BYDジャパン株式会社は2月27日、BYDの乗用車に六価クロムを使用していないと発表した。
BYDの乗用車は、欧州議会と欧州委員会のEU ELV指令に準拠している。この指令は、自動車からの廃棄物発生抑制と廃車時の環境負荷の低減を目的に定められたもの。附則 II(※1)に記載する事例ならびに定められた条件に適合する場合を除き、六価クロムを含む4物質を含有しないことを定めている。日本自動車輸入組合は、国内に輸入される加盟各社の自動車が当指令に適合(※2)していることを確認している。
2023年1月より日本で販売している「BYD ATTO 3」をはじめ、今後販売を予定している「DOLPHIN」 ならびに「SEAL」など BYD の乗用車も、この指令に準拠しているため、お客様の安全や地球環境に影響を及ぼすことはないとした。
BYDジャパン株式会社は2月23日にBYD製のバスに六価クロムが使用されていたと発表した。その際に乗用車にも六価クロムが使用されているかどうかを調査するとしており、今回の発表はその結果となった。
(※1)EU ELV 指令は、乗員9名以上の車両と、車両総重量3.5トン以上の物流車両は対象外。附則IIについては、以下の資料内『ANNEX II』を参照のこと。
https://byd.co.jp/uploads/CELEX_02000L0053-20200306_EN_TXT-ELV(2).pdf
(※2)日本自動車輸入組合:2022年11月7日:『輸入車の重金属4物質等の削減・使用廃止に関する対応状況について』
https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/sangyo_gijutsu/haikibutsu_recycle/jidosha_wg/pdf/057_s03_04.pdf