コラム
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岡崎宏司の「EVは楽しい!」第11回:EVを身近に。e-208GTを愛用して思うこと


TEXT:岡崎 宏司
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こなれた価格で、中古車市場が充実してくれば

充電環境とともに、EVが多くの人たちの身近な存在になるためのもうひとつの重要な条件、それは価格だ。

現状のEVの価格は、エンジン車よりかなり高い。軽の日産サクラでも255万円ほどする。日産リーフ、ホンダ e、BYDアット3といったコンパクトクラスで400500万円。

ちなみに、僕のプジョーe-208GTの価格は432万8000円。それに、オーディオ等あれこれオプションを付けたので500万円近くになった。

プレミアムブランドでカッコつけたい……といったことになると、6001000万円の支出は覚悟しなければならない。

EVの普及を後押しするため、国と自治体から出ている補助金は馬鹿にならない額だ。地域や条件によっては100万円以上になることもある。

ただし、予算には上限がある。つまり、予算を消化してしまったら、その時点で補助金は打ち切りになる。だから、そこはしっかりチェックしなければならない。

新車は価格が高くて手が出にくい……となれば、中古車なら……ということになる。が、これも現段階では厳しい状況だ。

というのも、EVは発売されて間もないクルマがほとんどなので、中古車市場に出る数は限られている。だから、価格も高いし、中古車だと補助金も出ない場合がほとんどだ。

EVの楽しい未来予想図

まあ、いろいろな面で、現状、「日本のEV環境はまだまだ厳しい」。でも、これからどんどん良くなっていくだろう。世界の趨勢をみてもそれが必然の流れだ。

数年後には、EVの選択肢は広がり(価格も含めて)、充電環境の整備も進む。「EVに楽しく気軽に乗れる」……そんな状況に向かって少なからず前進しているだろう。期待と希望を込めて、そう予想しておきたい。

第12回はこちら

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