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EVになってもプジョーの走りは変わらない!? [プジョーe-208試乗記:その4]


TEXT:生方 聡 PHOTO:小河原 認
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一部対応していない急速充電器も

試乗でe-208を借りているあいだに何度か急速充電をする機会があったが、その性能は期待以上だった。

というのも、e-208のSUV版であるe-2008を、日本でのデビューからまもない時期に試乗したとき、50kW急速充電器を使用中に途中で充電が止まってしまうトラブルに見舞われたことがあったからだ。

ところが、2020年7月にe-208が発売されてから約3年が経ち、そのあたりの問題はすっかり解消されたようだ。e-208の場合、メーターパネルで充電の出力を見ることができないが、50kW急速充電器を30分使用したときに20kWhの充電を確認。さらに、単独充電で90kW出力が可能なABB製急速充電器では前半の15分に58〜67kW、後半の15分が51kWと表示されたことも。e-208の急速充電は最大50kWのはずだが、充電器によっては高出力にも対応しているようだ。

一方、最近、高速道路に増えているマルチタイプの充電器では性能が発揮されないトラブルが報告されている。実際に試してみると、30分で14kWh程度しか充電できず、出力は平均30kW以下だったことになる。このあたりは、早急にメーカー側に対応をお願いしたい。

とはいえ、唯一気がかりだった急速充電性能の不安も払拭され、いまや自信を持っておすすめできるe-208 GT。日本導入時に比べて車両本体価格が約90万円値上げされたのは頭が痛いが、小粋なコンパクトEVがほしい人には、魅力的な選択肢であることに変わりはないだろう。

Peugeot e-208 GT

全長:4,095mm
全幅:1,745mm
全高:1,465mm
ホイールベース:2,540mm
車両重量:1,500kg
前後重量配分:前850kg、後650kg
乗車定員:5名
交流電力量消費率:144Wh/km(WLTCモード)
一充電走行距離:395km
フロントモーター最高出力:100kW(136ps)/5,500pm
フロントモーター最大トルク:260Nm/300-3,674rpm
バッテリー総電力量:50.0kWh
モーター数:前1基
トランスミッション:1速固定
駆動方式:FWD
フロントサスペンション:マクファーソン・ストラット式
リアサスペンション:トーションビーム式
フロントブレーキ:ベンチレーテッドディスク
リアブレーキ:ディスク
タイヤサイズ:205/45R17
最小回転半径:5.4m
荷室容量:——L
車体本体価格:5,124,000円

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