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路線型EVバスは乗客に優しい乗り心地……「2023 バステクフォーラム」よりレポート[THE視点]


TEXT:福田 雅敏 PHOTO:福田 雅敏
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技術力が着実に進歩している「アルファバス」

アルファバスジャパンが試乗車として用意したのは、「アルファバスECITY L10」。全長10.5m×2.49mの大型路線バス。定員76人。最大容量296kWhのバッテリー(エンビジョンAESC製)を搭載し、モーターの性能は、最高出力152kW(207ps)/最大トルクは2,700Nm(275.3kgm)。

「日産リーフ」と同じバッテリーとアルミ製のボディ、非常用電源を備えているのが特徴だという。価格は標準仕様で約4,000万円。試乗した感覚は、これまでの2台よりも加速時のインバーターの音が少し大きくはあったが、乗り心地も悪くはなく静かで快適だった。

何より数年前に見た時の作りの粗さなどがなくなっていた。現在、中国では年間1,000台のEVバスを製造している実績に加えて、5,000台を製造できるラインを建設中ということで、技術力は着実に進歩しているのだろう。

さて、ここまでEV型路線バスを紹介してきたが、現場では観光型のEVバスも見ることができた。しかし、観光型のEVバスを普及させるためには、ある重大な問題を抱えているのも事実だ。後編では、その観光型EVバスと、普及のための課題を提起したい。

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