コラム
share:

まずは欧米市場に投入される予感。カワサキ製EVバイク[EICMA(ミラノモーターサイクルショー)レポート:その2]


TEXT:小川 勤
TAG:

日本からでなく、欧米からリリースの予感

ちなみにEICMA後のEVニンジャとEV Zの動きとしては、海外のSNSで「The First 100% Pure Electric Ninja」というキャッチコピーでSNSに登場。この感じだと日本ではなく、欧米での販売が先になりそうだ。

2023年3月に行われた東京モーターサイクルショー2023でのお披露目はなく、まだまだ欧米との温度差があるのも事実だ。まずは、2023年内に動きがありそうなEVニンジャとEV Zを心待ちにしたいと思う。

他にもカワサキは、想定対象年齢3歳~8歳の電動キッズバイク「Elektrode(エレクトロ―ド)」もEICMAに展示していた。こちらは2022年からアメリカですでに販売されている。定格出力250Wのパワフルなインホイールモーターを後輪に搭載する。後輪にモーターを内蔵することで低重心化や車体バランスを向上させ、操縦性や取り回しの良さを実現している。

1回の充電で最大2.5時間の走行が可能(もちろん走り方にもよる)なリチウムイオン・バッテリーをフレームに内蔵。バッテリーを汚れやホコリ、損傷から保護する構造で、10分間放置すると自動的に電源が切れるオートスリープ機能により、無駄な電力消費も抑えられる。

カワサキのEVモビリティの挑戦はスタートしたばかり。ちなみにEICMAの会場でEVとハイブリッドを全面に打ち出していた国産メーカーはカワサキだけである。大半の企業のEV宣言は、世間や株主へのアピールに留まっている気がするが、カワサキは違う。EVバイクを趣味の領域に引き上げる努力を一番している日本メーカーである。

 

>>>EICMAレポートその3はこちら

TAG:

PHOTO GALLERY

NEWS TOPICS

EVヘッドライン
日本は3年連続「日産サクラ」がトップ! じゃあ中国・欧州・アメリカで一番売れてるEVってなにか調べてみた
電気自動車って「お金的に」得? エンジン車と諸々の費用を比べてみた
リーフのバッテリーパックをバラして積むって意外に大変! 初代フィアット・パンダのEV化に挑戦してみた【その5】
more
ニュース
新型エルグランドがいよいよe-POWERで登場!? 「EVの雄」日産のジャパンモビリティショー2025は電動モデルが盛り盛り
トヨタの新型モビリティでお台場周辺が一気に便利になる! 「eパレット」と「C+walk」が街全体の活性化にも貢献
ホンダがカーボンニュートラル実現に向け二輪の電動化を加速中! 欧州でネイキッドモデル「WN7」を発表
more
コラム
そりゃ中国がEVで世界をリードできるわけだ! 日本との違うはひとえに「国策」にアリ!!
モニターもなきゃ急速充電もない……がなんの問題もない! N-ONE e:のエントリーグレードは「EVの本質」を追求したクルマだった
再生中の日産が早くもヒット作を生み出した! あえて日産らしさを封印した「N7」のデザインに天晴れ!!
more
インタビュー
電動化でもジーリー傘下でも「ロータスらしさ」は消えない? アジア太平洋地区CEOが語るロータスの現在と未来
「EX30」に組み込まれたBEVの動的性能とは。テクニカルリーダーが語る「ボルボらしさ」
「EX30」には、さまざまな可能性を。ボルボのテクニカルリーダーが話す、初の小型BEVにあるもの
more
試乗
【試乗】いい意味で「EVを強調しない」乗り味! 本格4WDモデルも用意される期待のニューモデル「スズキeビターラ」に最速試乗
【試乗】5台の輸入EVに一気乗り! エンジン車に勝るとも劣らない「個性」が爆発していた
【試乗】CR-Vに中身を乗っけただけのプロトなのにもう凄い! ホンダの次世代BEV「0シリーズ」に期待しかない
more
イベント
黒船はBYDの軽EVだけじゃかなった! Kiaが商用バン「PV5」で日本のEV市場に殴り込み【ジャパンモビリティショー2025】
ホットハッチ大好き英国人も唸らせたホンダ「スーパーワン」! 2026年の発売を前にプロトタイプを日本初公開【ジャパンモビリティショー2025】
2026年春発表予定のSUBARU「トレイルシーカー」 BEVであってもお客様第一主義と安全性へのこだわりは健在!【ジャパンモビリティショー2025】
more

PIC UP CONTENTS

デイリーランキング

過去記事一覧

月を選択