自動運転が人手不足と身体負担を解消 脱炭素・脱騒音のEVトラクターは日本にも有用 【THE 視点】ホンハイ・テクノロジー・グループ(フォックスコン)は5月4日、米国オハイオ州で自動運転対応のEVスマートトラクター「モナーク MK-V」の生産を開始し、最初の5台をラインオフしたと発表した。近くユーザーに引き渡される。 2020年に一般公開された「モナークトラクター」は、次世代のEVテクノロジーと自動化機能で農業業界を変革し、農家の最も差し迫ったニーズを満たしているという。フォックスコンは「モナーク MK-V」シリーズの商業生産を、予定通り今年の第1四半期に開始する。 農業においても、人手不足の解消や排ガス・騒音などクリーン化が求められる中、自動運転とEV化によるクリーンな農業がその解決策となる。それらはアメリカだけでなく日本においても同様の課題だと認識している。 特に広大なアメリカや北海道の農場では、自動化による労力の削減は農場経営者に大きな恩恵をもたらすだろう。 もちろん日本においても、例えば都市部の再開発事業で自然公園を設け、そこに畑などを開いた場合、EVトラクターがあれば騒音を気にせず作業ができるといったメリットも考えられる。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★★ホンダ、韓国ポスコ・ホールディングスと提携を検討……EV駆動用モーターの素材の量産やバッテリー用素材の調達など ★★ポールスター、「ポールスター4」を「上海モーターショー2023」で発表……SUVクーペタイプの新型EV[詳細はこちら<click>] ★★トヨタ自動車傘下のウーブン・プラネットHDが「ウーブン・バイ・トヨタ」に改名……EVを含む次世代車の開発と車載OS「アリーン」の開発を加速[詳細はこちら<click>] ★テスラ、「モデル3」「モデルY」のCEV補助金額を公表……2023年4月1日からの登録車両は65万円 ★DeNA、EV転換シミュレーター「FACTEV」をオートリース企業向けに試験提供……ゲーム開発などのシリコンスタジオが開発に協力 ★BMWグループ、2023年第1四半期のEV販売台数が6万4,647台……純粋なBMWブランドでは5万5,979台 ★ボルボ、2023年第1四半期のEV販売台数が世界合計3万69台……前年同時期比157%増 ★ユアスタンド、最高出力6kWの家庭用小型充電器を予約開始……ウォールボックス社と代理店契約、「パルサー・プラス」を輸入販売[詳細はこちら<click>] ★日本レンタカー、屋久島と種子島でEVのレンタルを開始……「スバル・ソルテラ」を2台ずつ配備 ★DIC、リチウムイオンバッテリー用の新素材「ウォーターゾール-LB」を開発……環境負荷の少ない負極用水系バインダー素材、バッテリーの長寿命化に ★岡山大学、「リチウム空気電子」を長寿命化するカーボン新素材を発見……従来のカーボン正極材に対して6倍以上の充放電サイクルを実現