モーター作りも体験できる
最後の内容は「クリップモーターを作ろう!」だ。書類をはさむクリップを使ったモーター作りを体験する。用意されたのは、クリップ2個、乾電池、エナメル線(銅線)、紙やすり、セロテープ、小さい磁石の6種類。最初に、エナメル線を電池にぐるぐると巻き丸いコイルを作る。そのコイルを電池から取り外して、エナメル線の両端の被覆を紙やすりではがす。クリップを加工し乾電池の左右にセロテープで固定する。そして乾電池に磁石を付けて、最後にコイルをクリップに乗せる。
これでモーターとしては完成だが、なかなか回らない。コイル、磁石、クリップの微妙な位置関係でコイルが回るので、知恵を絞り少しずつ位置を変えてみる。しばらくすると、「回った!」と声が上がり、何人かそれに続く。乾電池の上でコイルがぐるぐると回っている。それでも、1、2人は、色々調整しても回らずタイムアウト。作り方がYouTubeでも紹介されているので、家に持ち帰って宿題ということになった。これも30分ぐらいの作業だった。これで「電気カート組立教室」は終了。最後に参加者全員がカートを囲み記念撮影を行った。
同伴のお父さんや子供たち数名から話を聞いたが、EVに興味があり日本EVクラブのホームページを見て楽しそうだからと参加を決めたようだ。中にはお父さんがエンジンカートをやっていたので、子供にも見せて体験させてみたかったとの声もあった。また、子供たちの半分ぐらいは、遊園地等でゴーカートに乗ったことがあると言っていた。お父さんからの他の意見として、「電気カートはガソリンを使わないので、ワンボックスバンなどに積んでも匂いがしないのがいいですね」、「静かで臭くないのが良いですね」、「これからの乗り物ですね」とポジティブな意見が多く聞かれた。先日の東京オートサロンにも、ホンダやトムスの電気カートが展示してあったが、日本EVクラブでは、25年以上も前から電気カートのポテンシャルを感じ普及に努めてきた。ようやくここで花が咲いたようである。