EV化で156トンのCO2を削減
海外では大型トラックのEV化が進む
【THE 視点】スカニアは、ノルウェー最大のEVトラックを「ヴェルダルスカルク石灰石採石場」(ノルウェー・ヴェルダルスカルク)に納入したと発表した。
総重量は66トンで、年間約120万トンの石灰を採石場から港に輸送して出荷する。このルートでの以前の化石燃料の消費量は5万8,000Lで、EV化により156トンのCO2が削減される。
このEVトラックのパワートレインは、最高出力450kW(612ps)・最大トルク3,500Nm(356.9kgm)のモーターと6速のトランスミッションからなる。9つのバッテリーパックの総容量は300kWhで、充電は最大130kWの容量を持つ。
これ以外にもノルウェーでは、100台以上のスカニア製EVトラックが走っているという。
先日のヘッドラインでも紹介したとおり、海外では新車運搬用のEVトレーラーも登場するなど、大型車両のEV化が進んでいる[詳細はこちら<click>]。日本の商用EVでは「三菱ふそう e-キャンター」の8トン・クラスが稼働しているが、海外では20トンまたはそれ以上の大型化が目立つ。テスラも大型EVトラック「セミ」が、すでに量産車として納車が始まっている。
筆者のところにも、これまでに日本で発電所向けの石炭輸送用の大型EVトラックや、港湾車両用の大型EVトレーラーの引き合いはあったが、いずれも実現はしなかった。大型トラックをEV化しようとする動きはあるものの、遅々として進まない日本が心配である。
(福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー)
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