EVヘッドライン
share:

2023ワールド・EV・カー・オブ・ザ・イヤーの第2次選考車決まる……デイリーEVヘッドライン[2023.02.15]


TEXT:TET 編集部
TAG:

第2次選考5台中3台が韓国車、デザイン性が高評価か

【THE 視点】「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」の主催団体は、「2023ワールド・エレクトリック・ビークル・オブ・ザ・イヤー」(2023 WEVOTY)の第2次選考モデル5車種を発表した。

「2023 WEVOTY」の対象となる車両は、年間5,000台以上生産されている必要があり、今回対象となるのは、2022年1月1日から2023年3月30日の期間内に販売されているEVとなる。

「2023 WEVOTY」の第2次選考に選ばれたのは「BMW i7」「Genesis(ジェネシス) GV60」「Hyundai Ioniq 6(ヒョンデ・アイオニック6)」「Kia Niro EV(キア・ニロEV)」「Lucid Air(ルシード・エア)」の5車種

「i7」はBMWのフラッグシップEV。2モーター四輪駆動で、航続距離650kmの圧倒的な性能と、これまでの7シリーズから一変した格調のあるスタイリングが評価されたのではと推測する。

「GV60」は、ヒョンデの高級ブランド「ジェネシス」のSUV型EV。ハイパフォーマンスモデルが存在し、前後それぞれに160kW(218ps)のモーターを搭載、システム総合出力は320kW(436ps)を実現。0100km/h加速はわずか4.0秒。航続距離は368kmとなるが、プレミアムSUVらしいスタイリングが評価されたと思われる。

ヒョンデ「アイオニック6」は、昨年ヨーロッパで予約受注が開始されてから、24時間以内に限定2,500台を完売した今話題の4ドアクーペEV。「アイオニック5」の上位モデルとなり、四輪駆動システム全体の最高出力は239kW(325ps)、最大トルクは605Nm(61.7kgm)に達し航続距離は610km以上。複数の円弧を重ねたかのような独特なスタイリングが評価されたと推測する。

「ニロEV」は、ヒョンデグループのEV。これもSUVタイプのEVだが、一目でわかるエッジの効いたスタイリングに加えて約4万ドル(約520万円)とリーズナブルな価格が評価されたと想像する。

「ルシード・エア」は米国のメーカーで、テスラモデルSより高級を狙った4ドアEV。3モーター駆動で最出力1,217ps。0100km/h加速はわずか2秒のモンスター仕様ながら、外観は4ドアセダンとされ内外装とも上品に仕上げられている。価格は3,500万円程度と高額だが、「羊の皮をかぶった狼」のようなパッケージングが評価されたのではと推測する。

エントリーリストには日本車も含まれていたが、2次選考に残されたEVは3台が韓国車だった。ただ、デザインはどのEVも「ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー」も受賞できるほど魅力的なもの。このデザインもEVの普及に寄与しているように思う。

昨年行われた第1回の「2022 WEVOTY」を受賞しているのは「ヒョンデ・アイオニック5」。同時に「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」と「ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー」も受賞し3冠を達成した。

「2023 WEVOTY」は、2023年4月ニューヨークモーターショーで発表される予定。

選考された5車種のうち「BMW i7」しか日本で売られていないのは、日本市場がいまだEVに対して未成熟な市場だと言われているような気がして寂しく感じた。是非、今回選考されたモデルは日本での販売を考えてほしい。ちなみに今回の選考車の画像は下部のギャラリーで確認してほしい。
(福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー)

★★コスモエネルギーHDと岩谷産業、水素ステーション事業のための合弁会社を設立……「京浜トラックターミナル平和島SS」(東京都大田区)内に施設を建設予定、燃料電池車を中心に供給予定詳細はこちら<click>

★コスモ石油、神奈川県逗子市・横須賀市に日産「サクラ」「リーフ」を納入……休日はカーシェア、平日は公用車に使用

★東京ガス、埼玉県ふじみ野市市役所に太陽光発電およびEV充電システム導入の共同検証について合意契約を締結

★三輪小型車「トゥクトゥク」のEVを活用したモビリティサービスのeMoBi(エモビ)、4,000万円資金を調達……交換式バッテリー採用に向けての車両開発資金などに

★TI企業のe-Grid、タイ・バンコクのEVバイク効率向上に協力……NEDOの国際実証事業に採択され、EVバイクの消費エネルギーおよび運転者の行動を解析

★リロバケーションズ、温泉旅館「箱根風雅」および会員制リゾート「ポイントバケーション加賀山中」にEV用充電器を設置……「エネチェンジ」の機器

★業務でクルマを使用するユーザーの9割が「走行距離課税」に不安……カーリース「定額カルモくん」展開のナイル調べ。全体の約75%の回答者が導入に対し「困る」

TAG:

PHOTO GALLERY

NEWS TOPICS

EVヘッドライン
ブレーキダストを封じ込めて環境対策! メルセデス・ベンツが開発したEVならではの技術「インドライブ・ブレーキ」ってどんなもの?
ヒョンデの魅力を日本に伝える新たな拠点! 「ヒョンデ みなとみらい 本社ショールーム」がグランドオープン
中国から地球上最強コスパの新星EV現る! IMモーターL6の驚くべきスペックとは
more
ニュース
ロングホイールベース化で後席が7シリーズ並! BMW 5シリーズ 「i5 eDrive35L」と「525Li」に「Exclusive M Sport」を追加
中国専売EV第2弾はクロスオーバーSUV! スポーティなクーペ風スタイリングがマツダらしい「EZ-60」を上海モータショーで発表
上海モーターショーで見えたトヨタのマルチパスウェイ! フラッグシップEV「bZ7」とレクサス新型「ES」を同時発表
more
コラム
バッテリー容量が変わらないのに航続距離が伸びる謎! エンジン車とは違うEVならではの「持続進化」とは
水素燃料電池車は大型トラックでこそ活きる? FCVトラックのいまの立ち位置と立ちはだかる課題
「濡れた手でコンセントを触るな」なんて言われてきたけど……雨の日に屋外の充電器でEVの充電をするのは危険?
more
インタビュー
電動化でもジーリー傘下でも「ロータスらしさ」は消えない? アジア太平洋地区CEOが語るロータスの現在と未来
「EX30」に組み込まれたBEVの動的性能とは。テクニカルリーダーが語る「ボルボらしさ」
「EX30」には、さまざまな可能性を。ボルボのテクニカルリーダーが話す、初の小型BEVにあるもの
more
試乗
【試乗】5台の輸入EVに一気乗り! エンジン車に勝るとも劣らない「個性」が爆発していた
【試乗】CR-Vに中身を乗っけただけのプロトなのにもう凄い! ホンダの次世代BEV「0シリーズ」に期待しかない
【試乗】二度見必至の存在感は普通のコナとはまるで別モノ! イメージを大きく変えたヒョンデ・コナ「N Line」に乗って感じたマルとバツ
more
イベント
公道レース「フォーミュラE東京」が帰って来る! チケットを持っていなくとも無料で1日遊び尽くせる2日間
災害に備えて未来を楽しむ! 「AWAJI EV MEET 2025」の参加はまだまだ受付中
災害時にも活躍できるEVの可能性を淡路島で体験! 「AWAJI EV MEET 2025 from OUTDOOR FEELS」開催決定
more

PIC UP CONTENTS

デイリーランキング

過去記事一覧

月を選択