EVモーターズ・ジャパンは、国内初となる商用電気自動車専用の量産組み立て工場「ゼロエミッションe-PARK」を福岡県北九州市若松区に建設することを決定し、4月28日に起工式を行った。まずは2023年秋に組み立て工場と検査棟を完成させ、設備を順次拡大し、国産EVバスの展開を目指していく。
同社は、強固な商用EV量産体制の構築とさらなる車両ラインナップの拡充を図り、福岡県の新たな地場産業や雇用機会の創出に貢献することを目指す。そして地域社会の発展に寄与するとともに、ゼロエミッション社会の実現に向けて邁進していく。
年産1,500台へ向けて着々と進む準備
生産が予定されている製品としては、EVバス、EV物流車、EV特殊車両(移動電源車含む)、リユースバッテリー組立など。OEMパートナーからの半完成品及びパーツ類を輸入し、最終組み立てを行うことになっている。2023年は数台から生産をスタートし、最終的には年産1,500台を目指す。
建設計画は、第一期の組立エリアは2023年秋に稼働を開始する予定。順次、完成車両テストコース、実証験・自動運転テストコース等の建設にも着工していく。新工場の建設により、50人〜100人の新規雇用が創出される見込みだ。
EV生産工場だけじゃない。体感型EV複合施設「ゼロエミッションe-PARK」
ゼロエミッションe-PARKは、「EVを広げる・EVを感じる・施設を楽しむ」をテーマとして、EV車両の生産にとどまらず、EV体験(試乗・試運転)、工場見学、EV資料館などが一貫して楽しめる体感型EV複合施設である。
また施設内は風力発電やソーラー発電を活用した再生エネルギーによる自立発電にて稼働をする予定だ。この施設を通じてEV技術を発信し、EVに親しんでもらい、地域活性化につなげていくことも目的としている。
ゼロエミッション e-PARK
所在地 | 福岡県北九州市若松区向洋町22番地1 |
総面積 | 約58,000m² |
施設詳細 | 商用EV最終組み立て工場、完成車両テストコース、実証実験・自動運転テストコース、リユースバッテリー組立、充電設備、工場見学、EV資料館、EV体験(試乗・試運転)等 |