ヒョンデ 記事一覧

TEXT:斎藤充生
EVのチューニングカーに新車とトピックが目白押し! 東京オートサロン2025を彩ったEVたちを一挙公開

EV勢力拡大中の東京オートサロンから気になるトピックをお届け 東京オートサロン2025では、電気自動車(EV)の出展が例年にも増して目立った印象だ。ここまでいくつかのトピックを独立した記事としてお届けしてきたが、当記事ではそのほかの注目すべきEV関連トピックをまとめて紹介したい。 BBS:新素材を採用したEV・SUV向け新作ホイールを発表 高級ホイールとして確固たる地位を築いているBBSは、開発に10年を要したといわれる新素材「FORTEGA」を使用した新作の1ピース鍛造ホイール「FL」を発表。 高負荷・高荷重になりがちな重量級SUVやEVをターゲットとしたホイールで、早速ポルシェ・タイカン4 クロスツーリスモにフロント9.5J、リヤ11.5Jの21インチを装着して展示。 新素材のFORTEGAは、従来のアルミニウム合金と比較して高剛性を維持しながらも、約10%の重量軽減効果が得られる素材で、同じくBBSのハイスペック素材である「超超ジェラルミン」を上まわる剛性を確保したという。EVの電費を犠牲にすることなく、運動性能と乗り心地の向上に貢献することだろう。 オートバックスセブン:小型電動モビリティ取り扱いの動き オートバックスは、運転免許不要で乗れるパーソナルモビリティとして近年注目を集める小型電動モビリティ・特定小型原付の販売にも力を入れている。 現在は、世の中に数多とあるなかからオートバックスがセレクトした8メーカーの車両を取り扱う。店舗により扱いメーカー数は異なるようだが、各店舗では乗り方や交通ルールに関する研修を受けた専任スタッフが、事前に試乗も行ったうえで顧客の購入相談に乗ってくれるというから、安心感が高い。 また、これらを扱う全国35の店舗では、店頭で試乗することも可能なうえ、クルマに積めるかも確認させてもらえるなど、大型カー用品店ならではの強みを活かした販売スタイルが特徴だ。今後も専任スタッフが常駐する取扱店舗は拡大予定だという。 ヤマハ発動機:フォーミュラE GEN3 Evo「Lola T001」を本邦初公開 EVのフォーミュラマシンによって争われる「ABB FIAフォーミュラE世界選手権」の2024/2025シーズンから参戦を開始したヤマハ発動機が、今シーズンから使用されている新型フォーミュラEマシンGEN3 Evoの「Lola T001」を国内初披露した。 F1より30%ほど速い0-100km/h加速性能を持つフォーミュラEで、ヤマハはモーター、インバーター、ギヤボックスを開発し、車体開発を行うLolaに対して供給を行っている。新型マシンはレース中のアタックモード効果が増大したことで、従来以上にカオスな展開を見せている今シーズンのフォーミュラEだが、会場で話をうかがったヤマハの担当者によれば、「(カオスな状態になるのは)十分想定していた範囲」とのこと。 5月には再び東京ビッグサイト周辺の公道を使用して2日間レースが行われる。日本のヤマハと日産にとっては凱旋レースとなり、白熱するレースの中で活躍が期待される。 ケータハム:プロジェクトV イギリスの名門スポーツカーブランド「ケータハム」は、現在日本のVTホールディングス傘下に入り、新たなEVクーペを開発中だ。 「プロジェクトV」と呼ばれるこの計画、日本の東京R&Dとプロトタイプ車両の開発・製作が進められており、ヤマハ発動機がパワートレインの主要部あたるeアクスルを供給し、車両の運動制御においても技術提供がされるなど、英国ブランドにあって日本企業の存在感が大きいプロジェクトとなっている。 2024年の東京オートサロン出展時とは異なる白色のボディが展示されたことに加え、EVの中核を成す台湾のシン・モビリティーが開発した液浸冷却バッテリーも展示され、プロジェクトが順調に進んでいることをうかがわせた。

TAG: #オートバックス #ケータハム #ヒョンデ #ヤマハ発動機 #東京オートサロン2025
TEXT:高橋 優
急速充電器使用時の充電性能はやや不満! ヒョンデIONIQ 5 Nをガチで使い倒してわかったマルとバツ

IONIQ 5 Nの性能を全方位チェック! 韓国ヒョンデのハイパフォーマンスEVであるIONIQ 5 Nで恒例の航続距離テストと充電性能テストを行いました。通常のIONIQ 5と比較してどれほどのEV性能を実現することができたのか。リアルワールドにおける航続距離や充電スピードを詳細リポートします。 *航続距離テスト まず、航続距離テストの前提条件は以下のとおりです。 ・GPSスピードの平均車速が時速100kmになるように調整 ・途中ノンストップ ・充電残量100%までサービスエリア下り線で充電したあと、途中のインターで折り返して、同じサービスエリア上り線まで戻ってくる。充電残量は10%以下まで減らし切る ・車内の空調システムは基本的に21℃オート。一部車種で温度調整あり(今回のIONIQ 5 Nの場合は22℃オートに設定) ・車種それぞれのオドメーターとGPS上の距離を補正(今回のIONIQ 5 N・21インチ純正タイヤ装着の場合はGPS距離比で1.7%の下振れ) 結果:駿河湾沼津SA下り→大府IC→清水PA上り ・走行距離:387.4km ・消費電力量:100%→6% ・平均電費:5.19km/kWh(192.8Wh/km) ・外気温:23℃〜25℃ 航続距離テストの結果から、充電残量100%状態からSOC0%になるまで、412kmを走破可能であることが確認できました。 *ハイスピードテスト 次に、ハイスピードテストの前提条件は以下のとおりです。 ・GPSスピードの平均車速が時速120kmになるように調整 ・途中ノンストップ ・車内の空調システムは基本的に21℃オート。一部車種で温度調整あり(今回のIONIQ 5 Nの場合は22℃オートに設定) ・車種それぞれのオドメーターとGPS上の距離を補正(今回のIONIQ 5 N・21インチ純正タイヤ装着の場合はGPS距離比で1.7%の下振れ) 結果:駿河湾沼津SA下り→新静岡IC→駿河湾沼津SA上り ・走行距離:96.3km ・消費電力量:90%→65.5% ・平均電費:3.97km/kWh(252Wh/km) ・外気温:23℃〜23℃ ハイスピードテストの結果から、充電残量100%状態から空になるまで、310kmを走破可能であることが確認できました。

TAG: #充電 #長距離
TEXT:TET 編集部
ヒョンデの魅力を日本に伝える新たな拠点! 「ヒョンデ みなとみらい 本社ショールーム」がグランドオープン

ヒョンデの新たな拠点がみなとみらいに 2022年、日本国内への再上陸を果たしたヒョンデ。グローバルな視点で見れば、欧州、北米はもちろん新興国市場でも存在感を発揮する、トヨタ自動車とフォルクスワーゲンに次ぐ世界第3位のブランドだ。 そんなヒョンデは、もちろんガソリン車やハイブリッド車といったICE(内燃機関)車においても幅広いラインアップをもつが、ここ日本においては燃料電池車を含むEVのみを販売するという、戦略的な事業方針を打ち出している。 つい先日に開催された東京オートサロン2025では、これまで日本向けラインアップになかった小型モデル「インスター」を発表し、同時に予約受付を開始するなど、日本国内でもその勢いが衰える様子はない。いまや電気自動車の購入を検討する際には、その名が必ず挙がるブランドのひとつといってもいいだろう。 そんなヒョンデが、横浜市街の中心部に国内3つめの直営拠点として「ヒョンデ みなとみらい 本社ショールーム」をオープンした。 横浜といえば、横浜市の公用車として「KONA」が無償貸与されたことも記憶に新しい。ヒョンデにとって、横浜は、本社を構えているだけの場所ではない、密接な関係を持つ街なのだ。 この本社ショールームは複数路線の鉄道駅に近く、高速道路の出入り口も近い好立地に位置することから、日本国内、ひいては地域でのヒョンデの存在感をさらに高める重要な拠点となる狙いとなっている。 オープニングセレモニーでは、ヒョンデモビリティジャパン代表取締役社長の七五三木氏がマイクを握り、横浜という素晴らしい場所に本社を構え、ショールームを開けるということへの感慨を口にするとともに、「ヒョンデがいまもっとも大切にしているのが、『お客さまの声に耳を傾ける』ということ。このショールームがお客さまの声を聞ける拠点となり、ヒョンデの情報の発信基地となることを期待している」とコメント。 セレモニーの最後には、テープカットも執り行われた。七五三木氏に加えて、ヒョンデモビリティジャパン常務のイム氏、同CXC事業室長の関根氏も登場し、笑顔でヒョンデの柄が入ったテープをカット。みなとみらい本社ショールームのオープンを宣言した。 オープンしたショールームに足を踏み入れると、シンプルかつクリーンといった店内。過剰な豪著さはないが、モダンでまとまりのある空間づくりには、ヒョンデのつくるクルマと似たものが感じられる。 オープン時点で展示されていたクルマは、基幹モデルとなるEV「アイオニック5」と、オートサロンで華々しいデビューを飾ったばかりのコンパクトEV「インスター」の2台。 ヒョンデが「ディーラーではない」と説明するとおり、このショールームで実際にクルマの契約が行われるわけではない。そもそも、日本におけるヒョンデの販売形態はオンライン一本。だが、やはり購入にあたっては実際にクルマを見たり試乗したりしたい、という日本のユーザーの傾向も鑑みて、このようなショールームが設置されているのだ。 みなとみらい 本社ショールームでは、車両の展示はもちろんのこと、試乗体験や購入相談も可能だというので、ヒョンデのクルマを検討するならば足を運んでみるのがいいだろう。もちろん、購入前提でなくとも大歓迎とのことだ。 新型コンパクトEV「インスター」のデビューで、その勢いに拍車がかかることは間違いないであろうヒョンデ。みなとみらい 本社ショールームにて、その魅力の一端に触れてみてはいかがだろうか。 ■ヒョンデ みなとみらい 本社ショールーム 所在地:神奈川県横浜市西区みなとみらい3丁目3-3 横浜コネクトスクエア1F 営業時間:10:00〜18:00 定休日:毎週月曜日・第2火曜日 電話番号:045-900-5594

TAG: #ショールーム #ヒョンデ
TEXT:高橋 優
韓国ヒョンデのハイパフォーマンスEV「IONIQ 5 N」で1000km走行! 電費は厳しいが充電性能の高さに注目!!

IONIQ 5 Nで1000kmを走破 韓国ヒョンデのハイパフォーマンスEVであるIONIQ 5 Nで恒例の1000kmチャレンジを行いました。競合関係となるテスラ・モデルYパフォーマンスや日産アリアNISMOと比較してどれほどのタイムを達成したのか。途中の電費や充電の様子を詳細リポートします。 まず、1000kmチャレンジの前提条件は以下のとおりです。 *走行ルート 海老名SA下り(神奈川県) ↓ 加古川北IC(兵庫県) ↓ 海老名SA上り(神奈川県) *走行条件 ・途中充電のための停車以外はノンストップで海老名SA上りを目指す ・車内の空調システムはつねにONにして快適な状態をキープ(IONIQ 5 Nの場合22℃オートに設定) ・追い越しなどを含めて、制限速度+10%までは許容 ・渋滞や充電エラー、充電渋滞など、車両の問題以外についてはトータルのタイムから除外 ・車種それぞれのオドメーターとGPS上の距離を補正(今回のIONIQ 5 N・21インチ純正タイヤ装着の場合はGPS距離と比較して1.7%の下振れなので、オドメーター上で983kmの段階でゴール) 1)海老名SA下り→浜松SA(150kW級急速充電器) ・走行距離:189km ・消費電力量:100%→44% ・平均電費:3.9km/kWh(256Wh/km) ・外気温:28℃→24℃ ・充電セッション:44%→71%(16分) まず、この区間で注目するべきは、SOC44%から充電をスタートしている点です。通常のEVの場合、SOCをなるべく下げてから充電するのがセオリーですが、IONIQ 5 N(基準車も同様)の場合、SOC70%前半までは、150kW級急速充電器を使用しても概ね最大の充電出力(=300A)を発揮することができるため、0〜70%程度の間であれば、極論いつ充電しても効率が落ちることはありません。これはEVの運用に慣れていない初心者にとってもわかりやすい充電カーブであると感じます。 今回の1000kmチャレンジという意味でも、なるべく150kW級を使用するため、次の湾岸長島PAにたどり着くために、あえて44%も残して浜松SAの150kW級に立ち寄った格好です。 2)浜松SA→湾岸長島PA(150kW級急速充電器) ・走行距離:109.6km ・消費電力量:71%→43% ・平均電費:4.4km/kWh(227Wh/km) ・外気温:24℃→25℃ ・充電セッション:43%→80%(22分) 先ほどの浜松SAで71%まで充電を行ったわけですが、結果的に38%分しか消費しなかったので、じつは浜松SAをスキップしても湾岸長島PAに到着していたことになります。一方で、もし仮にこの湾岸長島PAで先客のEVが充電していたら、80kW程度(=200A)しか発揮することができず充電に多くの時間を要することになります。 つまり、IONIQ 5で長距離を運用する際は、SOC0〜70%の範囲内で、なるべく早めに150kW級で充電を心がけたほうがいいというわけです。 また、この湾岸長島PAの次の150kW級は湾岸長島PA上り線であり、おおよそ400km先です。よって90kW級を使用せざるを得ず、80kW級(=200A)以下にまで充電スピードが低下するSOC80%まで充電を入れ切っています。 3)湾岸長島PA→桂川PA(90kW級急速充電器) ・走行距離:108.6km ・消費電力量:80%→51% ・平均電費:4.07km/kWh(246Wh/km) ・外気温:25℃→26℃(雨20%) ・充電セッション:51%→82%(27分) この区間は100km/h制限が続くものの電費が悪化していますが、これは降雨によるものと推測できます。やはり275/35ZR21という太めのタイヤは、雨や雪の影響をもろに受けてしまいます。 そして、90kW級を使用する際も先ほどの150kW級と同様に、SOC0〜80%の間で好きなタイミングで充電することができるため、なるべく早めに90kW級に立ち寄っています。もちろんこの理由も、ギリギリのSOCで到着してしまい、もし仮に先客のEVが2台以上充電していた場合、充電出力が極端に制限(最大50〜60kW級=125〜140A)されてしまうからです。 高速道路上に設置されている90kW級充電器の多くは15分間のブーストモード仕様であり、15分経過すると強制的に50kW級(=125A)に制限されてしまいます。しかも問題は、その充電器で15分後に充電を切り上げて再度充電しようとすると、充電ケーブルの冷却のためなのか、10分間のクールダウンが発生します。よって充電器が混み合うと、次に充電器を使用するEVは充電開始まで10分弱待たなければ充電することもできません。 経路充電という意味では、90kW級は最低限のスペックであり、90kW級でブーストモードの採用、ましてやクールダウンタイムを設けるなどのスペックの低さは、早急に改善されるべきであると感じます。 4)桂川PA→加古川北IC(折り返し)→桂川PA(90kW級急速充電器) ・走行距離:192.9km […]

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TEXT:斎藤 充生
ヒョンデ新型EVは第4の刺客にして真打ち登場か? サイズも価格も軽EVを徹底的にマークした「インスター」

万能性こそインスターの特徴 東京オートサロン2025の会期初日にあたる1月10日(金)に、ヒョンデがスモールEVの「INSTER(インスター)」を発表し、同日から先行予約の受付を開始した。 いまや世界第3位の販売台数を誇る自動車メーカーの新型車日本導入発表ということもあり、ヒョンデブース内は報道関係者で寿司詰め状態。また、韓国のHyundai Mobility Companyからは、ジョン・ユソク副社長が駆けつけるなど、ヒョンデ側の熱量も感じられるカンファレンスとなった。 その冒頭で、Hyundai Mobility Japanの七五三木社長から、他人からどう見られたいかを優先してクルマ選びをしてはいないだろうかと問題提起がなされた。それに対し「ヒョンデは、それぞれの皆さまがクルマをどう使いたいか? に合わせて選ぶものだと考えます」と提唱。 十人十色のクルマの使い方があるなかで、インスターは裾野を広く、多くのユーザーに満足してもらうために万能性を重視したスモールEVに仕立てたと説明。 インスターのエクステリア そして、アンベールされた注目のスモールEV「インスター」は、全長3830mm×全幅1610mm×全高1615mmという数値以上に、大きく堂々とした姿で我々の目の前に現れた。フロントフェイスにはファニーな丸形のLEDランプと、その上部にヒョンデEVを象徴するピクセルグラフィックがウィンカーランプとして配され、存在感を演出している。 サイドビューは、フロントとリヤを明確に分ける骨太のBピラーと、クロスオーバーSUVをイメージさせるフェンダー処理により、コンパクトなボディサイズに力強さを与えている。 それは、腰高なフォルムとこのクラスにしては珍しいルーフレールを採用しているところも大きいだろう。 ファニーさと無骨さが共存するインスターは、いわゆる「カッコかわいい系」のデザインで、街でも山でもアクティブに動きまわれそうなイメージをデザインから醸し出している。 インスターのインテリア 時間の都合上、じっくりと見ることは叶わなかったが、コラムタイプのシフトレバーを採用してたインテリアは、前席左右の足元空間にも余裕があり、クラスレスな快適性が備わっている印象だ。また、展示されていた「ラウンジ」グレードを含め、「ボヤージュ」との2グレードは、前席にシートヒーター付き合成皮革シートが奢られ、ステアリングヒーター付き本革巻きステアリングも備えるなど、装備の充実ぶりが目を見張る。 インパネまわりは、EVらしく10.25インチの高解像度メータークラスターとセンターのナビゲーションシステムのふたつの大画面ディスプレイから成るデジタルコクピットですっきりとしている。 全幅が1610mmであることから、後席は無理に3人がけとせず、ゆとりを持たせてふたりがけとしている。つまり、ヒョンデ・インスターの乗車定員は4名だ。その反面、リクライニングとシートスライド機構、さらに前後席のフルフォールディング機構を取り入れて快適性と多彩なシートアレンジを実現している。 このあたりの空間の使い方やデザインに関しては、韓国版の軽自動車にあたるヒョンデ・キャスパーを開発する際に、開発陣が日本にやってきて軽自動車を徹底的に調査したことが生きているのだと発表会の最後に明かされた。 だからインスターはグローバル向けのスモールEVでありながら、日本で使いやすそうなボディサイズで、さらに高効率なスペースユーティリティが備わっているのかと妙に納得した。 さらに、ヒョンデのEVに共通して装備されているV2L(Vehicle to Load)がこのインスターにも全車標準装備されている。これにより車内外で電化製品を使用できるので、最近流行りの家電キャンプをするのにも都合がいい。 インスターのEV性能とグレード別車両価格 さて、インスターのEVとしての性能はどうだろうか。バッテリー容量と最高出力はベーシックグレードたる「カジュアル」が42kWh/71kW、中間の「ボヤージュ」と上級の「ラウンジ」は49kWh/85kWと差がつけられている。このバッテリー容量と装備の一部省略化により、「カジュアル」は284万9000円という戦略的な価格設定が実現した。 国土交通省の型式認証を取得中のため、今回の発表では日本仕様の一充電航続距離は公表されなかったが、欧州仕様車で49kWhのラウンジが370kmとされているので、42kWhのカジュアルはおおよそ300km強になると見るのが妥当だろう。価格帯が近い軽EVに対し、この足の長さは圧倒的なアドバンテージになるかもしれない。 また、足まわりと運転支援機能に関しては、日本に拠点を構えるヒョンデのR&Dセンターが、日本の道路、交通環境に合わせた専用チューニングを施し最適化を図っているという。 その運転支援機能は、高速道路で前方車両との車間距離を維持する高速道路ドライビングアシスト(HDA)や、車両の周囲の状況をモニターに表示するサラウンドビューモニター(SVM)などのほか、ヒョンデでは初となるペダルの踏み間違いによる急加速を抑制する「PMSA」を採用し、機能の充実による安全性の向上に努めている。 航続性能を求めるがあまり肥大化の一途をたどるEVにあって、日本の道路・駐車場環境に適したサイズにして、室内空間も必要十分。それでいて車両本体価格は軽EVに対抗しうる戦略的な設定。ヒョンデ第4の刺客にして真打ち登場といったところか。納車は5月ごろからを予定しているという。 ■ヒョンデ・インスター グレード別車両本体価格(税込み) Casual :284万9000円 Voyage:335万5000円 Lounge: 357万5000円 ■車両スペック(Loungeグレード)

TAG: #インスター #ヒョンデ #東京オートサロン2025
TEXT:TET 編集部
ヒョンデが東京オートサロン2025でスモールEV「インスター」を日本初公開! ドリキン土屋圭市監修のNパフォーマンスパーツのお披露目と屋外ドリフト走行も披露

2025年春発売予定の新型インスターとインスタークロスを国内初公開 今年6月に韓国で行われた釜山モビリティショーで世界初公開されたヒョンデのスモールEV「INSTER(インスター)」が、2025年1月10日(金)~12日(日)に幕張メッセで開催される「東京オートサロン2025」で国内初披露されることが決定した。 また、ヒョンデのハイパフォーマンスブランド「N」とカー用品店大手のオートバックスセブンがコラボし、ドリキンこと土屋圭市氏の監修による「IONIQ(アイオニック) 5 N」用のオリジナルパフォーマンスパーツの公開も発表された。 オートサロンらしくカスタマイズ仕様のインスタークロスもお披露目 まず、スモールEV「インスター」について。ヒョンデの乗用車部門が2022年2月に日本へ再参入を発表して以降、FCEV(水素電気自動車)のNEXO(ネッソ)、BEVのアイオニック 5、SUVタイプのKONA(コナ)、ハイパフォーマンスEVのアイオニック 5 Nを順次投入してきたヒョンデにとって、第5弾にして4車種目の新型EV投入となるのがインスターだ。 ヒョンデのEVラインアップでもっとも小さいサイズのBEVでありながら、ロングドライブを実現する航続性能や、ゆとりのある広い室内空間が自慢で、多様なライフスタイルに対応できるオールマイティなモデルになっている。 日本国内での販売は2025年の春ごろを予定しており、東京オートサロンでは市販モデルのインスターと、カスタマイズ仕様のインスタークロスの2種類が展示される予定だという。また、気になる国内での先行予約開始日や車両価格についても、併せて発表が行われる予定なので、ワールドプレミアからその存在を気にされているEVファンは、会場に足を運んでみてほしい。

TAG: #N #ヒョンデ #東京オートサロン2025
TEXT:高橋 優
アリアよりも130万円安くて230kmも長く走れる! ヒョンデ新型IONIQ 5のスペックが驚異的な内容だった

新型IONIQ 5の航続距離は700km超え! 韓国ヒョンデがIONIQ 5のモデルチェンジバージョンが発売されました。バッテリー容量を大幅増量したことによって、航続距離は700km超えを実現。800V充電にも対応させるなど、競合の電動SUVと比較したコスト競争力を分析します。 韓国ヒョンデは2022年に日本市場に再参入を果たし、EVとしてはIONIQ 5、Kona、およびIONIQ 5のハイパフォーマンスグレードであるIONIQ 5 Nを発売中です。 日本国内の販売台数は直近の10月で32台と低迷しており、大きくふたつの問題が存在すると考えられます。まずはディーラーを介さない直販方式を採用するという点です。これにより、ヒョンデというブランドの存在が知られる機会が少なく、仮に知ったとしても車両に触れることができないのです。 また、同じく2022年に参入を表明した中国BYDが、安価でありながら販売ディーラーを構築するという、いってみればヒョンデの上位互換のような販売手法を展開してきたことによって、ヒョンデ自体の存在感が薄まってしまったことも大きいと感じます。 そしてヒョンデは、IONIQ 5のモデルチェンジを行って商品力を強化してきました。とくにインテリアについて、IONIQ 5の売りのひとつであるスライド可動式のセンターコンソールのデザインを刷新しながら、EV性能を飛躍的に改善してきています。 もともとヒョンデは2種類のバッテリー容量をラインアップしていましたが、今回のマイナーチェンジで1種類に統一することでラインアップをシンプル化。バッテリー容量は84kWhと、IONIQ 5 Nに搭載された新型バッテリーを流用してきた格好です。最長航続距離はついに大台の700kmを突破し、極めてゆとりある航続距離を確保しました。しかも、AWDグレードでも648kmを達成しており、これであれば豪雪地帯に居住しているユーザーもEVを購入する選択肢が出てきたのではないかと感じます。 さらに、充電性能も最大240kW級に対応させることに成功しました。IONIQ 5は800Vシステムを採用しているため、日本初の800V充電対応EVということになります。とはいうものの、国内には800V級の急速充電器はほとんど設置されていないため、今後の充電インフラにおいて800V級に対応する充電器が普及するかどうかがポイントになります。 ちなみに新型IONIQ 5には、韓国SK On製の第四世代の三元系バッテリーセルが採用され、パックレベルのエネルギー密度も173Wh/kgと高密度です。これまでの72.6kWhバッテリーのエネルギー密度も160.2Wh/kgと、日産アリアよりも高密度であったものの、84kWhバッテリーは173Wh/kgと、さらに高密度化を実現しています。エネルギー密度を高める正極材のニッケルの配合割合が9割という「NMC9.5.5」を採用することで、これほどまでの高密度化を実現しています。 そして、旧モデルの値段設定からほとんど値上げせずに発売されているという点も驚きです。エントリーグレードはもともと519万円から発売されていましたが、新型は523.6万円からと値上げ幅は最小限です。さらにIONIQ 5には45万円の補助金を適用することができるので、実質478.6万円から購入することが可能となります。

TAG: #モデルチェンジ #新型
TEXT:TET 編集部
自動車メーカーが作ったウェアラブルロボット誕生! Hyundai Motor CompanyとKiaの新ブランド「X-ble」が現場作業員の負担軽減に貢献

高所作業を助ける「X-ble Shoulder」とは 韓国のHyundai Motor CompanyとKiaが、産業現場での作業者の効率を高め、筋肉や骨、じん帯や関節などの筋骨格系の怪我を減らすことを目的に開発したウェアラブルロボット「X-ble Shoulder(エックスブル・ショルダー)」を発表した。 この「X-ble」という名前はウェアラブルロボットのブランド名で、Hyundai MotorとKiaのロボティクスラボで開発された製品に今後付けられるものだという。 エックスブル・ショルダーは、頭より高い位置で腕を上げながらする作業に対し、着用者の上腕の筋力を補助する。肩にかかる負荷を最大で60%、前部/外側三角巾の活動を最大30%削減することで、作業従事者の上肢骨格系への負担を軽減することができるのが特徴だ。 カーボン複合材料と耐摩耗性材料を使用することで、軽量ながら高強度で長時間の作業も無理なく安定して行うことができる。また、体に直接触れる部分には、自動車のクラッシュパッド上部に使われている耐衝撃性材料を採用し、産業現場で起こりうる怪我から着用者を守る点も見逃せない。 最大の特徴は、無動力のトルク発生構造により、電気系統に代わり筋肉補強モジュールを通じてアシスト力を発生させている点だ。別途充電する必要がないうえ、バッテリーを搭載しないため軽量かつ安全でもある。また、ロボットコンポーネントはモジュール式になっており、ベストは取り外して洗濯することができるので衛生的。 補助力は、筋肉補強モジュール内の特許取得済みマルチリンク構造により生み出される。マルチリンク内の各リンクは、さまざまな作業環境において最適な補助力が得られるように調整が可能だ。このモジュール自体も、産業環境において折りたたんで広げる動作を年間約70万回行うことを想定して設計され、耐久性も兼ね備える。 重量は約1.9㎏で、着用者に合わせてサイズ調整が可能。ボディの長さは406mmから446mmの間で調節できる。腕は0度から180度まで動かせるため、作業中や休憩中の動きを妨げることがないという。 これらの仕様や構造は、2022年から2024年にかけてHyundai MotorとKiaの工場で働く約300名の作業員と衛生健康管理者を対象に行った、パイロットトライアルからフィードバックされた情報や提案、要望により決定されたのだという。

TAG: #ウェアラブルロボット #ヒョンデ
TEXT:TET 編集部
ラリージャパンでWRCチャンピオンを決めたヒョンデが緊急開催! プレステ5とソフトがセットで50名に当たる「WRC優勝記念キャンペーン」を実施

ヒョンデのクルマに試乗&応募でプレゼント 日本のモータースポーツ界にとって、秋の恒例行事となりつつあるFIA世界ラリー選手権(略称:WRC)の最終戦「ラリージャパン」が、2024年も11月21~24日の4日間、愛知県と岐阜県を舞台に開催された。その結果、ヒョンデのドライバー&コ・ドライバーが年間チャンピオンのタイトルを獲得した。 ヒョンデはこれまでに2019年と2020年のWRCマニュファクチャラーズタイトル(製造者部門の選手権タイトル)を獲得しているが、ドライバー&コ・ドライバータイトルは初だ。ドライバーのティエリー・ヌービル選手にとっても、これまで年間タイトル2位を5度も獲得している一方、年間チャンピオンの栄冠には一歩届かず苦汁をなめ続けてきただけに、まさに悲願達成となった。 ヒョンデはこのチャンピオン獲得を記念し、12月1~31日までの期間限定で「WRC優勝記念キャンペーン」を実施する。このキャンペーンは横浜と大阪にあるヒョンデ・カスタマー・エクスペリエンス・センターや、名古屋・福岡・沖縄にあるシティーストア、東京ベイ東雲・京都四条・岡山・富山の各モビリティーラウンジで、ヒョンデの車両に試乗および応募された方のなかから抽選で50名に「PlayStation®5」とWRCゲームソフトがセットで贈られるプレゼント企画となっている。 WRCをはじめとした、数々のモータースポーツ参戦からフィードバックされて創り出されたヒョンデの走りの良さを、この機会に体験してみてはいかがだろうか。 【WRC優勝記念キャンペーン 概要】 期間中に試乗&応募された方の中から、抽選で50名様にPlayStation®5 、WRCゲームソフトをセットでプレゼント ■応募期間:2024年12月1日(日)~ 12月31日(火) ■賞品  :PlayStation®5(CFI-2000A01)、WRCゲームソフト ■対象車種:IONIQ 5、KONA、IONIQ 5 N ※拠点により試乗可能車種は異なる ■対象拠点: – Hyundai Customer Experience Center 横浜 – Hyundai Customer Experience Center 大阪 – Hyundai Citystore 名古屋 – Hyundai Citystore 福岡 – Hyundai Citystore 沖縄 – Hyundai Mobility Lounge 東京ベイ東雲 – Hyundai Mobility Lounge 富山 – Hyundai Mobility Lounge 京都四条 […]

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TEXT:TET 編集部
「IONIQ 5 N」や「WRC」譲りの最新技術をフル投入! ヒョンデNがテスト車両「RN24」を公開

Rolling Labの最新モデル「RN24」が誕生 2024年10月25日、ヒョンデの高性能ブランド「N」はオンラインイベント「N Day 2024」において、次世代Rolling Lab(ローリングラボ)の「RN24(アールエヌ トゥエンティフォー)」を発表した。 2012年のRM(レーシングミッドシップ)シリーズから始まり「RN22e」や「N Vision 74」などのEVを含むRolling Labは、各種高性能技術のテスト車両として活躍してきた。 「RN24」はモータースポーツテクノロジーと、Nの量産モデルの架け橋の役割を果たすテスト車両の最新モデルだ。 「RN24」は「IONIQ 5 N」のPEシステムを搭載。再設計されたバッテリーパックは、量産モデルの84kWhという容量を維持しながら340mm短くなったホイールベースを実現することで、世界ラリー選手権(WRC)におけるHyundai Motorの「i20 N Rally1 Hybrid」のライバル車に匹敵するBセグメントサイズまでの小型化に成功した。 シャシーシステムは、ラリー仕様のダンパーや高剛性サブフレームを備えた新設計のWRCスタイルのサスペンションだ。 さらに、「RN24」にはWRCパワートレイン・ドライブ・コントロール・ロジック・システムが搭載されている。これによりドライバーは、ステアリングのボタンを使ってPEパワーや加速感度、回生ブレーキ感度、そしてPEパワーバランスを調整することができる。 バッテリーとモーターの冷却性能は、「IONIQ 5 N」搭載の高度なシステムに修正を加えたもので、ラリーカーレベルのレスポンスを実現するステアリングシステムにより、さらなる敏捷性が生まれた。 「RN24」のサウンドトラックは、「IONIQ 5 N」に搭載しているN Active Sound +に加えてふたつのサイドスピーカーを備えた外部高出力サウンドシステムを搭載。サウンドボックスとして機能するリヤフェンダーデザインがもたらす没入型サウンド体験により、クルマがもつさまざまな性能を実感することができる。 「RN24」が採用するモータースポーツテクノロジーのなかでもライバル車との大きな違いは、「ラリーモード」モータートルク制御の存在だ。「i20 N Rally 1」に搭載されている Hyundai Nの四輪駆動システムと同様、四輪すべてへのトルク配分を最適化。「i20 N Rally 1」のメカニカルテクノロジーの性能は「RN24」のラリーモード電子モータートルク制御によってシミュレーションされており、システムをよりシンプルにすると同時にコスト面の無駄をなくすため、将来の量産車への適用がより現実的になる。 「RN24」の見た目で特徴的なのは、高剛性の外骨格スタイルの露出型ロールケージだ。乗員の安全を確保するだけでなく、高速走行時における車両のパフォーマンスや安定性を高めている。 Nパフォーマンスパーツとしては、Elantra Nの19インチマットブラック鍛造ホイールなどを採用。 さらに、「RN24」にはHyundai MotorsportのTouring Car Racing(ツアリング・カー・レーシング/TCR)モデルのスポイラーを装着している。これにより、さらなる敏捷性と安定性を実現。3Dプリントされたマチの採用で、剛性が増すとともに軽量化にも成功した。 Nブランドの Joon Park(パク・ジューン)常務は、「スペック番号よりドライビング体験を優先している『RN24』は、電動モータースポーツテクノロジーを進歩させるというHyundai Nのコミットメントを体現しており、高性能EVにはいまだ開拓されていない可能性が残っていることを証明しています。新たなテクノロジーが生まれる未来には、楽しみなことがたくさんあります」と述べている。

TAG: #RN24 #コンセプトカー #ヒョンデ
連載企画 一覧
VOL.15
本当に日本はEVで「立ち遅れた」のか:知って役立つEV知識・基礎の基礎/御堀 直嗣 第15回

ジャパン・モビリティ・ショー開催でにわかに沸き立つ日本のEVマーケット。しかし現実の販売状況は日本において大きく立ち遅れている。技術では先導してきたはずの日本メーカーは、なぜEVで世界をリードできていないのか。この分野のベテランジャーナリストである御堀 直嗣が解説する。 日本の低いEV市場占有率 日本は、世界に先駆けて電気自動車(EV)の市販に踏み切った。2009年に三菱自動車工業が、軽自動車EVの「i-MiEV」を法人向けにリース販売しはじめ、翌10年には一般消費者向けへの販売も開始した。同年には、日産自動車も小型EVの「リーフ」を発売した。この2社によって、EVの量産市販が実現し、ことにリーフは海外への販売も行われ、「i-MiEV」はフランスの当時PSA社にOEM供給された。リーフの販売は世界で累計65万台に達し、その他EVを含めると、日産は世界で100万台のEV販売の実績を持つ。そのうち、日本国内は累計23万台である。 ちなみに、米国テスラは2022年では年間で約130万台、中国のBYDは同年に約90万台規模へ成長している。 同時にまた、世界共通の充電規格であるCHAdeMO(チャデモ)も準備され、リーフが販売される世界の各地域にCHAdeMO充電器の設置が動き出した。 それらを背景に、経済産業省は2012年度補正予算で1,005億円の補助金を計上し、全国に約10万基の充電器を整備するとした。この補助金は全額支給でないため、トヨタ/日産/ホンダ/三菱自の4社が資金を拠出し、補助金で賄いきれない残額を補填することに合意した。 しかし、現在の充電器の数は、急速充電と普通充電を合わせて約2万基である。 国内の新車販売において、EVが占める割合は1%以下という状況が長く続いた。昨2022年、「日産サクラ」と「三菱eKクロスEV」が発売となり、1年で5万台以上を販売することで2%ほどの占有率になろうかという状況にある。 一方、世界全体では、EVの市場占有率が13%になる。米国は5.8%、欧州は12%、中国は21%となっており、日本がいかに低水準であるかがみえてくる。 日本でEV普及が進まなかった理由 EVの先駆者であった日本が、なぜ欧米や中国の後塵を拝するようになったのか。 最大の要因は、せっかく1,005億円という充電基盤整備に対する経済産業省の支援があったにもかかわらず、急速充電器の整備にばかり世間の目が行き、EV利用の基本である基礎充電、すなわち自宅での普通充電(200V)の重要性が広がらなかったからである。ことに、マンションなど集合住宅の駐車場と、月極駐車場への普通充電設置がほぼできなかったことが原因であった。 EVの充電は、普通充電で8~10時間、あるいはそれ以上かかるとされ、これが単純にガソリンスタンドでの給油時間と比較されて、使い勝手が悪いとさまざまな媒体を通じて流布された。いまでもそうした論調が消えていない。しかし、自宅で普通充電できれば、寝ている間に満充電になるので、翌朝出かけるときは満充電で出発できる。 戸建て住宅に住む人はそれができた。ところが、戸建て住宅でも自宅に車庫がなく月極駐車場を利用する人は、近隣の急速充電器を利用しなければならなくなった。 集合住宅に住む人は、敷地内に駐車場が併設されていても、管理組合の同意が得られず普通充電ができない状態に陥った。無知がもたらした悲劇だ。EVを買う意思があっても、手に入れにくい状況があった。 集合住宅の管理組合で賛同が得られない最大の理由は、幹事がEV時代を予測できず、また自分には関係ないとして無視され続けたことにある。設置の経費は、ことに当初は補助金と自動車メーカー4社による補填があったので、ほぼゼロであった。現在でも、施工業者が残金を負担するなどのやりくりで、集合住宅側の負担が軽く済む仕組みが出てきている。それでもなお、管理組合で合意を得るのが難しい状況は払拭できていない。 基礎充電の普及を目指す業者の間でも、さらに難しいとされるのが月極駐車場への普通充電の設置だ。月極駐車場を管理する不動産業者の理解を得にくいという。

VOL.1
リッター200円にもう限界……給油の“枷”をぶっちぎれ!【モデルサードインパクト vol.1】

ガソリン高い、燃費も悪い、限界だ! かつてないほどの猛暑に喘いだであろう今夏。「もういいよ」「もう下がってくれ」と、気温に対して誰もが感じていたと思うが、自動車ユーザーはガソリン価格に対しても同じことを思っていたのではないだろうか。 リッターあたり170円、180円、190円、そして200円の大台を突破……給油をするたびに、誰もが憂鬱な気分になったはずだ。小生はドイツの某オープンスポーツカーに乗っているのだが、リッターあたり平均10kmでハイオク仕様。愛車にガソリンを入れるたび、顔が青ざめていた。 「高額給油という枷から解放されたい……」 EVの購入を決意した所感である。クルマを走らせることは、本来喜びのはず。給油のたびに落ち込むのは本望ではない。 小生は、THE EV TIMES(TET)の編集スタッフを務めています。この9月、「テスラ・モデル3・パフォーマンス」を購入しました。新たな愛車と共に進むEVライフを「モデル・サードインパクト」と銘打ち、連載で紹介していこうと思います。 EVは便利だと実感した「日産リーフ」 小生が初めて体験したEVは「日産リーフ」(2代目)である。遡ること2017年、「リーフ」が2代目になった頃、日産が全国で試乗キャラバンを開催し、小生はその試乗アテンダントを担当していた。そこで「リーフ」を存分に運転することができたのだ。 それゆえ、EVの利便性の高さを実感することになった。スポーツモデル顔負けの力強くスムーズな加速にまず驚いたのだが、給油という枷から外れて自由に走り回れることが大変な魅力に感じた。アイドリング状態でエアコンを入れっぱなしでもガソリン代を気にせずに済む。車内でPCを開けば、そのままオフィスになる。車の用途が無限大に広がると感じた。 充電時間も特別長いとは感じなかった。充電残量が50%くらいになったら、急速充電を使用してあっという間に80%まで回復できる。ちなみに100%まで充電した場合、280kmを走れる表示が出ていたと記憶している(当時は寒い季節で暖房を使用した)。ちょっとした遠出も十分に対応可能。「EVなんて不便」という印象は全く抱かなかった。そこで薄々と「将来はEVもアリだな」と思ったのだ。

VOL.20
VW「ID.4」オーナーはアウトバーンを時速何キロで走る? [ID.4をチャージせよ!:その20]

9月上旬、スイスで開催された「ID.TREFFEN」(ID.ミーティング)を取材した際に、参加していた「ID.4」オーナーに、そのクルマを選んだ理由などを聞きました。 フォルクスワーゲン一筋 鮮やかな“キングズレッドメタリック”のID.4で登場したのは、ドイツのハノーファーからはるばるスイスに駆けつけたデュブラック・マルクスさん。「フォルクスワーゲンT3」のTシャツを着ているくらいですから、かなりのフォルクスワーゲン好きと見ましたが、予想は的中! 「18歳で免許を取ってからこれまで30年間、フォルクスワーゲンしか買ったことがないんですよ」という、まさにフォルクスワーゲン一筋の御仁でした。 彼の愛車はID.4のなかでももっともハイパフォーマンスな「ID.4 GTX」。日本未導入のこのグレードは、2モーターの4WD仕様で、最高出力220kW(299PS)を発揮するというスポーツモデル。こんなクルマに乗れるなんて、なんともうらやましいかぎりです。 そんなマルクスさんにID.4 GTXを購入した理由を尋ねると、「これからはEVの時代だと思ったので!」と明確な答えが返ってきました。とはいえ、ID.ファミリーのトップバッターである「ID.3」が登場した時点ではすぐに動き出すことはありませんでした。「1年半くらい前にID.4 GTXを試乗する機会があって、踏んだ瞬間から力強くダッシュするID.4 GTXのパンチ力にすっかり惚れ込んでしまい、即決でしたよ(笑)」。

VOL.14
欧州メーカーはなぜ電気自動車に走ったのか?:知って役立つEV知識・基礎の基礎/御堀 直嗣 第14回

EVの知識を、最新情報から「いまさらこんなこと聞いていいの?」というベーシックな疑問まで、ベテラン・ジャーナリストが答えていく連載。今回は欧州メーカーの特集です。 日本市場参入が遅かった欧州製EV 日本市場では、欧州からの電気自動車(EV)攻勢が活発に見える。ドイツの「BMW i3」が発売されたのは2013年秋で、日本市場へは2014年春に導入された。 日本の自動車メーカーがEVを市販したのは、2009年の「三菱i-MiEV」の法人向けリースが最初で、翌2010年には「i-MiEV」も一般消費者への販売を開始し、同年に「日産リーフ」が発売された。「i3」の発売は、それより数年後になってからのことだ。 ほかに、フォルクスワーゲン(VW)は、「up!」と「ゴルフ」のエンジン車をEVに改造した「e-up!」と「e-ゴルフ」を2015年から日本で発売すると2014年に発表した。だが、急速充電システムのCHAdeMOとの整合性をとることができず、断念している。その後、VWは「e-ゴルフ」を2017年秋に販売を開始した。EV専用車種となる「ID.4」を日本に導入したのは、2022年のことだ。フランスのプジョーが、「e-208」を日本で発売したのは2020年である。 以上のように、欧州全体としては、EVへの関心が高まってきたのは比較的最近のことといえる。 くじかれたディーゼル重視路線 欧州は、クルマの環境対策として、自動車メーカーごとの二酸化炭素(CO2)排出量規制を中心に動いてきた。そして2021年から、1km走行当たりの排出量を企業平均で95gとする対処方法を考えてきた。EU規制は、販売する車種ごとのCO2排出量を問うのではなく、販売するすべての車種の平均値で95gを下回らなければならないという厳しさだ。 対策の基本となったのは、ディーゼルターボ・エンジンを使った排気量の削減と、出力の低下を補う過給器との組み合わせを主体としつつ、ハイブリッドによるさらなる燃費の向上である。 既存のディーゼルターボ・エンジンをできるだけ活用しようとする考えは、欧州メーカーが補機用バッテリーの電圧を世界的な12ボルトから、36ボルトや48ボルトに変更することによるマイルドハイブリッド化に注目してきた様子からもうかがえる。 ところが、2015年にVWが米国市場でディーゼル車の排出ガス規制を偽装していたことが明らかにされた。公的機関での測定では規制値を満たすものの、実走行で急加速などした際に基準を上回る有害物質が排出され、それによって力強い加速を得られるようにした制御が発覚したのである。その影響は、VW車だけでなく、アウディなどVWグループ内に広く影響を及ぼした。

VOL.3
ボルボは新型EVの「EX30」でインテリアに新たな価値を与え、空間を最大限、利用する!

ボルボはEX30の室内で多くの新たなチャレンジを行なっていると謳う。その詳細を小川フミオ氏が訊いていく。連載1回目はこちら、2回目はこちら。 冷たさの排除し素材を“素直”に使う EX30のインテリアが、他車と決定的に違うのは、金属的な表面処理がほとんど見当たらないこと。それは意図的にそうしたのだと、インテリアデザインを統括するリサ・リーブス氏は言う。 「心したのは、冷たさの排除です。使う素材はオネスト、つまり木に見えるものは木であり、また同時に、リサイクル素材を人間にやさしいかたちで使用しました」 インテリアは「ブリーズ」(やさしい風)をはじめ「ミスト」(もや)、「パイン」(松)それに「インディゴ」と4種類(日本はそのうち「ブリーズ」と「ミスト」を導入)。 「ブリーズを例にとると、デザインインスピレーションはサマーデイズ。シート表皮の素材はピクセルニットとノルディコ、ダッシュボードの飾り材はパーティクル、そして空気吹き出し口のカラーはブルーです」 リーブス氏は説明してくれる。 「ピクセルニットはPETボトルをリサイクルしたもの。それを3Dニッティング(立体編み)プロセスでシート用素材にしています。組み合わせるノルディコは、PETボトルなどのリサイクル素材、北欧で計画的に伐採された木から採取された素材、リサイクルされたワインコルクなどで作られたテキスタイルです」 ダッシュボード用のパーティクルは、窓枠やシャッターを中心に工業廃棄物であるプラスチックを粉砕したものだし、フロアマットは漁網をリサイクルしたという。 「リサイクル材とともに、インテリアは雰囲気を統一したので、私たちは“ルーム”という名を与えています。インディゴの場合、デザインインスピレーションは”夜のはじまり”で、デニムをリサイクルしたときに余る糸を使った素材をシート表皮に使っています」 シートじたいは「スニーカーにインスパイアされた形状」(メイヤー氏)だそうだ。

VOL.2
ボルボの新型電気自動車「EX30」にはスターウォーズのデザインが取り入れられている!?

エンジンの回転の盛り上がりには、時に人間的な表現が用いられる。しかしBEV(バッテリー電気自動車)はエンジンもなく無音なため、より無機質な、機械的な印象が強くなる。ボルボはそんなBEVに人間的な要素を入れたと主張する。連載1回目はこちら。 どことなく楽しい感じの表情 ボルボEX30は、いってみれば、二面性のあるモデルだ。ひとつは、地球環境保全(サステナビリティ)を重視したコンセプト。もうひとつは、大トルクの電気モーターの特性を活かしたスポーツ性。 デザイナーは「いずれにしても、BEVと一目でわかってもらうデザインが重要と考えました」(エクステリアデザイン統括のTジョン・メイヤー氏)と言う。 「もちろん、昨今ではICE(エンジン車)かBEVか、デザインをするときあえて差別化をしないのが世界的な流れです。ただし、私たちとしては、スカンジナビアデザインの原則を守りつつデザインしました」 メイヤー氏の言葉を借りて、この場合のスカンジナビアデザインの肝要を説明すると「形態は機能に従う」となる。 「そこで、上部に開口部とグリルはもたせないようにしようと。ただし(インバーターなどのために)空気を採り入れる必要はあるので、下にインレットは設けています」 ボルボ車のデザインアイディンティティである「トール(神の)ハンマー」なる形状のヘッドランプも採用。ただし、カバーで覆った一体型でなく、四角いLEDのマトリックスが独立しているような形状があたらしい。 「そうやって出来上がったのがこのデザインです。顔になっていて、そこには眼があって、鼻があって、口があるんです。どことなく楽しいかんじで、これまで以上に人間的な表情を実現しました」 暴力的でもなければ、ロボット的でもない。メイヤー氏はそこを強調した。

VOL.1
ボルボの新型電気自動車「EX30」は、相反する2面性を合わせ持つ文武両道なクルマ

ボルボの新たなBEV(バッテリー電気自動車)として、ついに10月2日から「サブスク」モデルの申し込みが始まるEX30。この「ボルボ史上最小のBEV」はどのように開発されたのか。ミラノで行われたワールドプレミアに参加した小川フミオ氏が関係者の声とともに振り返る。 スカンディナビアン+デジタル 2023年6月に登場したEX30は、コアコンピューティングテクノロジーを大胆に採用する、ボルボの新世代BEV。 内容にとどまらず、同時に、デザイン面でもさまざまな大胆な試みがなされているのも特徴だ。 いってみれば、伝統的ともいえるスカンディナビアンテイストに、デジタライゼーションの融合。 「私たちのデザイン的価値のすべてを小さなフォーマットで具現」したモデルと、ボルボ・カーズはプレスリリース内で謳う。 「非常に電気自動車的なデザインで(中略)閉じられたシールド(フロントグリルの開口部のこと)とデジタル表現を用いたトールハンマーヘッドライト」がフロント部の特徴とされる。 さらに新世代BEVとしてボルボが狙ったものはなんだろう。ミラノでの発表会において出合った担当デザイナー(たち)に、デザインの見どころと背景にあるコンセプトを取材した。

VOL.5
「BMW iX xDrive50」の高速電費は我慢不要! ロングドライブにうってつけのEV

[THE EV TIMES流・電費ガチ計測] THE EV TIMES(TET)流電費計測の5回目を、8月に「BMW iX xDrive50」で実施した。車高の高いSUVにもかかわらず、高速巡航時に電費が低下しにくいのが特徴だ。その詳細をお伝えする。 ※計測方法などについてはこちら、試乗記はこちらをご覧ください。 100km/h巡航でどんどん行こう iX xDrive50のカタログに記載された「一充電走行距離」は650km(WLTC)で、電池容量は111.5kWhだ。650kmを実現するには、電費が5.83km/kWh(以後、目標電費)を上回る必要がある。 各区間の計測結果は下記表の通り。5.83km/kWhを上回った場合、赤字にしている。 これまでのTETによる電費計測で初めてA区間の往路と平均で目標電費を超えた。A区間のように標高差が少ない場所では同じ状況になり得る、つまり100km/h巡航で一充電走行距離の650km近くを走破できる可能性がある。   100km/h巡航でも600kmは走れそう 各巡航速度の平均電費は下表の通りだ。「航続可能距離」は電費にバッテリー総容量をかけたもの、「一充電走行距離との比率」は650kmに対して、どれほど良いのか、悪いかだ。 iXのエクステリアは、大きなキドニーグリルが特徴的だ。ざっくり言えば全長5m、全幅2m、全高1.7m、車重2.5トンの堂々としたボディだが、Cd値が0.25と優れている。 100km/h巡航におけるiXの電費は、5.71km/kWhであった。絶対的な数値としては決して高くないが、一充電走行距離との比率を計算すると98%と、これまでにTETが計測したデータの中で最高の結果を記録した。120km/h巡航でもこの数字は78%であった。 つまり、iXは高速巡航でも電費の低下が少ないEVだといえる。 ちなみに、過去に計測したメルセデス「EQE 350+」は、この100km/h巡航時の比率が90%だった。EQEはセダンボディで背が低く、Cd値0.22で、高速巡航には有利であることを考えても、iXの98%という数字の凄さが分かる。 この結果は、空力性能の良好さと高効率なパワートレインの賜物ではないかと思う。BMWが「テクノロジー・フラッグシップ」「次世代を見据え、長距離走行が可能な革新的な次世代電気自動車」と謳っているだけのことはある。これらの記録を塗り替えるクルマが現れるのか、今後の計測が楽しみだ。   各巡航速度ごとの比率は以下の通り。80km/hから100km/hに速度を上げると21%電費が悪くなる。120km/hから80km/hに下げると1.6倍の航続距離の伸長が期待できる。

VOL.19
ぐっとパワフルな2024年モデルのフォルクスワーゲン「ID.4」をミュンヘンで緊急試乗! [ID.4をチャージせよ!:その19]

コンパクトSUVタイプの電気自動車「ID.4」が2024年モデルにアップデート。この最新版をドイツ・ミュンヘンでさっそく試乗しました。 モーターのパワーは60kW増し 「ID.4」が2024年モデルにアップデートし、コックピットのデザインが様変わりしたことは、前回のコラムで述べました。さらに今回の仕様変更では、走りにかかわる部分にも手が加えられています。 一番の変更が、新開発のモーターが搭載されたこと。フォルクスワーゲンでは、ID.ファミリーのプレミアムセダンである「ID.7」に、新たに開発した「APP550」型の電気モーターを採用しました。最高出力は210kW(286PS)と実にパワフルです。これが2024年モデルの「ID.4プロ」にも搭載されることになりました。これまでの「ID.4プロ」の最高出力が150kWですので、出力は60kW、4割増しという計算。最大トルクも従来の310Nmから545Nmとなり、こちらは75%の大幅アップです。 バッテリー容量は77kWhで変更はありませんが、2024年モデルからはバッテリーの“プレコンディショニング機能”を搭載し、冬の寒い時期、充電前にバッテリー温度を高めておくことで充電量の低下を抑えることができます。これはうれしい! 他にも、可変ダンピングシステムのDCC(ダイナミックシャシーコントロール)の改良なども行われ、果たしてどんな走りを見せてくれるのか、興味津々です。 早く乗ってみたいなぁ……と思っていたら、なんとうれしいことに、発表されたばかりの2024年式ID.4 プロ・パフォーマンスを、ドイツ・ミュンヘンで試乗するチャンスに恵まれました。試乗時間は約20分と超ショートですが、わが愛車のID.4 プロ・ローンチエディションと比較するには十分な時間です。

VOL.18
ミュンヘンで「ID.4」の2024年モデルに遭遇! [ID.4をチャージせよ!:その18]

ミュンヘンモーターショー(IAA)のメイン会場近くで、フォルクスワーゲンがメディア向けイベントを開催。そこで、2024年モデルの「ID.4」に遭遇しました。 見た目は同じ イベントスペースのパーキングに待機していたのは、“コスタアズールメタリック”のボディが爽やかな「ID.4 プロ・パフォーマンス」。日本のラインアップにはないボディカラーに目を奪われますが、エクステリアデザインはこれまでと同じで、私の愛車の「ID.4 プロ・ローンチエディション」との違いは1インチアップの21インチホイールが装着されていることくらいです。 ところが運転席に座ると、コックピットの眺めに違和感が! マイナーチェンジでもないのに、コックピットのデザインが私のID.4 プロ・ローンチエディションと大きく変わっていました。 ご存じのとおり、フォルクスワーゲンなど多くの輸入ブランドでは“イヤーモデル制”を採用していて、毎年のように細かい仕様変更を実施。エクステリアデザインは一緒でもパワートレインや装備が変わるというのはよくあること。この2024年モデルでは、インテリアのデザインまで様変わりしていたのです。 真っ先に気づいたのが、ダッシュボード中央にあるタッチパネルがリニューアルされていること。2022年モデルのID.4 プロ・ローンチエディションでは12インチのタッチパネルが搭載されていますが、この2024年モデルでは12.9インチにサイズアップが図られたのに加えて、デザインも一新され、明らかに使い勝手が向上していました。

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