記者会見に出席したエネチェンジのEV充電サービス事業部 内藤義久執行役員(左)および田中喜之執行役員(右)は、「2022年11月の“ゼロプラン”発表以来、マンションの管理組合、管理会社、賃貸オーナーから充電器設置に関する問い合わせを多く受けている。東京都の既存マンション向け充電器設置補助により、急速にマンション向け充電システムの普及が進むと考えており、これに応じて専用車室でも利用できるプランを追加した。東京都が掲げる2030年までに6万基という目標達成に貢献していきたい」と語る。
「1kWhあたりの充電費用は業界で最も低い水準で、一般家庭での充電に近い値に設定して積極的に利用してもらえる環境を整えた」という。
6kW充電が可能
エネチェンジには約1000基の普通充電器の設置実績がある。2023年2月にイーモビリティパワーとの提携を発表し、同年4月から自動車メーカーが発行する充電カードでエネチェンジの充電器の利用が可能になった。「このプランだけで収益を得るというよりも、マンションでの充電にエネチェンジを利用していただくことで、お出かけ先の目的地充電もエネチェンジを選んでいただきたい」と期待している。現在、新プランが対応するのはいわゆる平置きのみで、機械式駐車場への対応は検討中とのこと。
EV充電エネチェンジは、商業施設、観光・宿泊施設、月極駐車場、集合住宅等に最低限の運用負担でEV向け充電設備を導入できるオールインワン・サービスである。2027年までに最大300億円を投じ、国内で単独3万台のEV向け充電器の設置を目標に掲げている。電力データの利用が2023年夏まで制限される中、エネチェンジは一般社団法人電力データ管理協会に所属するため、スマートメーターから直接データを取得し、制御できる唯一の充電事業者だ。