#ホンダ
TEXT:TET編集部
中国のZ世代に向けた電動二輪車の新ブランド「ホンダ e:」を発表……デイリーEVヘッドライン[2023.01.20]

  ホンダ、「カブ」「ダックス」「ズーマー」を電動化し中国で発売 【THE 視点】ホンダは、上海で開催されたオンライン発表会において、中国国内のZ世代に向けた電動二輪車の新ブランド「ホンダ e:」を発表した。今回発表されたEB(エレクトリック・バイシクル)は、日本でも馴染みのある車名を与えられた「 カブ e:」「ダックス e:」「ズーマー e:」の3車種。  中国のZ世代にとって、EBは単なる移動手段ではなくライフスタイルを表現するモビリティとなっており、より魅力的で付加価値の高いモデルが求められている。  今回は人気車種のデザインをモチーフに、先進的な機能・装備などを加えることで若年層の興味を引く狙い。  またこの3車種は、2025年までに電動二輪車を合計10モデル以上グローバルで投入する計画の先駆けだという。  ホンダは電動二輪車時代においても「自由に移動する喜び」を追求するとともに、電動化・知能化分野の技術向上とイノベーションにより新たな付加価値を持つ製品を提供するとしている。  日本での発売も期待したが、残念なことに国内への導入予定はないという。  余談だが、筆者は20年ほど前の前職時代に、ホンダから正式に「ズーマー」のエンジンレスの車体の供給を受けてその電動版を開発し、100台ほど製造した。  その一部は環境省の事業として「日本郵便」「佐川急便」等にも実証実験で使用して頂いた。  当時は電池が初代プリウス用のニッケル水素バッテリーで、「ズーマー」のステップの一部を盛り上げて搭載した。今のリチウムイオン・バッテリーを使えば、ステップが平らでもっとスタイリッシュな電動版「ズーマー」ができたはずで、技術の進化を感じた。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★ポルシェ、EV「マカン」の一部情報を公開……アウディと共同開発のシャシーを使用、最高出力約450kW(612ps)・最大トルク1000Nm(102kgm)のパワートレイン搭載、バッテリーの5〜80%を25分以内に充電[詳細はこちら<click>] ・アウディ、2022年のEV販売台数を公表……前年比44%増の11万8,196台を販売 ・オークネット、デリバリー配達員に電動バイクをリース販売……フードデリバリー「ウォルト」向けに1月19日から ・日産、神奈川県とEVを活用した災害対策で連携……災害停電時に日産が貸与した「リーフ」等を各避難所に電源車として配備 ・東京ガス、充電サービス「イーブレスト(EVrest)」を機械式駐車装置に初導入……傘下の不動産業の賃貸物件に導入、スマホアプリで充電を操作 ・レゾナック、パワーモジュール用材料の研究・開発拠点が本格稼働……放熱や天気的損失を減らし、EVの燃費向上などに寄与する材料の開発を強化 ・積水化学の子会社積水ポリマテック、アメリカに生産拠点を新設……EV向けリチウムイオン・バッテリーの放熱材料を生産 ・武蔵精密工業、イスラエルのSIXAIへ出資……Eモビリティの普及加速でパートナーシップ ・ステランティス、フィンランドの金属メーカーTerrafameと低炭素のバッテリー用材料の供給を契約……2025年から5年間「硫酸ニッケル」の供給を受ける

TAG: #THE視点 #カブ #ズーマー #ダックス #デイリーEVヘッドライン #ホンダ #福田雅敏
TEXT:福田 雅敏
モータースポーツの可能性を広げるEV、カスタムの方向性も示唆……EV開発エンジニアのオートサロン探訪[その3]

世界最大級のカスタムカーのイベント「東京オートサロン2023」が1月13日から15日まで幕張メッセにて開催された。今回の「オートサロン」には、多数のEVも出展されると聞いた。そこでEV開発エンジニアであり本媒体のエグゼクティブアドバイザーである福田雅敏が現地に赴いた。その現場をレポートしたい。今回は「その3」をお送りする。 交換式バッテリーを用いてEモビリティの発展性を感じさせたホンダ カーボンニュートラルをテーマにしたブース「オートサロンテック2023」でホンダが展示していたのが、交換式EV用バッテリー「ホンダ・モバイル・パワー・パック e:」と、そのシステムを核とする充電設備「ホンダ・パワー・パック・エクスチェンジャー e:」、ポータブル電源「ホンダ・パワー・ポッド e:」、二輪車「ジャイロ キャノピー e:」と、電動パワーユニット「eGX」搭載のレーシングカートだ。 「ホンダ・モバイル・パワー・パック e:」はその名のとおりバッテリーパックで、1個あたりのスペックは、DC50.26V/26.1Ah=総容量1314Wh(1.314kWh)。連続出力は2.5kWで、1パックの重量は約10kg。大人が片手で持てる重さである。ホンダのバッテリー交換式スクーターのプロジェクト「ガチャコ」で使われているものだ。 「ホンダ・パワー・パック・エクスチェンジャー e:」は「ホンダ・モバイル・パワー・パック e:」の充電器で、12個のバッテリーが同時に充電可能。バッテリーの盗難防止などのために、カードが必要となる。こちらも「ガチャコ」に使用されている。 「ジャイロ キャノピー e:」には「ホンダ・モバイル・パワー・パック e:」2個がシート下に搭載され、航続距離は70km程度だという。充電装置が置かれている場所に行けば、2分程度で充電済みバッテリーに交換が可能で時間を省けるのがメリット。 「ホンダ・パワー・ポッド e:」 はモバイル電源ユニットで、「ホンダ・モバイル・パワー・パック e:」1個を本体に収納して使用する。AC100V/1500Wの出力で電池容量が約1.3kWhなので、100Wの電化製品が十数時間使用可能となる。非常用やアウトドア用にと活用範囲は広い。 このシステムに「ホンダ・モバイル・パワー・パック e:」が使われていたのは今回初めて知った。「ホンダ・モバイル・パワー・パック e:」は近いうちに小型の電動農機などにも使用されるのではないだろうか。そのほかにも様々に応用できそうである。

TAG: #アリア #サクラ #ホンダ #日産 #東京オートサロン2023 #福田雅敏
TEXT:TET編集部
デイリーEVヘッドライン[2022.12.19]

  ・ホンダ、新型EV「プロローグ」のイメージを公開……VRを活用しグローバルかつリアルタイムに連携してデザイン  【THE 視点】ホンダの米国部門は、2024年に北米で発売予定のSUVタイプのEV「プロローグ」のイメージを公開した。 米国ロサンゼルスのホンダデザインスタジオが中心となり次世代VRを導入。「ネオ・ラギッド」をデザインテーマにしたという。 最大の特徴はバッテリーで、GMの「アルティウム」バッテリーを搭載する。 ホンダとGMは、技術力や設計力、ソーシング戦略を活用。世界トップクラスの品質と生産性に加えて、リーズナブルな価格を実現するよう両社で設備の共通化なども目指す。その第一弾となるのが「プロローグ」である。 今後は、ホンダの「アキュラ」ブランド初のSUVタイプのEVなども計画されている。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ・トヨタ、タイでカーボンニュートラル実現を目指す……現地「CPグループ」と協力 ・ベトナムのビンファスト、米国カリフォルニア州でのEV展開を加速……さらに4店舗をオープン ・ビンファスト、「米-アセアンビジネス評議会」に加盟 ・アウディ、EVコンセプト「アクティブ・スフィア」を1月26日に公開……アウトドア向けのクロスオーバークーペ ・ヒョンデ、EVのカーシェアリング「モーシャン」を12月16日に開始……CXC横浜を拠点に ・マツダ、PHEVの新型SUV「CX-90」を2023年1月に公開……北米仕様の上級SUV ・メルセデス・ベンツ、「EQE」がドイツ本国で発売……高性能モデル「メルセデスAMG EQE43 4MATIC」から販売開始 ・メルセデスAMG、PHEVのハイパフォーマンスモデル「C63 Eパフォーマンス」を発表……4気筒ターボエンジン+モーターで総合500kW(680ps)、125km/hまでモーターのみで走行可能 ・レッドウッド・マテリアルズ、米国サウスカロライナ州にバッテリーリサイクル工場を建設……35億ドルを投資 ・関西電力と敦賀市、原子力発電所の電力で水素を製造……CO2フリーのクリーン水素製造の実証実験

TAG: #THE視点 #デイリーEVヘッドライン #プロローグ #ホンダ #福田雅敏
TEXT:TET編集部
デイリーEVヘッドライン[2022.12.09]

  ・ホンダ、「N-VAN」ベースの軽商用EVを2024年に発売 【THE 視点】ホンダは、「N-VAN」をベースとした軽商用EVを2024年春に発売すると発表した。 商用車は環境負荷低減の観点で企業の電動化に対するニーズが非常に高いことから、ホンダはまず軽商用EVを皮切りに軽EVを展開していくという。 2018年の発売以降着実にユーザーを広げた「N-VAN」。助手席側のセンターピラーレス構造が実現した使い勝手の良さと高いアレンジ力を併せ持つ大容量の荷室空間が特長で、商用目的のほかレジャー用としても十分に使用可能だと、メインターゲット以外にレジャー趣味を持つ一般層からも好評を得ている。 新型軽商用EVは「N-VAN」の使い勝手を踏襲しながら、EVならではの高い静粛性やストップ&ゴーも問題なくこなせるパワーを実現し、商用、常用問わず柔軟に対応できるモデルにするという。航続距離は200kmが目標とされ、日常利用を考えても十分な数値。価格はガソリン車と同等の100万円台から設定するとのことだ。 先日も三菱自動車から「ミニキャブ・ミーブ」の再販がアナウンスされ、宅配などを中心に軽商用EVのニーズは高い。そこで忘れてはならないのが寒冷地からのニーズ。ぜひ4WDの設定も考慮してほしい。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ・第43回日本カー・オブ・ザ・イヤー決定……国内外計4台のEVが受賞 ・日産/三菱、軽EVの「サクラ」「eKクロスEV」が「日本カー・オブ・ザ・イヤー」と「K CARオブ・ザ・イヤー」を受賞……日本独自の軽規格を採用し現実的な価格を実現したことが評価 ・日産、「エクストレイル」が「テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞……VCターボ可変圧縮比エンジンやe-POWERモーターの高出力化、電動4輪駆動の採用等が評価 ・BMW、「iX」が「デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞……これまでのBMWとは異なる世界観のデザインが評価 ・ヒョンデ、「アイオニック5」が「インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞……内外装デザイン、航続距離(498〜618km)や安全装備等総合的に優れたパッケージであることが評価 ・ホンダ、「シビックe:HEV」「シビック・タイプR」が「パフォーマンス・カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞……e:HEVモデルは洗練されたパワートレインにより、現代的でスマートな走りがしっかり作り上げられた点が評価 ・ホンダ、中国CATLから「e:N」シリーズ用バッテリーを長期安定調達……2024年から2030年まで合計123GWh分、2027年までに中国で「e:N」シリーズ10車種を投入 ・フォルクスワーゲン、ヴォルフスブルクの本社工場をeモビリティ用に大規模転換……約4億6000万ユーロの初期投資 ・ポールスター、北米向け「ポールスター2」のアップグレードを発表……ソフトウエアのダウンロードで50kW(68hp)アップ、最高出力350kW(476hp)へ ・フォーミュラE、シーズン9に米ポートランドを追加……2023年1月14日から7月30日まで全16戦を開催

TAG: #N-VAN #THE視点 #ヘッドライン #ホンダ #福田雅敏

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