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バッテリー交換式EVコンバージョンカー(CEV)を活用した実証事業を実施


TEXT:烏山 大輔
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⻄日本電信電話株式会社(NTT西日本)東海支店、株式会社FOMM、エヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ株式会社は、太陽光発電、可搬型バッテリー、バッテリー交換式EVコンバージョンカー(CEV)の活用によるエネルギーマネジメントの共同実証事業を行う。

バッテリー交換式EVコンバージョンカー(CEV)とは

ガソリンエンジン自動車から、エンジンやマフラー、燃料タンクなどを取り除く。そしてモーターや電池を取り付けるなどの改造を行う。そのようなEV車両のうち、利用者がバッテリーを交換する可搬型バッテリー搭載・交換式タイプのEV車両のことをいう。

現在日本では、「2050年までにカーボンニュートラルを実現する」という方針を定め、CO2排出量の削減等の取り組みが進められている。また、蓄電池は天候などにより発電量が大きく変動する太陽光や風力などの再生可能エネルギーの普及拡大に向け重要である需給調整力としての活用が期待されている。

蓄電池の普及に向けて、蓄電池としての価値を最大化し、より利便性の高い利用環境を実現することにより、自治体や企業法人にとっての導入メリットを向上していくことが必要である。

このような背景からこの事業においては、太陽光発電、可搬型バッテリー、CEVの情報を連携・分析することで、発電量・需要量の予兆を把握し、再生可能エネルギーの活用と地域におけるエネルギー循環による脱炭素社会の実現につ なぐことを目指す。

2月から来年度まで実施

太陽光発電設備、可搬型バッテリー、CEVおよびEMS(エネルギー・モビリティ マネジメントシステム)を導入し、再生可能エネルギーでCEVを運行する。それにより得られたデータをEMSで収集、分析を行う。EMSは太陽光発電、可搬型バッテリー、CEVの状態を収集し、統合的に管理を行うシステムである。

(1)実施期間 2023年2月20日〜2024年3月31日 (期間終了後も設備は継続して利用)
(2)実施場所 愛知県名古屋市内
(3)役割分担
・NTT⻄日本:事業の企画・実行管理
太陽光発電設備・可搬型バッテリー・CEV・EMSの導入・運用、データ分析
※太陽光発電設備は、シーキューブ株式会社が設計・施工。
太陽光発電設備および可搬型バッテリーリースは、NTT・TCリース株式会社が提供。

・FOMM:CEV・可搬型バッテリーの提供、および CEV・バッテリーデータの提供
※CEVに使用する自動車リースは、日本カーソリューションズ株式会社が提供。

・エヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ:EMSの提供(2023年夏予定)
※太陽光発電の遠隔監視(エコめがね)は、株式会社 NTT スマイルエナジーが提供。

地域の課題解決に期待

災害等発生時には、近隣自治体に対し太陽光発電設備および可搬型バッテリーを提供する。避難場所等での可搬型バッテリー利用などによる災害レジリエンス(災害を乗り越える力)の強化を目指す。また事業で得られた知見を基に、自治体および企業法人へソリューションとして展開する。再生可能エネルギーの余剰電力活用による脱炭素社会の実現、エネルギーの地産地消や循環の実現など、地域全体の課題解決に貢献していく。

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