自動運転が人手不足と身体負担を解消
脱炭素・脱騒音のEVトラクターは日本にも有用
【THE 視点】ホンハイ・テクノロジー・グループ(フォックスコン)は5月4日、米国オハイオ州で自動運転対応のEVスマートトラクター「モナーク MK-V」の生産を開始し、最初の5台をラインオフしたと発表した。近くユーザーに引き渡される。
2020年に一般公開された「モナークトラクター」は、次世代のEVテクノロジーと自動化機能で農業業界を変革し、農家の最も差し迫ったニーズを満たしているという。フォックスコンは「モナーク MK-V」シリーズの商業生産を、予定通り今年の第1四半期に開始する。
農業においても、人手不足の解消や排ガス・騒音などクリーン化が求められる中、自動運転とEV化によるクリーンな農業がその解決策となる。それらはアメリカだけでなく日本においても同様の課題だと認識している。
特に広大なアメリカや北海道の農場では、自動化による労力の削減は農場経営者に大きな恩恵をもたらすだろう。
もちろん日本においても、例えば都市部の再開発事業で自然公園を設け、そこに畑などを開いた場合、EVトラクターがあれば騒音を気にせず作業ができるといったメリットも考えられる。
(福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー)
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