#ヒョンデ
TEXT:TET 編集部
ヒョンデが豊橋市にアイオニック5を寄贈! 災害時にはEVを派遣する「電動車災害時派遣協定」にも同意

ヒョンデと豊橋市が協定を結んだ理由とは? Hyundai Mobility Japan(以下、ヒョンデ)は、2024年1月29日に同社の主力EV「IONIQ 5(アイオニック ファイブ)」を1台、公用車として愛知県豊橋市に寄贈するとともに、災害時に『移動式電源』として同社のアイオニック 5とコナを提供する『電動車災害時派遣協定』を豊橋市と締結したと発表しました。 数多とある市町村のなかで、なぜヒョンデと豊橋市が協定を結んだのでしょうか。 ヒョンデは2023年4月に豊橋市にPDIセンターを設置しています。PDIセンターとは、Pre-Delivery Inspectionの略。日本語では出荷前点検を意味します。船積みされて日本へとやってきた車両は、品質チェックや日本独自の保安基準に適合しているかなどの点検を実施する必要があり、インポーター各社は陸揚げ港の近くに専用施設を有しています。 ヒョンデの場合はそのPDIセンターを愛知県豊橋市の三河港に隣接したエリアに設置していて、より効率の良い新車整備と、今後の輸入台数増加を見据えた新車の安定供給を実現しているのだそうです。そのようなセンターを設置する流れのなかで豊橋市との縁を深めたことから、公用車の寄贈と災害時の派遣協定について協議を進めてきたということです。 今回公用車として寄贈されたアイオニック5は、日本カー・オブ・ザ・イヤー「2022-2023 インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した実力の持ち主。加えて2022ワールドカーアワードではデザイン性が高く評価され「ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー」をはじめ、その年の新型車の最高峰に与えられる「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」に輝くなど3冠を達成。EVの枠に留まらず国内外で高い評価を受けている1台です。 アイオニック5を公用車に導入するメリットとは? アイオニック5を公用車として導入するメリットは、災害時などには車載の家庭用コンセントから直接家電を動かせるというV2L (Vehicle to Load)機能をはじめ、建物などに電力を供給することができるV2H (Vehicle to Home)機能の活用を期待できることが挙げられます。 なお、V2Lの使用時には、車両標準装備のアダプターを挿すだけで1600Wまでの家電製品が使用できることから、実際の災害時には大きな別の機器を用意する必要なく、容易にたくさんの電源供給が可能だということです。 豊橋市はアイオニック5をEV公用車として採用することで、豊橋市の市役所職員によるEVの新しい使い方を市民の方々へ広めていくと同時に、市内で開催されるイベントの電源としてV2L機能を使用することで、EVの持つサステナビリティ性を生かした使い方を豊橋市民に提供していく予定とのことです。 万一のときにはPDIセンターからEVを派遣 また、今回ヒョンデと豊橋市の間では、「電動車災害時派遣協定」が結ばれています。これは地震や台風などの災害によって大規模停電が発生した場合には、ヒョンデのPDIセンターにあるEVを豊橋市内の災害対策本部や避難所などに派遣し、非常電源として活用することが可能となる協定です。 今後もヒョンデと豊橋市は、PDIセンターの設置と災害時派遣協定だけでなく、さらに幅広い提携関係を構築して行きたいと意欲を示しています。 日常だけでなく災害時にも生活をサポートしてくれるEVの有効性と、市内に拠点を置く企業と行政が手を取り合って、いざというときに備える取り組み。災害大国の日本にあって、今後もこうした動きが広がることを期待したいものです。

TAG: #IONIQ 5 #KONA #アイオニック5 #コナ #ヒョンデ #災害
TEXT:TET 編集部
ヒョンデが2周年を記念してIONIQ 5とKONAにお得に乗れるキャンペーンを開催

「Power of ZEROキャンペーン」を開催 Hyundai Mobility Japanは、「IONIQ 5(アイオニック ファイブ)」(Limited Edition含む)を購入した人を対象として、ローン金利を0%とするなどの「Power of ZEROキャンペーン」を2024年1月1日(月)より開始した。 これは、Hyundai Mobility Japanが2周年を迎えたことを記念したものであり、「Power of ZEROキャンペーン」のひとつである「IONIQ 5 ローン金利0%キャンペーン」、誰もが気軽にEVライフをスタートできるようにと願うHyundaiの計らいによるもの。 また、「KONA(コナ)」を購入した人を対象にした「KONA充電サポートキャンペーン」も同期間で実施する。これは、200V用EV充電コンセント本体・標準工事費用を最大9万9000円サポートするというキャンペーンで、充電用コンセント設置を希望しない人へは、EV充電費サポートとしてPayPayポイント10万円分を提供する。 さらに、IONIQ 5またはKONAを試乗された人を対象にした「KONA&IONIQ 5試乗プレゼントキャンペーン」も開催。試乗した人のなかから抽選で40名に10万円分のJTBトラベルギフトがプレゼントされる。 「Power of ZEROキャンペーン」の概要は以下の通り。 「Power of ZEROキャンペーン」 ①「IONIQ 5 ローン金利0%キャンペーン」 IONIQ 5をご注文時に、お支払方法「ローン」をご選択のお客さまへ、ローン金利を0%で提供。「現金/クレジットカード」または「リース」を希望した場合は、PayPayポイント20万円分が提供される。 実施期間:2024年1月1日(月)〜2024年2月29日(木) 対象者:上記期間中に公式サイトからIONIQ 5(Limited Edition含む)をご注文したお客さま ②「KONA充電サポートキャンペーン」 200V用EV充電コンセント本体・標準工事費用を最大9万9000円サポート。充電用コンセント設置を希望しない場合は、EV充電費サポートとしてPayPayポイント10万円分が提供される。 実施期間:2024年1月1日(月)〜2024年2月29日(木) 対象者:上記期間中に公式サイトからKONAをご注文したお客様 「KONA&IONIQ 5試乗プレゼントキャンペーン」概要は以下の通り。 「KONA&IONIQ 5試乗プレゼントキャンペーン」 期間中にHyundaiのEVを試乗して会員登録をしたお客さまのなかから抽選で40名様へ10万円分のJTBトラベルギフトをプレゼント(1月20名様・2月20名様) 実施期間:2024年1月1日(月)〜2024年2月29日(木) 対象者:上記期間中にショールームおよび全国試乗会を含む試乗マップに掲載の試乗拠点でKONAまたはIONIQ 5を試乗いただき、会員登録を完了したお客さま 新たな年の始まりにHyundaiの最新EVと過ごす新生活を検討してみてはいかがだろうか。

TAG: #キャンペーン #ヒョンデ #試乗
TEXT:TET 編集部
ヒョンデIONIQ 5のロボットタクシーが新イノベーションセンターで生産開始

ヒョンデとMotionalが全電気式ロボタクシーを共同開発 2023年11月21日、Hyundai Motor Groupと世界的な自律走行技術のリーダーであるMotionalは、Hyundai Motor Groupイノベーションセンターシンガポール(HMGICS)の開所を祝うとともに、ヒョンデとMotionalが共同開発した全電気式ロボットタクシー「IONIQ 5(アイオニック ファイブ)」が新センターで生産されることを発表した。 IONIQ 5は2024年から米国で、Motionalの商業サービスの一環として配備される予定だ。 また両社は、IONIQ 5が米国連邦自動車安全基準(FMVSS)の認定を受けた最初のSAEレベル4自律走行車(AV)のひとつであることを明らかにした。Motionalの社長兼最高経営責任者カール・アイアグネマは「今回の認証取得は、同車の極めて徹底した開発・試験プログラム、安全性と信頼性、そして高度な自律走行技術を証明するものです」とコメントした。 さらに、「HMGICSは輸送革新のビジョン」と述べ、「この施設でIONIQ 5が生産されることを大変誇りに思うと同時に、史上初のFMVSS認定自律走行車を世界に紹介できることを楽しみにしています。厳しい連邦安全基準を満たし、大量商業化の準備が整った業界をリードするロボタクシーを開発できたのは、ヒョンデとの協力関係の賜物です」と強調。 IONIQ 5の開発から生産までを実現したHMGICSの役割について、同センターの最高経営責任者 Hong Bum Jung(ジョン・ホンボム)は「HMGICSは、Hyundai Motor Group初のグローバル・イノベーション・ハブであり、未来のモビリティのための世界的な実証試験施設です。当センターの使命は、先進的で多様な形態の未来型モビリティ・ソリューションを開発・生産することで、モビリティ・バリューチェーンを変革することです。Motionalとの協業によるIONIQ 5の生産を開始することで、モビリティの未来におけるパラダイムシフトの最前線に立つことを志し、継続的なイノベーションの旅に乗り出す所存です」と話した。 IONIQ 5は商業生産に入り、初期モデルはすでにMotionalの米国施設に納車された。これらのEV車は2024年の商業サービス開始に向けて、Motionalの厳格な試験および安全性検証過程を経ている。

TAG: #EVロボスイーパー #SUV #ヒョンデ
TEXT:TET編集部
ヒョンデ史上最強のBEVが上陸! ハイパフォーマンスの象徴「N」の名を冠した「IONIQ5 N」を日本で初公開

ヒョンデ最強の「N」モデルが上陸! 11月16〜19日までの期間で、愛知県と岐阜県で開催されたWRC最終戦となる、フォーラム8ラリージャパン2023。今回は愛知県の企業であるトヨタが1〜3位の表彰台を独占する形で幕を閉じた。 そんなWRCであるが、Rally1と言われるトップカテゴリーを走るマシンは、先述の「トヨタ」と韓国の「ヒョンデ」、アメリカの「フォード」の3社だ。このうち、「トヨタ」と「ヒョンデ」は日本でも展開している自動車メーカーということで、今回のラリージャパンのメイン会場である豊田スタジアムでは特設ブースを建て、大盛り上がりとなっていた。 そのなかでも今回お伝えしたいのは、「ヒョンデブース」での展示だ。イベント広場では、入口(メインゲート)のほぼ真横、かなり広いブースとなっていたのが印象的であった。そしてその内部には、日本初上陸となる車両が2台展示されていた。 それが、本国で販売されたばかりだという「IONIQ5 N」だ。昨年日本でも販売され、その先進的なデザインが話題となったヒョンデのBEV「IONIQ5」をベースとし、ヒョンデのワークス部門「N」がチューニングしたというハイパフォーマンスモデルである。 「N」とは、他社でいうと、日産の「NISMO」やメルセデス・ベンツの「AMG」みたいなものだという。2012年から活動をスタートた比較的新しいブランドではあるが、その後は世界中のレース現場で技術を磨き、そのノウハウを市販車にフィードバックしてきたという。そして現在、WRCで年間チャンピオンを獲得するまでの域に成長しているのだ。 その「N」が手がける「IONIQ5 N」は、最高出力650馬力、0-100km/h加速は3.4秒、最高速は260km/hを誇るという文字通りのモンスターマシンとなっており、そのほかに3種類の電子音を使った排気音を奏でる演出や、回生力をコントロールできるパドルシフトなどが備わっている。また、大型の対向ブレーキなども備わっているなど、本格的なスポーツモデルなのだ。 なお、この650馬力という数値は、IONIQ5の最上位グレードの倍以上の出力である点にも注目だ(最上位モデルは前後モーター合わせて305馬力)。カラーは「パフォーマンスブルー」という「N」を象徴するカラーだという。 この「IONIQ5 N」は世界中でも注目されているマシンで、今年の「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」ではデモランを実施したほか、「N」が特別に用意した油圧サイドブレーキを装備した「IONIQ5 N」で、ドリキンでお馴染みの土屋圭市氏がドリフトしている映像も公開されるなど、トピックだらけの1台だ。会場では、世界に2台だけのこのカスタムモデルも並べて展示されていた。 そんな「IONIQ5 N」だが、その場にいた関係者に話を聞いたところ、なんと日本での販売も予定しているという。マシンの詳細や展開時期などは未定だが、2024年度の前半をイメージしているそうだ。気になる価格に関しては「1000万円よりは全然安いはず」とだけ語ってくれた。 日本市場でBEVのハイパフォーマンスモデルがさらに増えるという嬉しいニュースなだけに、続報に期待したい。

TAG: #SUV #スポーツカー #ヒョンデ
TEXT:烏山 大輔
ヒョンデの新型電気自動車「コナ」は399.3万円から、11月1日に販売開始

ヒョンデは11月1日に販売を開始する新型の電気自動車「コナ」の価格を発表した。下記表のとおり、399.3万円(税込)から489.5万円だ。 コナがアイオニック5と同様に、国から65万円の補助金が交付される場合、実質334.3万円で購入可能になるだろう。 東京都民の場合は、都からさらに45万円の補助金が期待できるので289.3万円になる。自宅に太陽光発電設備がある場合はさらに30万円がプラスされ、合計140万円も安くなり、259.3万円で購入できる可能性がある。 コナは前輪駆動(FWD)の電気自動車で、バッテリーの大きさは2種類、グレードは4種類が用意される。 一充電走行距離は、48.6kWhバッテリーのCasualグレードが456km(WLTCモード、参考値)、64.8kWhバッテリーのLoungeグレードが541km、Voyageグレードが625kmと発表された。 給電口は、フロントナンバープレートの右上にあり、“顔”が左右対称ではないことがコナの特徴のひとつだ。 そんなコナのCd値は0.27と、兄貴分の「アイオニック5」よりも0.05良好だ。一充電走行距離を高めることに成功している。 ボディカラーは、日本専用色の「デニムブルーマット」を含む8色があり、2トーンも3種類から選択できる。内装色も3色が用意された。 同じSUVでライバルとなりそうなBYD「アット3」(税込440万円)は、58.56kWhのバッテリーで、一充電走行距離は470kmだ。 ボルボ「EX30」(559万円)は、69kWhのバッテリーで、一充電走行距離は480km(欧州仕様車、WLTPモード。日本仕様車は未定)と発表されている。 フォルクスワーゲン「ID.4」(Liteグレード、514.2万円)は、52kWhのバッテリーで、一充電走行距離は435kmだ。 日本でも、全長4.3〜4.6mのSUV電気自動車の選択肢が増えてきた。ぜひ気になる方は近くのディーラーや実車を体験可能なスポットで実際に触れてみてはいかがだろうか。 スペック コナ(Casualグレード) 全長:4,355mm 全幅:1,825mm 全高:1,590mm ホイールベース:2,660mm 車両重量:1,650kg 一充電走行距離:456km(WLTCモード、参考値) 最高出力:99kW(約135ps) 最大トルク:255Nm バッテリー総電力量:48.6kWh モーター数:前1基 駆動方式:FWD(前輪駆動) 荷室容量:466L(VDA) Cd値:0.27 車両本体価格:399.3万円 コナ(Casualグレード以外) 全長:4,355mm 全幅:1,825mm 全高:1,590mm ホイールベース:2,660mm 車両重量:1,730-1,790kg 一充電走行距離:541-625km 最高出力:150kW(約204ps) 最大トルク:255Nm バッテリー総電力量:64.8kWh モーター数:前1基 駆動方式:FWD(前輪駆動) 荷室容量:466L(VDA) Cd値:0.27 車両本体価格:452.1万円~489.5万円

TAG: #コナ #コンパクトカー #ヒョンデ
TEXT:烏山 大輔
カクカクデザインと大きなボディ、ヒョンデ「アイオニック5」はどんなクルマ?[TET消費者派チェック]

2022年5月に販売を開始したアイオニック5は、年末に「2022-2023インポートカーオブザイヤー受賞」と最高のスタートをきった。流行りのSUVスタイルではなくハッチバックなのに、モデルYよりも2cmほど背が高いという、マジックのようなボディを持つアイオニック5はどんなクルマなのだろうか。今回の[TET消費者派チェック]の概要はこちら。リーフの回はこちら。モデルYの回はこちら。 乗る前に考えたこと 13年ぶりに日本市場に参入し、Hyundaiの読み方もヒュンダイからヒョンデに変わった。取り扱い車種も大変革しICE(内燃機関)やHEV(ハイブリッド)、PHEV(プラグインハイブリッド)ではなく、BEV(電気自動車)とFCEV(燃料電池車)のみ、それぞれ「アイオニック5」と「ネッソ」の2車種でスタートした。 長らく日本から遠ざかっていたブランド、かつ完全なBEVとしての新型車のアイオニック5には、事前に全くイメージを持っていなかった。だからこそ特別な先入観もなく試乗に臨めた。 BEVのパイオニアたる日産・リーフとBEV専業メーカーのテスラ・モデルYとの対峙で、アイオニック5にはどんな特徴が見えてくるのかが楽しみだった。 電費 80km/h巡航ではわずか0.2だけモデルYにおよばす8.6km/kWhだった。100km/h巡航はモデルYと0.7差、リーフとも0.4の差をつけられ6.0km/kWhと最も悪い結果に終わった。速度が上がるともちろん電費は悪くなるのだが、車重が一番重い(2,100kg)こととCd値も最も大きい(0.32)ことがこの結果になった要因だと考えられる。 ※電費比較表:単位はkm/kWh、1kWhでどれほど走行できるか。数字が大きいほど電費が良い。 Cd値:リーフ 0.28、アイオニック5 0.32、モデルY 0.23 パッケージング アイオニック5だけを写真で見ると背が低めのハッチバックのように見えるのだが、実は全高は1,645mmとSUVのモデルYより21mm高い。ハッチバックのように見えるのは全幅と全高の比率からくるものだと考えられる。試しにリーフとその比率を比較してみると、下記のようにほぼ同値だ。 アイオニック5:1.148(全幅1,890÷全高1,645) リーフ:1.143(全幅1,790÷全高1,565) アイオニック5はこの全高を活かして、前後ヘッドクリアランスを確保した。後席膝前スペースに至っては、一番長いホイールベースのおかげで26cmと3台の中で最も余裕があった。 荷室は幅と奥行きがほぼスクエア、かつ土手(荷室とバンパーの高さの差)も2cmとわずかで荷物を載せやすい。一方、トノカバーまでの高さは36cmしかない。これは地面からバンパーまでの高さが77cmと一番高かったことも原因だ。フランク(ボンネット下の荷室)はボンネットを開けて、カバーを開ける2回の操作が必要だが、24L(RWDは57L)の容量が確保されている。 運転してわかったこと 今回試乗したグレードは、Lounge AWDとその名の通りAWD(全輪駆動)なので前後にモーターを搭載し、305ps/605Nmのパワーとトルクを発揮する。0-100km/h加速は5.2秒と十分な速さだ。特に発進加速では0-100km/h加速が3.7秒のモデルYと遜色ない瞬発力をみせる。そんなモデルYと決定的に違うのは、アイオニック5は快適な乗り心地を有していることだ。これまでのICE(内燃機関)からの乗り換えも全幅の大きさをのぞけば多くの人にお勧めできるBEVだと思う。

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TEXT:烏山 大輔
ぶっちゃけどう違うの!? ミドルクラスEV・3車種をとっかえひっかえ乗ってみた![TET消費者派チェック]

「電気自動車は、電気でモーターを回して走るだけだから、回転の上下によりパワーの出方が変わるエンジン車とは違って、どれも同じようなクルマなんでしょ」 数年前まではそんな声もよく聞いたし、実際にわれわれ自身にも、そうなんじゃないかと思っていた部分もあった。 そして今回、電気自動車の3台を直接乗り比べる企画をスタートさせた。その結果、「こんなにも違うものか!」と驚きさえ覚えた。パワーの出し方も違えば、そもそも根本的な「クルマ作り」の考え方さも三“車”三様だった。 TET消費者派チェック概要 THE EV TIMES(TET)では、これまでに掲載してきた「試乗記」とは別の切り口の試乗記を始める。企画タイトルは「TET消費者派チェック」だ。 消費者派チェックでは価格や大きさなどから競合すると思われる数台を集め、同日にクルマを乗り換えながら比較、試乗することで、ドライバビリティ、電費、パッケージングの違い(室内空間と荷室)の差をあぶり出すことを目的としている。BEV(電気自動車)やPHEV(プラグインハイブリッド車)、FCEV(燃料電池車)を購入しようと比較・検討している読者の皆さんの参考になる記事を目指す。 室内空間については、身長172cmのドライバーがポジションをとり、同じ人間が後席に座り前後のヘッドクリアランスと後席膝前スペースを測っている。昭和生まれの人間らしく座高が高めなので、ヘッドクリアランスは厳し目になっている。 電費計測は条件を揃えるため3台で同じコースを同時に走行している。計測方法は東名高速道路の綾瀬スマートインターチェンジを出発し、東名川崎インターチェンジでUターン、綾瀬SICに戻るという往復(約43km)を1セットとし、往路と復路の平均値で比較する。速度は80km/hと100km/hで1セットづつ計測した。 各車ともに本線に合流し、目標速度に達したらACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)をセットし、巡航する。こうすることで一定速度を維持でき、読者の皆さんにも同じ方法で走行することで再現性の高い電費計測としたいのが狙いだ。 3車種の紹介 第1回目の消費者派チェックにあたり、日本のBEVの代表として選んだのは「日産・リーフ」だ。初代モデルは2010年と、今から13年も前にグローバルで世界初の量産車BEVとしてデビューした、BEVのパイオニアだ。その後、2017年に2代目に生まれ変わった。現在のラインナップにはバッテリー容量が40kWhと60kWhの2種類がある。今回の試乗車は60kWhのe+Gグレードを用意した。車両本体価格は583.44万円だ。 2台目は2022-2023インポートカーオブザイヤーにも輝いた「ヒョンデ・アイオニック5」である。2009年に日本市場から撤退したヒュンダイが2022年にヒョンデとブランド名を改め再上陸した。 新生ヒョンデにエンジン搭載車はなく、BEVのアイオニック5とFCEV(燃料電費車)の「ネッソ」の2車種のみ。アイオニック5には5つのグレードが用意されているが、今回の試乗車はAWDで72.6kWhのバッテリーを積むトップグレードのLounge AWDだ。車両本体価格は599万円とリーフとほぼ同じになった。 3台目はアメリカ代表のBEVメーカーテスラから「モデル3」を用意しようとしたが、取材日程に合う広報車の都合で「モデルY」になった。モデルYはモデルXに次ぐテスラの2車種目のSUVだ。現在のモデルYは3グレード構成で、試乗車はAWDのパフォーマンスである。バッテリー容量は非公表、車両本体価格は727.9万円だ。 モデルYのみSUVということで、3台が揃うと全高の違いが大きいかと想像していたが、リーフは1,565mm、アイオニック5が1,645mm、モデルYが1,624mmということで写真でもお分かりの通り、際立った差はなかった。特にハッチバックスタイルに惑わされて単体だと小さく見えるアイオニック5だが、実は全長4,635mm、全幅1,890mmとかなりの大柄だ。 価格ではリーフとアイオニック5が、大きさではアイオニック5とモデルYが、ライバルとして比較されることは十分にあり得そうなので、結果としてこの3台になって良かったのかもしれない。 リーフの回はこちら。 アイオニック5の回はこちら。 モデルYの回はこちら。 日産 リーフ 全長:4,480mm 全幅:1,790mm 全高:1,565mm ホイールベース:2,700mm 車両重量:1,680kg 乗車定員:5名 交流電力量消費率:161Wh/km(WLTCモード) 一充電走行距離:450km(WLTCモード) 最高出力:160kW(218ps)/4,600-5,800rpm 最大トルク:340Nm(34.7kgm)/500-4,000rpm バッテリー総電力量:60kWh モーター数:前1基 駆動方式:FWD(前輪駆動) フロントサスペンション:ストラット リアサスペンション:トーションビーム フロントブレーキ:ベンチレーテッドディスク リアブレーキ:ベンチレーテッドディスク タイヤサイズ:前後215/50R17 最小回転半径:5.4m 荷室容量:435L(フロント無し) 車両本体価格:583万4,400円   ヒョンデ アイオニック5 全長:4,635mm 全幅:1,890mm 全高:1,645mm ホイールベース:3,000mm 車両重量:2,100kg 前後重量配分:前1,060kg、後1,040kg 乗車定員:5名 […]

TAG: #アイオニック5 #テスラ #ヒョンデ #モデルY #リーフ #日産
TEXT:烏山 大輔
ヒョンデ、新型電気自動車「コナ」の予約受付を開始、予定価格は税込400万円から

ヒョンデは9月27日、11月に発売を予定しているバッテリー電気自動車(BEV)の「コナ」の予約受付を開始した。 4グレード展開で予定価格は400万円から 発表された日本でのグレードと予定価格帯(税込)は以下の通りだ。 Casual:400万円~420万円 Voyage:450万円~470万円 Lounge:480万円~499万円 Lounge two-tone:480万円~499万円 1-2ヶ月後の発売予定にもかかわらず「予定価格帯」としているのは、円相場の動きを警戒したものだろう。今後の「確定」価格発表を待ちたい。 仮にCasualグレードが400万円だった場合、コナは給電機能(V2H/V2L)を有し、国からは65万円の補助金が見込めるため、実質335万円で購入可能になるだろう。 東京都民の場合は、都からさらに45万円の補助金が期待できるので290万円になる。自宅に太陽光発電設備がある場合はさらに30万円がプラスされ、合計140万円も安くなり、260万円で購入できる可能性がある。 ボディカラーは落ち着いた色のモノトーンが6色、ツートーンのみビビッドな黄色や赤が選択できる。 駆動方式はフロントにモーターを搭載したFWD(前輪駆動)のみだ。 バッテリーは2種類 Casualは48.6kWh、その他のグレードには64.8kWhの容量を持つバッテリーが搭載される。 一充電走行距離の発表はなかったが、同じくヒョンデのBEVであるアイオニック5の数値(※)を参考にすると、おそらく48.6kWhは415-440kmほど、64.8kWhは550-580kmほどと推測できる。 Casualとその他グレードの価格差は50万円だ。プラス100kmの「航続距離」という安心を50万円で入手できる。 ※:アイオニック5もバッテリー容量が2種類あり、一充電走行距離をバッテリー容量で割ると、いずれも電費は約8.5km/kWhになる。コナはアイオニック5よりも200kgほど軽いので、多少の上振れを考慮して推計した。

TAG: #KONA #コナ #ヒョンデ
TEXT:烏山 大輔
発売前のEV「ヒョンデ・コナ」を代官山T-SITEで展示開始 「ボルボEX30」「BYDドルフィン」などライバルも強敵!

ヒョンデは9月1日から28日まで、代官山T-SITEで年内に発売する「コナ」を展示する。同車は日本で発売する2台目のBEV(バッテリー電気自動車)だ。同時期に発売されるライバルとも比較してみる。 ナンバープレートの「0927」 今年の6月に行われた会見では「コナを秋頃に導入予定」とヒョンデ関係者から聞いた。 そして今回の発表と同時に公開された写真に注目すると、ナンバープレートは「0927」だ。 この数字は発売日を示しているのか、それとも9月27日に、発売に関する次なる情報発信を予定しているのだろうか。 いつの間にか四面楚歌 ヒョンデは今年3月の時点で、コナを日本に導入すると発表していた。そしてこの半年の間にボルボから「EX30」という強力なライバルが出現した。 ボルボは、EX30だけで年内に2,000台を受注するという目標を掲げており、同車のワールドプレミアからわずか2ヶ月で日本での発表にこぎつけた。ヒョンデもうかうかしていられない。 この2台の代表的なスペックは下記の通りだ。 コナ(ロングレンジ) 全長:4,355mm、全幅:1,825mm、全高:1,575mm、一充電走行距離:490km(EU仕様基準)、最高出力:160kW(218ps)、最大トルク:255Nm、バッテリー総電力量:65.4kWh EX30 Ultra Single Motor Extended Range 全長:4,235mm、全幅:1,835mm、全高:1,550mm、一充電走行距離:480km(欧州参考値)、最高出力:200kW(272ps)、最大トルク:343Nm、バッテリー総電力量:69kWh、車両本体価格:559万円 全長は120mmコナの方が長いが、全幅と全高、航続距離、バッテリー容量の差はわずかで、EX30の方がパワフルだ。 コナの価格は、兄貴分のアイオニック5が479万円からであることを考えると、400万円台前半からのスタートは間違いないだろう。ロングレンジのベースグレードでも500万円に達しなければ、EX30に対して価格面では明確なアドバンテージになる。※コナにはバッテリー総電力量が48.4kWhのスタンダードもある。 そしてアジアのライバルであるBYDも9月20日に「ドルフィン」の発売を予定している。スペックは下記の通り。 ドルフィン(ロングレンジ) 全長:4,290mm、全幅:1,770mm、全高:1,550mm、一充電走行距離:476km(WLTC)、最高出力:150kW(204ps)、最大トルク:310Nm、バッテリー総電力量:58.56kWh 現時点で価格は発表されていないが、300万円台に入ってきて、補助金によって支払いを200万円台まで減らせれば、こちらもとても強力なライバルだ。 コナの弱点は、多くの立体駐車場(高さ制限1,550mm)に入庫できない1,575mmの全高だ。あと25mmなのでとても惜しい。この点はヒョンデ関係者にも直接確認したが、この高さのまま発売するとの回答だった。 これまでBEVは、価格の3〜5割を占めるとされるバッテリーコストの影響もあり、それを“隠しやすい”高価格帯のクルマのリリースが多かったが、ここにきてBEV軽自動車との溝を埋める値段のモデルが一気に発売される。 年末にかけて上記3車を街中で見る機会も増えるだろう。 この戦いに日本メーカーが参戦していないのは少し残念だが、全速力でのキャッチアップを期待して、長い目で今後の戦況を見守っていきたい。

TAG: #EX30 #コナ #ドルフィン #ヒョンデ
TEXT:曽宮 岳大
アイオニック5オーナー、ななみんさんにスマートハウスのコスパについて教えてもらった

ご自宅をスマートハウス化し、ヒョンデ アイオニック5を“動く蓄電池”として愛用されているななみんさん。前編では、そのお家を見せてもらったが、実際に住まわれて、どのようなメリットを感じ、コスパについてはどうなのかなど、気になる質問をぶつけてみた。ご本人いわく、「これで電力会社に依存することなく、安心して快適に過ごせる」と満足そう。詳しくうかがってみた。   電力フローの可視化により、楽しく節電 約10kW(システム容量9.5kW)の大容量な太陽光パネルを設置されたということですけど、具体的にはどれぐらい発電でき、電気代はどの程度セーブできたのでしょうか? 「季節によりますが、我が家の1ヶ月の電力消費量は600〜1,200kWh以上です。スマートハウス化してからは買電量が200kWh以下まで下がりました!特に今年の7月は猛暑にも関わらず買電電力量を100kWh未満に抑えられて感動しました。電気自動車の電力も太陽光で賄っているため、クルマの維持費がガソリン車と比較してかなり抑えられていますし、売電収入も入っています」 「買電に関して補足すると、東京電力は消費電力量に応じて第1段階、第2段階、第3段階と単価が上がっていくんです。スマートハウス化する前は、我が家は常に300kWh以上の第3段階の単価だったのですが、それが第2段階、あるいは第1段階まで下げられると、ポイ活のようにわくわく楽しくなりました」 世間一般的には電気代が上昇していますが、そういうニュースを見ても心が揺れなくなりましたか? 「以前は、今月の電気代はいくらだろう、もしかしたら10万円超えてしまうか、などと話をしていたんですけど、最近は落ち着いてニュースを見られるようになりました(笑)。やはり自給自足って大事だね、と。今後もし水道料金が高騰することになったとしたら井戸を掘ろうかとか。そんな冗談のような会話をしています(笑)」   電力会社に頼らない生活ですね。 「そうですね、天候に左右されるので、完全なオフグリッドまでは難しいとしても、なんちゃってオフグリッドというか、電力の自給自足をできる範囲の中で楽しく続けることが目標ですかね」   設備投資にも相当な費用がかかっていると想像しますが、どれぐらいの期間で元が取れそうでしょうか? 「太陽光パネル導入にかかる費用一式で、一般的に1kWあたり20万円以下だったら妥当な価格と考えて良いと思います。我が家の場合は太陽光パネルは足場の設置など含めた施工費やパワーコンディショナーなど含め、トータルで210万円ぐらい。V2Hは施工費含め160万円ぐらいでした。ただ、V2Hは工事費込みで半分ぐらい補助金が出ています。電気料金の減額分と売電収入などを計算すると約10年で元が取れ、それ以降はボーナスタイムです。なお、EVでなくてもクルマを購入すると費用が発生しますので、ここにクルマの費用は含んでいません」 費用面以外に、何かスマートハウスのメリットを感じていますか? 「災害があった場合の安心感も大きいと感じています。もし停電があったとしても、アイオニック5に蓄電しておけば数日は暮らせるだけの電力量がありますし、太陽が出てくれば昼間は勝手に発電してくれるので、スマホも家電も問題なく使えるでしょう。仮に停電しても電力が使えるという安心感は大きいですね。我が家はアクアリウムをやっていますし、年老いた猫さんも居て、電力が使えないと困るので。これはコスパでは測りきれないメリットだと思います」 「あとは私自身がガジェット好きなので、こうしてスマートフォンなどで、太陽光パネルの発電量や、消費電力量がリアルタイムで見られることにも魅力を感じています。例えば、コーヒーメーカーや電子レンジを動かすと、消費電力量が増えるのが瞬時に分かったり、電力のフローが可視化されるので、太陽の出ているうちに洗濯をしようとか、節電も楽しくできるんですよ」 >>>次ページ “自家消費率”を上げて賢くおトクに

TAG: #アイオニック5 #オーナーインタビュー #ヒョンデ

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