試乗
share:

ジープのピュアEVコンセプトに試乗!まさかのMTを採用する「らしい」理由とは?


TEXT:小川フミオ
TAG:

ジープ ラングラー マグニトー 3.0 コンセプトのリヤビュー

6段マニュアル変速機を採用

コースは岩場。慣れていない目には、壁のように見えるところを、登ったり、下ったりした。

ドライブしての印象は、異常とも言いたくなるほどのトルク感にたじろいだ。20インチホイールに組み合わされた40インチのタイヤは、しかし、路面をしっかりとらえて、ぐいぐいと車体を押す。

あいにく、アクセルペダルを少し多めに踏み込んで速度が上がると、足元はごつごつした岩場なので、とたんに乗り心地が劣悪になる(平坦な道では意外なほど快適)。

ほぼ無音でシューンッというかんじで加速していくのが、なんだかシュールすぎるドライブ感覚を生み出している。

ジープ ラングラー マグニトー 3.0 コンセプトのコクピット

このクルマ、なんともユニークなのは、6段マニュアル変速機をそなえているところ。デザイナーのマーク・アレン氏のこだわりだったそうだ(「おもしろいでしょ」とアレン氏)。

今回は、重めのクラッチペダルを踏み込んで、かなり硬めのシフトレバーを3速に入れて走りまわった。

BEVなので、適宜クラッチを踏まないとエンスト、ということはない。加速のときと、後退のときに使うだけだ。つまり、オンロード用。

「加速時は、各ギアの守備範囲が決まっているので、だいたい速度を目安にシフトアップ、あるいはシフトダウンをします」 ジープのエンジニアが教えてくれた。

BEV化してもなんとかドライブの楽しみを残そうという取り組みがなんともおもしろい。

ジープのBEV化ははたしてどんなふうになるのか。現状ではまだ秘密のベールに包まれているが、こんなふうにクルマの原初的な楽しみに立ちかえる可能性があるとしたら、それはそれでたいへん楽しみではないか。

TAG:

PHOTO GALLERY

NEWS TOPICS

EVヘッドライン
ブレーキダストを封じ込めて環境対策! メルセデス・ベンツが開発したEVならではの技術「インドライブ・ブレーキ」ってどんなもの?
ヒョンデの魅力を日本に伝える新たな拠点! 「ヒョンデ みなとみらい 本社ショールーム」がグランドオープン
中国から地球上最強コスパの新星EV現る! IMモーターL6の驚くべきスペックとは
more
ニュース
EVからEVに急速充電で可能性は無限大! 「V2V」を実現する移動式急速充電車「MESTA Pro」が誕生
日本初のEVマイクロバスとEV大型観光バスがついに姿を見せた! EVモーターズ・ジャパン「V8-Micro Bus」と「F8-Coach」がバステクで初公開
国際興業がいすゞエルガEVを埼玉県に初導入! パワーエックスとの提携で走行時CO2排出ゼロに取り組む
more
コラム
これがトヨタの本気だぜ! 新型bZ4Xの日本導入が待ち遠しい!!
EV時代は変速機が不要になるからトランスミッションメーカーが危ない……は間違い! EV時代に重要になる「精密な歯車」の技術
日産の起死回生の一撃がスゴイ! 「この中身でこんな安いの?」驚きしかない最新EVセダン「N7」
more
インタビュー
電動化でもジーリー傘下でも「ロータスらしさ」は消えない? アジア太平洋地区CEOが語るロータスの現在と未来
「EX30」に組み込まれたBEVの動的性能とは。テクニカルリーダーが語る「ボルボらしさ」
「EX30」には、さまざまな可能性を。ボルボのテクニカルリーダーが話す、初の小型BEVにあるもの
more
試乗
【試乗】5台の輸入EVに一気乗り! エンジン車に勝るとも劣らない「個性」が爆発していた
【試乗】CR-Vに中身を乗っけただけのプロトなのにもう凄い! ホンダの次世代BEV「0シリーズ」に期待しかない
【試乗】二度見必至の存在感は普通のコナとはまるで別モノ! イメージを大きく変えたヒョンデ・コナ「N Line」に乗って感じたマルとバツ
more
イベント
公道レース「フォーミュラE東京」が帰って来る! チケットを持っていなくとも無料で1日遊び尽くせる2日間
災害に備えて未来を楽しむ! 「AWAJI EV MEET 2025」の参加はまだまだ受付中
災害時にも活躍できるEVの可能性を淡路島で体験! 「AWAJI EV MEET 2025 from OUTDOOR FEELS」開催決定
more

PIC UP CONTENTS

デイリーランキング

過去記事一覧

月を選択