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日本EVクラブが電気カート組立教室を開催


TEXT:福田 雅敏 PHOTO:福田 雅敏

3月5日、一般社団法人 日本EVクラブ(代表:館内 端)主催による、子どもゆめ基金助成活動「自動車と地球温暖化の関係を学ぶ」電気カート組立教室が東京お台場の東京国際交流館で行われた。

地球温暖化を考える座学からスタート

4年目となるこの教室では、電気カートを組み立てることで電気自動車の仕組みについて理解し、自動車と地球温暖化の関係をみんなで学ぶことが趣旨となっている。対象者は、小学4年生~中学生となっていたが、小学2年生も参加しており、保護者同伴で、午前、午後の2部制で、合計12組の参加があった。

まずは「地球温暖化と電気自動車の話を聞こう!」という座学から始まる。講師は、日本EVクラブ代表で自動車評論家の館内 端氏である。自動車の出すCO2は、地球温暖化の大きな原因。この講義ではそもそもCO2とは何か?ということから、地球温暖化と自動車の関係を大人も子供も一緒に学ぶ。「子供たちが未来に自動車を使えるようにするにはどうしたらいいか」というテーマで、子供たちにもわかりやすいように30分間の講義が行われた。

いよいよ電気カートの組立へ!

次に、「電気カートの組立を体験しよう!」では、タイヤ、バンパー類、カウル、バッテリー配線(鉛バッテリー)などが事前にバラらされており、それらを組み立てる。まずは構造確認ということで、電気カートの主要部品について講師からそれぞれパーツの説明があり、モーター、バッテリー、モーターを制御するコントローラー、アクセルなどを現物で確認する。簡素な構造の電気カートに触り、パーツの形や重さを感じて、電気カートの原理をリアルに体感していた。

そのあとは、カートの組立の前に、実際の配線の製作作業を行う。今回の教材のバッテリーは鉛式で、カートの左右に2個ずつ計4個が搭載されている。その左右の2個のバッテリー同士をつなぐ配線を実際に作ってみる。まずは銅の配線を覆っている皮むきから。カッターで皮をむき、そこに端子を取り付ける。カシメ工具を使用し端子と配線をカシメて固定。カシメは結構力のいる作業のようで、必死になって行っていた。そして、端子のむき出し部分を絶縁テープで覆う作業まで一通りこなす。

 

そして、電気カートの組立。3グループずつに別れて、基本的に子供たちが作業する。まずは、外されていた前後のタイヤの空気入れから。空気を規定圧まで入れ、カートにタイヤを装着。工具を使用しナットを締める。次に先ほど製作した配線を2個のバッテリー間をつなぎボルトで留める。ここではバッテリーの端子を傷めないためにトルクレンチを使用する。これで電気が通電したはずだ。

最後に外されていた、サイドカウル、リアバンパー、リアカウルを取り付ける。ここで一通り作業が終わったので、「火」入れ式。講師指導のもと、初めにメインスイッチを入れ、次にサブスイッチを入れ、起動ランプの点灯を確認。そして、おっかなびっくりアクセルを踏んでみる。無事タイヤが回り、ブレーキを踏んでタイヤを止める。ここまでおよそ30分で作業は無事終了。子供たちは大喜びだった!

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