#ヒョンデ
TEXT:烏山 大輔
ヒョンデ、ドリフトもできるアイオニック5 Nをグッドウッドで発表。650psのハイパワーBEV

ヒョンデの高性能ブランド 「N」から初のBEV(バッテリー電気自動車)である「アイオニック5 N」が発表された。ヒョンデは今後も「電動化された、いくつものNモデル」の登場を計画している。 Nブランドの電動化の一歩目 ヒョンデ・モビリティ・ジャパンの記者会見などでもその存在が関係者から語られていたアイオニック5 Nのデビューの舞台は、イギリス伝統のイベント「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」だった。 今年5月にもイタリアのコンコルソ・デレガンツァ・ヴィラデステ2023において「N Vision 74 Concept」を披露するなど、ヒョンデのグローバルでのプロモーションの巧さと力の入りようを感じる。 日本に再参入し、アイオニック5とネッソの販売台数はまだ4桁には届いていないと思われるが、ヒョンデはグローバルではトヨタ、フォルクスワーゲンに次いで第3位の販売台数を記録している。日本市場での数字だけを見ていてはヒョンデの世界的な動きを見失うだろう。 今秋、日本への導入が予定される「コナ」(N モデルは設定されているが日本に入るかは未定)は、アイオニック5よりもリーズナブルな価格設定になるであろうから販売状況もより勢いが増すはずだ。アイオニック5 Nとコナの日本での正式発表を待ちたい。 なお、アイオニック5 Nは下記の通り相当な追加装備と機能があり、ボディにも手が加えられている。現状のアイオニック5のトップグレードであるLounge AWDが599万円であることを踏まえると750万円を下回ることはないのではと予想する。 ドリフトとコーナリング性能の向上のために ヒョンデがアイオニック5を「ドリフトできる電気自動車」に仕上げるにあたって重要視したのは、過激な走りに負けないボディを作り上げることだったようだ。リリースで最初に書かれていることからも彼らの思い入れが伝わってくる。ヒョンデは2014年からWRCに参戦し、2019年にマニファクチャラーズチャンピオンに輝いた。そのレースで得た経験が、アイオニック5 Nのボディ開発に生かされているのかもしれない。 アイオニック5 Nでは、ベースモデルのアイオニック5(305ps)の倍以上となるモーターパワー(478kW/650ps)と、車体にストレスがかかるドリフト走行にも耐えられるように、42箇所におよぶ追加溶接と2.1mの追加接着剤によるホワイトボディ構造の強化、モーターとバッテリー取り付け部の強化、フロントとリアのサブフレームの側面剛性アップを実施。21インチ鍛造アルミホイールによりバネ下重量の軽減も図った。 BEVならではの機能として、減速時にモーターを発電機として使い、その時の抵抗で減速Gを生成する回生ブレーキがあるが、アイオニック5にも回生ブレーキを使った、いわゆるワンペダルドライブが可能なi-Pedalが装備されている。 このi-Pedalの回生ブレーキシステムを応用したのが「N Pedal」だ。同システムはエネルギー回生効率よりもコーナリング性能を優先したもので、減速Gを利用した荷重移動によりシャープなコーナーへの進入を可能とする。さらに回生ブレーキは、メインのブレーキとして機能し、必要に応じて機械式ブレーキがブレーキ力を補う仕組みとなっている。これによりサーキット走行時には、機械式ブレーキの耐久性向上に寄与するようだ。 N専用の回生ブレーキは、ヒョンデが「業界トップレベル」と謳う最大0.6Gの減速力を発揮し、ABS作動下でも最大0.2Gの減速力を維持する。さらにサーキット走行に左足ブレーキを使用する場合など、ブレーキペダルとアクセルペダルの同時操作も可能だ。 機械式ブレーキのアップグレードも忘れていない。アイオニック5 Nは、ヒョンデ最強を誇るブレーキシステム「N チューンド・ブレーキ」を採用する。直径400mmの大径フロントディスクに4ピストン・モノブロックキャリパー、リアには360mm径のディスクブレーキを搭載している。 ドリフト走行をサポートする「N ドリフトオプティマイザー」は、テールスライド時にドリフトアングルを維持するのに役立つ機能。後輪駆動のMT車のクラッチ・キック・アクションを模倣した、トルク・キック・ドリフト機能により、即座にドリフト体勢に持ち込むことが可能という。 N トルク・ディストリビューションは、フロントとリアのトルク配分を11段階に調整可能で、さらにリアアクスルのe-LSD(電子制御リミテッド・スリップ・ディファレンシャル)が、コーナリング性能とコントロール性を最適化する。

TAG: #アイオニック5 N #ヒョンデ
TEXT:栁 蒼太
モバイルサービスカー「ヒョンデQちゃん」を導入

ヒョンデモビリティジャパンは4月18日、整備専用車両「モバイルサービスカー(通称:ヒョンデ Qちゃん)」の稼働を開始した。 快適なカーライフを モバイルサービスカーは、ヒョンデが販売している「アイオニック5」をアフターサービス用に改造したものだ。軽整備作業に関わる整備工具一式を含め、ホスピタリティを届ける様々な装備を備えたモバイルサービスカーとなっている。 ヒョンデ車オーナーからの問い合わせを受けた場合、想定される整備内容や距離、近隣の協力整備工場へのアクセスを考慮しながら速やかに指定場所へ直行する。なお、本サービスは、専門テクニシャンが出張費無料で整備を行う。オーナーは、整備に関するタイムロスを軽減しながらも、快適なカーライフを得ることができる。 EVの本領発揮 特殊工具を含む整備用具や事務手続きのためのプリンター電源、さらにホスピタリティとして修理中に提供する淹れたてのコーヒーなども、アイオニック5のV2L(Vehicle to Load)機能を活用する。 今後は車両から車両への給電を可能にするV2V(Vehicle to Vehicle)機能を実装し、走行中の急な不具合やバッテリー切れ(電欠)に対応する「ロードサイドアシスタンス(RSA)」の展開も予定している。 ヒョンデ Qちゃんは、まずはヒョンデカスタマーエクスペリエンスセンター横浜(CXC横浜)に導入し、今後全国へ徐々に展開される予定だ。

TAG: #アイオニック5 #ヒョンデ #メンテナンス
TEXT:栁 蒼太
ヒョンデ、「アイオニック6」が「ワールドカーオブザイヤー」ほか3賞受賞

ヒョンデのオールエレクトリック専用ラインナップブランド「IONIQ」の第2弾モデルである、アイオニック6が「ニューヨーク国際自動車ショー」にて、「ワールドカーオブザイヤー」、「ワールドエレクトリック ビークル」および「ワールドカーデザインオブザイヤー」を受賞した。今回の受賞でヒョンデは、2022年の「アイオニック5」の3冠に続き、2年連続の3冠達成となった。 アイオニック6は、ヒョンデ独自の電気自動車用プラットフォームであるE-GMPアーキテクチャーを最大限に活用し、800V対応でわずか18分で10~80%の充電が可能な超高速充電機能、広々とした車内空間が特徴だ。また、同車は「シングルカーブの電動ストリームライナー」を標榜しており、車体の緩やかなカーブによって、空力的にも有利となっている。以上のような工夫により、エネルギー効率を良くしている。 なお、アイオニック6にはバッテリー容量が77.4kWhの上位グレードと、同53kWhの標準グレードが用意されている。上位グレードは、満充電時の航続距離が610km以上(WLTPモード)で、後輪駆動車と四輪駆動車を設定している。四輪駆動車における駆動システム全体の最高出力は239kWで、最大トルクは605N・mに達する。また、標準グレードはRWD車のみとなっている。 ヒョンデは、2030年までに17車種のバッテリー電気自動車を導入する計画をしており、今後も世間のEV市場を先導していく存在になっていくかもしれない。

TAG: #アイオニック6 #ヒョンデ
TEXT:栁 蒼太
10代の大学自動車部員がエニカ(Anyca)でアイオニック5(IONIQ5)に乗ってみた!

EV(電気自動車)界隈で、ひときわ注目を浴びている、ヒョンデのIONIQ5(以下、アイオニック5)。今回は、現役の大学自動車部員の目線で、約120kmの走行を通して感じたことを書き綴る。 著者は日々競技車両に接しているとはいうものの、まだ免許取り立ての19歳。それゆえ、報道向けの広報車では保険がカバーされないケースがある。それでもどうしてもEVに接して、運転したいという意欲から、若年者でも簡単に車両を借りることができるカーシェアサービスのAnyca(以下、エニカ)を利用して試乗した。本記事の最後にエニカの使用方法を簡単にまとめたので、アイオニック5が少しでも気になったら試してみて欲しい。 世界が認めるEV まずは、アイオニック5の基本的な「おさらい」をしたい。2022年2月に日本市場へ導入されたヒョンデのアイオニック5は、革新的なデザインをまとったSUVタイプのBEV。WLTCモードで498~618kmという実用的な航続距離とすぐれた動力性能を備える。充実した快適装備や安全装備を備え、同クラスの車種と比べてもコストパフォーマンスに優れた一台だ。日本の「2022−2023インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」を初め、数多くの賞を世界中で獲得している。 乗り込んだ瞬間の満足感 キーを持って車に近づくだけで、ドアノブがポップアップして、出迎えをしてくれる。車内に乗り込むと、流行のメーターパネル用とインフォテイメント用の大型スクリーンが目に飛び込む。 室内を見渡せば、広々とした空間が広がっている。フラットフロア、スライドコンソール、パノラマサンルーフなど、広く感じる仕掛けが目白押しだ。それらの工夫もいいが、そもそも3.000mmのロングホイールベース、SUV並の車高であるため、どの座席に座っていても広い。

TAG: #アイオニック5 #エニカ #ヒョンデ
TEXT:TET 編集部
2023ワールド・EV・カー・オブ・ザ・イヤーの第2次選考車決まる……デイリーEVヘッドライン[2023.02.15]

第2次選考5台中3台が韓国車、デザイン性が高評価か 【THE 視点】「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」の主催団体は、「2023ワールド・エレクトリック・ビークル・オブ・ザ・イヤー」(2023 WEVOTY)の第2次選考モデル5車種を発表した。 「2023 WEVOTY」の対象となる車両は、年間5,000台以上生産されている必要があり、今回対象となるのは、2022年1月1日から2023年3月30日の期間内に販売されているEVとなる。 「2023 WEVOTY」の第2次選考に選ばれたのは「BMW i7」「Genesis(ジェネシス) GV60」「Hyundai Ioniq 6(ヒョンデ・アイオニック6)」「Kia Niro EV(キア・ニロEV)」「Lucid Air(ルシード・エア)」の5車種。 「i7」はBMWのフラッグシップEV。2モーター四輪駆動で、航続距離650kmの圧倒的な性能と、これまでの7シリーズから一変した格調のあるスタイリングが評価されたのではと推測する。 「GV60」は、ヒョンデの高級ブランド「ジェネシス」のSUV型EV。ハイパフォーマンスモデルが存在し、前後それぞれに160kW(218ps)のモーターを搭載、システム総合出力は320kW(436ps)を実現。0–100km/h加速はわずか4.0秒。航続距離は368kmとなるが、プレミアムSUVらしいスタイリングが評価されたと思われる。 ヒョンデ「アイオニック6」は、昨年ヨーロッパで予約受注が開始されてから、24時間以内に限定2,500台を完売した今話題の4ドアクーペEV。「アイオニック5」の上位モデルとなり、四輪駆動システム全体の最高出力は239kW(325ps)、最大トルクは605Nm(61.7kgm)に達し航続距離は610km以上。複数の円弧を重ねたかのような独特なスタイリングが評価されたと推測する。 「ニロEV」は、ヒョンデ・グループのEV。これもSUVタイプのEVだが、一目でわかるエッジの効いたスタイリングに加えて約4万ドル(約520万円)とリーズナブルな価格が評価されたと想像する。 「ルシード・エア」は米国のメーカーで、テスラ・モデルSよりも高級感を狙った4ドアEV。3モーター駆動で最高出力1,217ps。0–100km/h加速はわずか2秒のモンスター仕様ながら、外観は4ドアセダンとされ、内外装とも上品に仕上げられている。価格は3,500万円程度と高額だが、「羊の皮をかぶった狼」のようなパッケージングが評価されたのではと推測する。 エントリーリストには日本車も含まれていたが、2次選考に残されたEVは3台が韓国車だった。ただ、デザインはどのEVも「ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー」も受賞できるほど魅力的なもの。このデザインもEVの普及に寄与しているように思う。 昨年行われた第1回の「2022 WEVOTY」を受賞しているのは「ヒョンデ・アイオニック5」。同時に「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」と「ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー」も受賞し3冠を達成した。 「2023 WEVOTY」は、2023年4月ニューヨーク・モーターショーで発表される予定。 選考された5車種のうち「BMW i7」しか日本で売られていないのは、日本市場がいまだEVに対して未成熟な市場だと言われているような気がして寂しく感じた。是非、今回選考されたモデルは日本での販売を考えてほしい。ちなみに今回の選考車の画像は下部のギャラリーで確認してほしい。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★★コスモエネルギーHDと岩谷産業、水素ステーション事業のための合弁会社を設立……「京浜トラックターミナル平和島SS」(東京都大田区)内に施設を建設予定、燃料電池車を中心に供給予定[詳細はこちら<click>] ★コスモ石油、神奈川県逗子市・横須賀市に日産「サクラ」「リーフ」を納入……休日はカーシェア、平日は公用車に使用 ★東京ガス、埼玉県ふじみ野市市役所に太陽光発電およびEV充電システム導入の共同検証について合意契約を締結 ★三輪小型車「トゥクトゥク」のEVを活用したモビリティサービスのeMoBi(エモビ)、4,000万円資金を調達……交換式バッテリー採用に向けての車両開発資金などに ★TI企業のe-Grid、タイ・バンコクのEVバイク効率向上に協力……NEDOの国際実証事業に採択され、EVバイクの消費エネルギーおよび運転者の行動を解析 ★リロバケーションズ、温泉旅館「箱根風雅」および会員制リゾート「ポイントバケーション加賀山中」にEV用充電器を設置……「エネチェンジ」の機器 ★業務でクルマを使用するユーザーの9割が「走行距離課税」に不安……カーリース「定額カルモくん」展開のナイル調べ。全体の約75%の回答者が導入に対し「困る」

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TEXT:TET 編集部
EVを含む次世代自動車の試乗会を横浜市が開催……デイリーEVヘッドライン[2023.02.08]

メーカーの垣根を超えた次世代自動車の試乗会を横浜市が企画 【THE 視点】横浜市は、EVをはじめとした次世代自動車の試乗イベント「Zero Carbon Yokohama 次世代自動車試乗会 in みなとみらい」を開催する。  同市は「横浜市地球温暖化対策実行計画」に基づき、温室効果ガス排出削減を進めるため次世代自動車の普及を促進している。その一環として各自動車メーカー・販売店と連携協定を締結。その第2弾のイベントとして開催する。  試乗車は「トヨタbZ4X」「トヨタ・ミライ」「日産サクラ」「ホンダe:」「マツダMX-30 EV MODEL」「CX-60 PHEV」「三菱eKクロスEV」「アウトランダーPHEV」「ヒョンデ・アイオニック5」の9車種。  これだけの車両が一度に展示・試乗できるのはなかなかないだけに、ぜひ参加してみてはいかがだろうか。「EVなどの次世代自動車が欲しいがどれにしようか悩んでいる」という購入検討者には大変良い機会であるはず。昨日の「THE視点」でも触れたが、やはり実車を見て乗って、スタッフから話を聞きたいと思う人も多いのではないだろうか。  例えば試乗会で販売店のスタッフと話ができれば、その流れでディーラーにも行きやすいはず。こういった試乗会はぜひ全国規模で開催してほしいものである。  ちなみに横浜市は次世代自動車の普及促進に力を入れていて、燃料電池車購入やEV用充電設備導入の補助金などを用意している。  このようなイベントは、開催する横浜市をはじめ展示車を提供する地元ディーラー、ユーザーそれぞれにメリットがあると感じる。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★BMW、メキシコに8億ユーロを投資……現地で高電圧バッテリーアセンブリーを生産 ・BMW、ライプツィヒ工場でバッテリーセルのコーティングラインを稼働……高電圧バッテリーの生産を強化[詳細はこちら<click>] ・マツダ、自動車用モーター可変界磁技術の開発で「NEDO省エネルギー技術開発賞」を受賞……モーターの実用域の効率改善と回生量を増加、今後EVにも技術を適用 ・ルノー・グループと日産、欧州で両社販売店における充電インフラの共同整備を検討……使用済みバッテリーと生産廃棄物のリサイクルについても共通パートナーを選定 ・東レ、韓国でPPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂「トレリナ™」の生産能力を年産5,000トンに増設……EVの電装部品に使用する素材 ・アウディ、IT系人材400人を新規雇用……eモビリティのソフトウェア開発を強化

TAG: #bZ4X #eKクロスEV #MX-30 #THE視点 #アイオニック5 #サクラ #デイリーEVヘッドライン #トヨタ #ヒョンデ #ホンダ #ホンダe: #マツダ #ミライ #三菱 #日産 #福田雅敏
TEXT:TET 編集部
ヒョンデ、熊本でカーシェアリング「MOCEAN」をテスト運用……デイリーEVヘッドライン[2023.02.07]

ヒョンデ、熊本でカーシェアリング「MOCEAN」をテスト運用 【THE 視点】ヒョンデは、三菱商事エネルギー株式会社(MCE)と業務提携し、東光グループ(MCE特約店)が運営するカフェ&ダイニング「STAND(スタンド)」で、ヒョンデのカーシェアリングサービスを含めたモビリティサービスのテスト運用を2月6日から開始すると発表した。  両社は「スタンド」を拠点に約3ヵ月間のテスト運用を経て、日本国内の地方部におけるヒョンデのZEV体験スペースの拡大を図るという。  このテスト運用拠点では、ヒョンデのEV「アイオニック5」をカーシェアリングサービス「MOCEAN」を通じて体験ができ、充電等のサービスも提供する。その後、MCEの関連会社のサービスステーション約5,000店のネットワークを活用したEVの展示、試乗、カーシェアリングサービス、購入相談、納車、洗車・コーティング、充電等、幅広いモビリティサービスを提供する予定。  ヒョンデは、横浜から主要都市へのショールーム展開を進めているが、よりスピード感を高めて顧客への試乗やサービスに対応するには、既存のサービスステーションを通じて行うのが早いと判断したのだと思う。やはり「実車を一度は見てみたい」「試乗してみたい」というユーザーは多いはず。ライバルであるBYDの展開スピードの速さも、今回のサービス開始に少なからず影響しているのではないだろうか。  「日産リーフ」が発売された頃の話だが、1台売るための営業マンの労力はエンジン車の数倍かかると聞いた。購入希望者の自宅に実車を持ち込み、コンセントの位置や充電ケーブルの長さなど、設備面でのサポートをしなければ売れなかったようだ。  現在はそこまで手厚くフォローする必要はないとは思うが、充電器設置の話などはネット販売だけではわからない部分が多く不安は拭えない。  やはり専門のスタッフと対面で相談できるのは心強いはず。今後は、ネット販売が主流となると言われているが、こういった駆け込み寺的な存在は必要だと感じる。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★ルノー・日産・三菱のアライアンスがEVの新戦略を発表……ルノー・グループと日産がラテンアメリカにAセグメントのEV2車種を投入、インドも検討[詳細はこちら<click>] ★横浜市でゼロエミッション車の試乗会「Zero Carbon Yokohama 次世代自動車試乗会 in みなとみらい」を開催(2月23日、10時〜16時)……「トヨタbZ4X」「ミライ」「日産サクラ」「ヒョンデ・アイオニック5」などを用意 ・EV充電サービスのパワーエックス、7.5億円を新たに調達……建設中のバッテリー工場「Power Base」(岡山県玉野市)の立ち上げや研究開発に充当 ・EV充電サービスのエネチェンジ、ゴルフ場へのEV充電器設置を推進……「ゴルフダイジェスト・オンライン」と協業

TAG: #THE視点 #アイオニック5 #デイリーEVヘッドライン #ヒョンデ #福田雅敏
TEXT:栁 蒼太
京都でヒョンデのZEVを体験―Hyundai Mobility Lounge 京都四条―

ヒョンデはオートバックス・グループのフラッグシップ店舗「A PIT AUTOBACS KYOTO SHIJO」において、同社のZEVを体験できるスペース「Hyundai Mobility Lounge 京都四条」を2023年2月4日(土)よりオープンする。  PIT INだけではないトータルサポートを提供 同施設では、ヒョンデが展開するZEV※、電気自動車(EV)「IONIQ 5(アイオニック ファイブ)」と燃料電池自動車(FCEV)「NEXO(ネッソ)」が体験できる。展示、試乗はもちろん、購入相談を実施し、専用の納車空間も設置している。 さらにヒョンデは、「A PITオートバックス京都四条」とZEV整備の技術提携しており、ヒョンデ車両の点検整備・保証整備・他メインテナンスを実施することで、購入から納車、アフターサービスの顧客ケアも用意している。 ※ZEV(Zero Emission Vehicle):走行時に⼆酸化炭素等の排出ガスを出さない電気自動車(EV)や燃料電池自動車(FCEV)の総称

TAG: #オートバックス #ヒョンデ
TEXT:嶋田 智之
[ヒョンデ IONIQ5 試乗記]いつの間に!? ヒョンデの高い実力 その5

力強い走り アイオニック5は、ワインディングロードでもなかなか爽快なドライブを楽しませてくれた。そう、まさに爽快、という言葉が似つかわしい。スポーツカーのようにとまでいうつもりはないけれど、気持ちが綺麗にすっきりするくらいにはスポーティに走ってくれる。 後輪駆動モデルと四輪駆動モデルのどちらにも共通しているのは、まずアップダウンの多い山坂道の登りでも、“力不足”という言葉さえ思い浮かばないことだ。多少勾配がきつかったとしても、涼しい顔をしてグングンと駆け上がっていく。いうまでもなく四輪駆動モデルの方は225kW(305ps)に605Nmとパワーもトルクもある分だけ余裕はあるけれど、後輪駆動モデルの160kW(217ps)と350Nmだってじれったい想いをすることはない。勾配などモノともせずにあっさり前に進んで行ってくれるのだ。 それに350Nmといえば、内燃機関ならちょっと前だと3.5L V6自然吸気、今どきなら2.0L直4のダウンサイジング系ターボの数値。いずれもスポーツ系のモデルに多用された構成だ。けれど、いかに内燃機関で350Nmのトルクがあったとしても、アクセルペダルを踏み込んだ瞬間に有効なトルクが立ち上がるモーター駆動のレスポンスには敵わない。加速の立ち上がりの強力さはEVの独壇場ともいえる大きな武器なのだ。だからちょっと元気よく走らせてみると、コーナーからの立ち上がりの素早さに思わずニンマリさせられるほど。四輪駆動モデルではフロントのモーターが効き目を示してくれたりもするから、なおさらだ。両車それぞれ、なかなかいいパフォーマンスを見せてくれるのである。 それに、よく曲がる。快く曲がる。どちらも基本は安定志向の落ち着いた曲がりっぷりではあるのだが、だからといってつまらないモノになってないのが嬉しいところ。重心が低く鼻先が軽く、だからよっぽど物理の法則を無視したようなドライビングでもしない限り、あらゆる場面でノーズは気持ちよく自然にインへと向かっていく。ちょっとやそっと追い込んだくらいでは、後輪がグリップを放棄したりクルマの姿勢が乱れたりすることはない。後輪駆動モデルではしっかりとした後輪のトラクションを感じさせながら、四輪駆動モデルではときに前輪からの引っ張りをも感じさせながら、力強く路面を後ろに蹴り出してコーナーを脱出していく。 今どきのメーカー謹製EVのほとんどは、ワインディングロードを苦手としないフットワークのよさを見せる。アイオニック5もまったく同じで、後輪駆動モデルでは1,870〜1,990kg、四輪駆動モデルでは2,100kgという重量がブレーキに与える影響を常に気に留めておく必要はあるが、楽しく気持ちよく減速→旋回→加速のサイクルを味わえる。そしてそれは元気よく走ってるときのみならず、たとえばワンペダルドライブでコーナーの連続をリズミカルにクリアしているようなときでもまったく同じだったりする。

TAG: #アイオニック #ヒョンデ
TEXT:嶋田 智之
[ヒョンデ IONIQ5 試乗記]いつの間に!? ヒョンデの高い実力 その4

ストレスフリーの運転感覚 アイオニック5の日本に導入されているグレードは4つ。バッテリー容量が58.0kWhの後輪駆動、同じく72.6kWhの後輪駆動が装備違いで2つ、そして72.6kWhの四輪駆動となる。58.0kWhのベーシックモデルは125kW(170ps)と350Nm、72.6kWhの中間グレードと上級グレードが160kW(217ps)と350Nm、同じく72.6kWhのAWDがシステム合計で225kW(305ps)と605Nmだ。僕が試乗できたのは、72.6kWhの後輪駆動の上級グレードである「ラウンジ」と、72.6kWhの後輪駆動の「ラウンジAWD」だった。 まずは後輪駆動のモデルに乗り込んで駐車場から一般道に左折すべくウィンカーレバーを操作したら、メーターパネルの表示が変化した。パネルの左側にポッカリと丸く、ボディ左サイドの死角になっている部分が映し出されたのだ。次の交差点で右折をしようとしたら、右側に円形の死角映像が表示される。これは車線変更などのときにも同様で、そのたびにウィンカーと連動して死角を映し出してくれる。もちろんそれだけ注視していれば安全というわけではないけれど、大いに助けになることはたしかだ。ほかのデジタル仕掛けのクルマたちもこうしたらいいのに、と思った。 メーターパネルそのものも、情報量はそれなり多いが、シンプルに整理されて表示されているから、欲しい情報を瞬時につかみやすい。くわえてフロントウィンドーに投影されるヘッドアップディスプレイが備わっているので、走行中に本当に必要な情報をチェックするのも容易だ。視界はいいし車体の四隅もつかみやすい部類だから、それらが走らせやすさにつながっている。

TAG: #アイオニック #ヒョンデ

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