 場所:the SOHO1階(東京都江東区青海2丁目7-4) オープン日時:2023年5月8日(月) 営業時間:09:00~18:00(土日祝日お休み) ※通常営業は、5月15日(月)から

TAG: #HWエレクトロ #ショールーム
TEXT:TET 編集部
スタイリッシュに、航続距離も確保。シトロエンが新型SUVクーペ「Ë-C4 X」を欧州で発表、最大航続距離は420km

ステランティス・グループの仏シトロエンは欧州市場において、電動ハッチバック「Ë-C4」および電動SUV「Ë-C4 X」に、最高出力と航続距離を強化した「シャイン」グレードを追加すると発表した。 存在感溢れるリアビュー 個性的なフランス車の中でも、ひときわ存在感あるデザインが特徴のシトロエン。なかでもCセグメントハッチバックのC4は、クーペ風のルーフラインとワイド感を強調したフロントマスクが特徴で、日本にも電動版のË-C4を含め正式導入されている(日本名は、Ë-C4 エレクトリック)。 一方、昨年6月に欧州で発表されたばかりのC4 Xは、同じくCセグメントに属するが、車格的にはC4と最上位モデル「C5 X」の中間に位置するSUVで、クロスオーバーとサルーンを融合させたようなエクステリアがセリングポイント。こちらは、まだ国内導入されていないが、ラインナップに加わればコアなファンの心を鷲掴みしそうなキャラの立ったモデルだ。 そんな両モデルに今回、欧州で追加されたのはフル電動モデル(BEV)の上位グレードで、永久磁石同期電気モーターをハイブリッド同期電気モーターに置き換え、高レベルの効率性は維持したまま、最高出力を従来の100kW(136ps)から115kW(156ps)へ15%増強。さらに、これまでの50kWhバッテリーに代え、新しい54kWhのバッテリーを採用したことで、航続距離を360kmから最大420km(WLTPモード)にまで延長している。 加えてシトロエンは、気温0℃の都市部走行の場合、実走行可能距離は+30kmになり、実際のメリットはさらに大きいと主張する。 >>>次ページ ニッケル比率を高めた新設計のバッテリーを搭載

TAG: #SUV #SUVクーペ #シトロエン
TEXT:烏山 大輔
国内初、商用EV専用組み立て工場「ゼロエミッションe-PARK」建設開始

EVモーターズ・ジャパンは、国内初となる商用電気自動車専用の量産組み立て工場「ゼロエミッションe-PARK」を福岡県北九州市若松区に建設することを決定し、4月28日に起工式を行った。まずは2023年秋に組み立て工場と検査棟を完成させ、設備を順次拡大し、国産EVバスの展開を目指していく。 同社は、強固な商用EV量産体制の構築とさらなる車両ラインナップの拡充を図り、福岡県の新たな地場産業や雇用機会の創出に貢献することを目指す。そして地域社会の発展に寄与するとともに、ゼロエミッション社会の実現に向けて邁進していく。 年産1,500台へ向けて着々と進む準備 生産が予定されている製品としては、EVバス、EV物流車、EV特殊車両(移動電源車含む)、リユースバッテリー組立など。OEMパートナーからの半完成品及びパーツ類を輸入し、最終組み立てを行うことになっている。2023年は数台から生産をスタートし、最終的には年産1,500台を目指す。 建設計画は、第一期の組立エリアは2023年秋に稼働を開始する予定。順次、完成車両テストコース、実証験・自動運転テストコース等の建設にも着工していく。新工場の建設により、50人〜100人の新規雇用が創出される見込みだ。 EV生産工場だけじゃない。体感型EV複合施設「ゼロエミッションe-PARK」 ゼロエミッションe-PARKは、「EVを広げる・EVを感じる・施設を楽しむ」をテーマとして、EV車両の生産にとどまらず、EV体験(試乗・試運転)、工場見学、EV資料館などが一貫して楽しめる体感型EV複合施設である。 また施設内は風力発電やソーラー発電を活用した再生エネルギーによる自立発電にて稼働をする予定だ。この施設を通じてEV技術を発信し、EVに親しんでもらい、地域活性化につなげていくことも目的としている。 ゼロエミッション e-PARK 所在地 福岡県北九州市若松区向洋町22番地1 総面積 約58,000m² 施設詳細 商用EV最終組み立て工場、完成車両テストコース、実証実験・自動運転テストコース、リユースバッテリー組立、充電設備、工場見学、EV資料館、EV体験(試乗・試運転)等  

TAG: #ゼロエミッション #商用EV

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