試乗
share:

「アリア」のベースグレードを買っても後悔しない? [日産アリア試乗記:その3]


TEXT:生方 聡 PHOTO:WEB CARTOP
TAG:

選べる回生ブレーキ

回生ブレーキはドライブモードと「e-Pedal」のオン/オフにより効き方が変わってくる。e-Pedalがオフの状態では、STANDARDは弱め、SPORTではやや強めに回生ブレーキが効く。一方、ECOでは回生ブレーキを効かせずコースティングを行う。

e-Pedalをオンにすると、回生ブレーキの効きはSPORTよりもさらに強まり、下り坂でも十分な減速が得られる。これを使えば、アクセルペダルの操作だけで、ほとんどの状況で速度コントロールが可能な「ワンペダルドライブ」が可能で、慣れるとドライブが実に快適に。どのモードを選んでも回生ブレーキの動作はスムーズで扱いやすい。アリアの場合、e-Pedalをオンにした状態でアクセルペダルを完全に離してもクルマは完全停止には至らず、最終的にはブレーキペダルでクルマを停める必要があるが、私はそれがとくに面倒とは思わなかった。

回生ブレーキに関して付け加えると、回生ブレーキを使用する場合でも減速Gが大きくなるとブレーキランプが点灯するが、アリアではメーターパネル内でその様子が確認できる。無闇やたらと強く減速してブレーキランプが頻繁に点灯すると、後続車に不安や不快な思いをさせてしまいがち。それを避けたいと思うドライバーの心境が、アリアの開発陣には理解できるのだろう。些細なことだが、日々運転する者にとって、こういう配慮はうれしいものだ。

NISSAN ARIYA B6 2WD

全長:4,595mm
全幅:1,850mm
全高:1,665mm(プロパイロット2.0装着車)
ホイールベース:2,775mm
車両重量:1,960kg
前後重量配分:前1,050kg、後910kg
乗車定員:5名
交流電力量消費率:166Wh/km(WLTCモード)
一充電走行距離:470km(WLTCモード)
最高出力:160kW(218ps)/5,950〜13,000rpm
最大トルク:300Nm(30.6kgm)/0〜4,392rpm
バッテリー総電力量:66kWh
モーター数:前1基
トランスミッション:1速固定
駆動方式:FF
フロントサスペンション:マクファーソン・ストラット式
リアサスペンション:マルチリンク式
フロントブレーキ:ベンチレーテッド・ディスク
リアブレーキ:ベンチレーテッド・ディスク
タイヤサイズ:235/55R19
最小回転半径:5.4m
荷室容量:466L
車体本体価格:5,390,000円



TAG:

PHOTO GALLERY

NEWS TOPICS

EVヘッドライン
中国から地球上最強コスパの新星EV現る! IMモーターL6の驚くべきスペックとは
BYDの売り上げ鈍化に注目しても意味なし! むしろ心配すべきはテスラか? BYDは利益率も投資額も驚くべき水準だった
いすゞがピックアップトラック「D-MAX」にBEVを用意! バンコク国際モーターショーでワールドプレミア予定
more
ニュース
EVの充電がプラグを接続するだけに! Terra Chargeがプラグアンドチャージ対応EV充電器を2025年度から設置開始
BYDの勢いが止まらない! 新エネルギー車の生産台数が世界初の1000万台を突破
日産からセダンのEVが出るぞ! 中国向け車両「N7」を初公開
more
コラム
AM放送が聴けない「電気自動車」が数多く存在! FMラジオは搭載されているのになぜ?
新車が買えないレベルで人気沸騰中のメルセデス・ベンツGクラス! EVが売れない日本でも「G 580 with EQ Technology」ならバカ売れするか?
自宅で充電できないけどEVを買う人が増えている! ただしいまのインフラ状況だと「セカンドカー」で乗るのが正解
more
インタビュー
電動化でもジーリー傘下でも「ロータスらしさ」は消えない? アジア太平洋地区CEOが語るロータスの現在と未来
「EX30」に組み込まれたBEVの動的性能とは。テクニカルリーダーが語る「ボルボらしさ」
「EX30」には、さまざまな可能性を。ボルボのテクニカルリーダーが話す、初の小型BEVにあるもの
more
試乗
【試乗】二度見必至の存在感は普通のコナとはまるで別モノ! イメージを大きく変えたヒョンデ・コナ「N Line」に乗って感じたマルとバツ
ボルボEX30で11時間超えの1000km走行チャレンジ! 課題は90kWまでしか受け入れない充電性能
EV専業の「テスラ」とEVに力を入れる従来の自動車メーカー「ヒョンデ」! モデルYとコナを乗り比べるとまったく違う「乗りもの」だった
more
イベント
外からもまる見えな全面ガラスドアも高齢化が進む地域のモビリティとして最適!? タジマの超低床グリーンスローモビリティ「NAO2」が斬新すぎた
EVはレアメタルが詰まった都市鉱山! CEATEC2024でBASC展示が提唱するサーキュラーエコノミーというバッテリーとは
畳めるバイク! 階段を上り下りできるカート! 自由な発想のEV小型モビリティが作る明るい未来を見た!!
more

PIC UP CONTENTS

デイリーランキング

過去記事一覧

月を選択