TET 編集部 記事一覧

TEXT:福田 雅敏、ABT werke
スカニア、ノルウェーの石灰石採石場にEVトラックを納入……デイリーEVヘッドライン[2023.03.08]

EV化で156トンのCO2を削減 海外では大型トラックのEV化が進む 【THE 視点】スカニアは、ノルウェー最大のEVトラックを「ヴェルダルスカルク石灰石採石場」(ノルウェー・ヴェルダルスカルク)に納入したと発表した。 総重量は66トンで、年間約120万トンの石灰を採石場から港に輸送して出荷する。このルートでの以前の化石燃料の消費量は5万8,000Lで、EV化により156トンのCO2が削減される。 このEVトラックのパワートレインは、最高出力450kW(612ps)・最大トルク3,500Nm(356.9kgm)のモーターと6速のトランスミッションからなる。9つのバッテリーパックの総容量は300kWhで、充電は最大130kWの容量を持つ。 これ以外にもノルウェーでは、100台以上のスカニア製EVトラックが走っているという。 先日のヘッドラインでも紹介したとおり、海外では新車運搬用のEVトレーラーも登場するなど、大型車両のEV化が進んでいる[詳細はこちら<click>]。日本の商用EVでは「三菱ふそう e-キャンター」の8トン・クラスが稼働しているが、海外では20トンまたはそれ以上の大型化が目立つ。テスラも大型EVトラック「セミ」が、すでに量産車として納車が始まっている。 筆者のところにも、これまでに日本で発電所向けの石炭輸送用の大型EVトラックや、港湾車両用の大型EVトレーラーの引き合いはあったが、いずれも実現はしなかった。大型トラックをEV化しようとする動きはあるものの、遅々として進まない日本が心配である。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★★ヒョンデ、新型EV「コナ」をワールドプレミア……BセグメントのSUV、年内に日本導入予定[詳細はこちら<click>] ★★いすゞ、小型トラック「エルフ」を刷新しEVをラインナップ……導入をサポートするプログラム「EVision」も開始[詳細はこちら<click>] ★日本EVクラブ、「電気カート組み立て教室」を開催[詳細はこちら<click>] ★ニオ、2月の販売台数は前月比42.9%増の1万2,157台……前年比98%増の大幅成長 ★テラモーターズ、電源のない月極駐車場へのEV用充電器導入をサポート……電気の引き込みから充電設備の設置まで無料で[詳細はこちら<click>] ★中国ジーリー、プレミアムシリーズ「Geely Yinhe」を発表……2023年第4四半期にEVモデルも投入 ★マップボックス・ジャパン、エンドツーエンドソリューション「マップボックス・フォーEV」をリリース……車載アプリに搭載することで正確な航続距離と最適な充電場所の検索が可能に[詳細はこちら<click>] ★双日、日本国内供給向けに電気モーター向けのレアアースを確保……豪ライナス社との共同設立会社を通じライナス生産の「ジスプロシウム」および「テルビウム」の最大65%を日本向けに供給[詳細はこちら<click>] ★ホンダ、米ラスベガスで開催の建設機械展「CONEXPO-CON/AGG 2023」(3月14日(火)〜18日(土))にて、電動の自律移動モビリティ「Honda Autonomous Work Vehicle」のプロトタイプを公開 ★EVバイクのジーム、EVバイクの試乗・即売会を開催……原付一種から軽二輪クラスのモデルを6台用意、3月12日(日)に「名鉄百貨店一宮店」(愛知県一宮市)にて

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TEXT:福田 雅敏、ABT werke
メルセデス・ベンツ、独クッペンハイムにバッテリー・リサイクル工場を起工……デイリーEVヘッドライン[2023.03.07]

バッテリーのリサイクルを内製化 新たなバッテリーは「EQ」に搭載可能 【THE 視点】メルセデス・ベンツ・グループは3月3日、ドイツのクッペンハイムにて新たなバッテリー・リサイクル工場の起工式を行ったと発表した。全電動車化を目指すメルセデス・ベンツにとって、持続可能な車両開発を支える重要な拠点となる。 同工場では、モジュールレベルでの解体からバッテリーの材料の細断・乾燥・処理までリサイクルに必要なすべての工程をカバーする。将来的に回収率が96%を超える予定で、電池材料の循環型経済を可能にする。ちなみにこの事業でメルセデス・ベンツは、リチウムイオン・バッテリーのリサイクル事業を手がける独プリモビウス社の協力も得ている。 工場の概要は面積7,000m2で、年産能力は2,500トン。リサイクルするバッテリーは、プラグインハイブリッド車および電気自動車(EV)用のリチウムイオン・バッテリーで、5万個以上の新たなバッテリー・モジュールが生まれるという。新たに生成されたバッテリーはメルセデスのEV「EQ」モデルに積むことが可能になる。 メーカーが自前の工場を持つことで、ディーラーでの車両回収からバッテリーの取り出し、そしてリサイクルまでメーカー内で一貫してできる。様々な種類のバッテリーを処理している一般のリサイクル業者を通すよりもシンプルで効率的だ。 原材料が高騰している中、一度精錬されたバッテリーは都市鉱山と同様に適切なプロセスを踏めば原材料依存度が低く抑えられ、バッテリーの価格高騰を防ぐことにも貢献できる。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★★ボルボ、ポーランド・クラクフにテックハブを新設……2030年の完全電化見据えEV開発の中核に ★ボードリー、北海道東川町で自動運転EVバス「ナビヤ・アルマ」を運行……東川町役場や道の駅ひがしかわ「道草館」などを通る2.6km、3月6日(月)〜10日(金)まで ★フォルクスワーゲンのEVバン「ID.バズ」がポルシェのサービスカーに……オランダの「ポルシェセンター」8箇所に導入 ★フォルクスワーゲン、米サウスカロライナ州にEV向け新工場を建設……傘下のスカウト・モーターズ用の工場、ピックアップ・トラックなどを生産 ★スカニア、ノルウェー・ヴェルダルの石灰岩採石場にEVトラックを納入……最高出力450kW(612ps)/総重量66トンのフルトレーラー ★ボルボ、北ヨーロッパの物流企業DFDSからEVトラックを受注……125台のうち20台を納入済み ★ホンダ、米国現地法人のアメリカン・ホンダ・モーターの敷地内に燃料電池(FC)の定置電源を設置……燃料電池車(FCEV)「クラリティ」のユニットを再利用、データセンター向けの非常用電源に ★豊田合成、商用車向け大型高圧水素タンクを市販化……FCEV「トヨタ・ミライ」の約8倍の容量

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TEXT:福田 雅敏、ABT werke
水を使わずEV火災を鎮火できる「ファイヤーブランケット」が発売……デイリーEVヘッドライン[2023.03.06]

消防車両132台分の消火能力 有害物質のまん延も防止 【THE 視点】ヨネ株式会社は、Bridgehill AS(本社:ノルウェー)と代理店契約を結び、同社製の消火用品「ファイヤーブランケット」を4月1日より発売する。Bridgehill AS社との代理店契約は日本初となる。 「ファイヤーブランケット」は、1,500℃の燃焼温度にも耐える炭素系素材「グラファイト」を採用。ガソリン・ディーゼル車の火災はもちろん、1,000℃を超える高熱を発しながら長時間燃え続けるEV火災やリチウムイオン・バッテリー火災にも十分耐えられる性能を持つという。 使用方法は、「ファイヤーブランケット」で火災車両を覆うだけ。これにより火や煙、有毒ガスをブランケットの内側に閉じ込めることができ、エンジン車の火災であれば、20分ほどで鎮火に至るという。 従来の水・泡消火薬剤による消火方法では、放水中に有害物質を含む煙と消火に要した汚染水が大量に発生する。しかしこの製品は水を一切使わず煙も発生させないため、従来と比較して非常に環境にやさしい消火方法となる。しかも何台もの消防車を稼働させずに済むので、消防活動の大幅な効率化が実現できる。 何よりリチウムイオン・バッテリーへの対応品であることが大きなトピック。筆者の理解では、リチウムイオン・バッテリーは酸素を遮断しても電池の熱暴走により酸素が発生し、バッテリーのエネルギーを使い切るまで消えないと認識している。 そのため、消火するには熱を下げるために水をかける方法しかない(実現は難しいが水の中に沈めるのが最良)と思っていた。しかしこのブランケットがあれば、水を使わず鎮火までの時間短縮も期待でき、まわりへの延焼も防ぐことができる。 アメリカでの例だが、2021年4月テキサス州で発生した「テスラ・モデルS」の車両火災の消火に要した水量は約10万6,000L。消防車(1台あたりの水タンク容量800L)に換算すると、132台分に匹敵する計算だ。この台数分をブランケット1枚でカバーすることが可能になる。 今後EVが普及したら、各消防署やロードサービスなどにもこのブランケットを常備することをお勧めしたい。価格は70万円とのことだが、繰り返し使用できるため費用削減にも貢献するだろう。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★★新東名「浜松SA」「駿河湾沼津SA」にて最高出力150kW級のEV用急速充電器が稼働開始……e-モビリティ・パワーが設置、国内の高速道路では初[詳細はこちら<click>] ★★フォード、米国内でのEV生産を増強……「マスタング・マッハ-E」の生産を時間あたりほぼ2倍に[詳細はこちら<click>] ★シダックスグループ、スクールバスと送迎バスに燃料電池バス(FCEVバス)を導入……都内にて「トヨタ・ソラ」を5台を追加導入、スクールバスにFCEVバスは日本初 ★フォルクスワーゲン、2022年のEVの納入数が57万2,100台……前年比26%増[詳細はこちら<click>] ★ビンファスト、SUV「VF8 シティ・エディション」を米国に納入……北米市場に正式に参入 ★テスラ、メキシコに次世代車両用の大規模工場を新設 ★日立グローバルライフソリューションズ、BYD製のEVフォークリフトを導入……3月から多賀事業所で稼働、ほぼ全台のフォークリフトをEVに ★パワー半導体開発のフロスフィア、次世代EVの省エネ・小型化に寄与する「アンペア級・1700V耐圧のGaO®SBD(※)」の開発に成功……世界初、パワーエレクトロニクスの高性能化に期待 ※SBD:ショットキー・バリア・ダイオード ★スイスのEV系企業が「水素・燃料電池展」(東京ビッグサイト(東京都江東区)/3月15日(水)〜17日(金))に出展……ABBなど9企業 ★レクシヴ、EVシェアリング「eemo」のフランチャイズ店を拡大……入間ガス(埼玉県入間市)など全国に5ヵ所、日産「リーフ」「サクラ」を使用 ★電動オフロードバイクのサーロン、「ストーム・ビー」&「ウルトラ・ビー」の早期予約が日本で開始……公道走行が可能な本格オフロードバイク、正規輸入代理店のコハクジャパンから

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TEXT:福田 雅敏、ABT werke
VW、コンパクトEV「ID.3」を改良し欧州で発売……デイリーEVヘッドライン[2023.03.03]

電費を改善する空力デザインを採用 【THE 視点】VW(フォルクスワーゲン)は3月1日、コンパクトクラスの電気自動車(EV)「ID.3」の改良型を欧州で発表した。 「ID.3」は、「ID」シリーズ初のモデルとして、2020年の発売以来30万台を販売している人気モデル。今回の改良で、エクステリアとインテリアのデザインに手が入れられ質感が向上、インターフェースなども一新された。 エクステリアはフロントデザインを一新し、エアロダイナミクスの向上とバンパーの開口部の最適化によって冷却性能を向上。前輪周辺の空力性能を改善し電費を向上させる「エアカーテン」を採用した。リアまわりもテールランプのデザインが一新された。 インテリアでは、ドライバー正面に5.3インチのディスプレイが配置され、ダッシュボード中央には、ナビ・電話・メディア・充電メニューが表示される12インチのタッチディスプレイが標準装備されている。 そのほか性能的な発表はなかったが、VWの小型EVのラインナップが日本にないだけに、今回は日本への導入も期待したい。なお、VWのIDシリーズは、すでに世界で600万台以上が販売されているという。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★★米国の郵政公社(USPS)が9,250台の商用EVを導入……フォードから「E-TRANSIT VAN (イー・トランジット・バン)」を購入、2024年までに導入し米全土の配送車の電動化を目指す ★★日本電気硝子、世界初「全固体ナトリウムイオン二次電池」を開発……主要部材に結晶化ガラスを使用した「全固体電池」、「第14回 国際二次電池展」(東京ビッグサイト(東京都江東区)/3月15日(水)〜17日(金))にも出展[関連記事はこちら<click>] ★MINI(ミニ)、「Concept Aceman(コンセプト・エースマン)」を日本初公開……「The Iceberg(ジ・アイスバーグ)」(東京都渋谷区)にて5日まで一般公開[詳細はこちら<cllick>] ★EV充電インフラのTerra Motors(テラ・モーターズ)、スーパーマーケットの「Olympic(オリンピック)」にEV用充電器「テラチャージ」を導入……東京都内はじめ首都圏28店舗に[詳細はこちら<click>] ★FIAT(フィアット)、「アバルト 500e(チンクエチェントe)」の予約注文が1,500台超え……初回デリバリーは6月予定 ★LANCIA(ランチア)、「ミラノデザインウィーク」(4月開催)に「ランチア・コンセプト」を公開予定……2028年にEVの新型「デルタ」発売 ★電動バイク(EVバイク)開発のグッドシェイプ、ペットが乗車できる公道走行可能な小型バイク「PONY(ポニー)」を発売……航続距離約40km[詳細はこちら<click>] ★BMW Motorrad(BMWモトラッド)、EVスクーター「CE 04 Vagabund Moto Concept(CE 04 バガボンド・コンセプト)」を公開……オーストリアのカスタムビルダー「Vagabund Moto GmbH」が製作 ★ブレイズ、「第20回 国際オートアフターマーケットEXPO 2023」(東京ビッグサイト(東京都江東区)/3月7日(火)〜9日(木))に出展……小型のEVバイク「ブレイズ スマートEV」など展示 ★シャープ、「PV EXPO 2023」(東京ビッグサイト(東京都江東区)/3月15日(水)〜17日(金))に出展……EVに搭載可能な太陽電池などを展示 ★東京ガスなど、埼玉県狭山市でEV充電マネジメントを検証……公用車を使用し車両稼働状況や充電タイミングの制御などを実施 ★エネチェンジ、「北六甲カントリー倶楽部 東コース」(兵庫県神戸市)と「ゴルフ5カントリーみずなみコース」(岐阜県瑞浪市)のEV用充電器を自社の最高出力6kWタイプの機器に更新

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TEXT:福田雅敏、ABT werke
アウディ、クロスオーバーEV 「Q8 e-tron」を日本で発表……デイリーEVヘッドライン[2023.03.02]

内外装を刷新するとともに航続距離を延長 最高出力150kWの急速充電にも対応 【THE 視点】アウディジャパン(Audi)は、クロスオーバー型EVの「Q8 e-tron(Q8 e-トロン)」および「Q8 e-tron Sportback(Q8 e-トロン・スポーツバック)」を発表した。 アウディ初のEV 「Audi e-tron(アウディ・イートロン)」および「e-tron Sportback(イートロン・スポーツバック)」を大幅にアップデート、モデル名にも電動SUV/クロスオーバーのフラッグシップの証である「Q8」を冠した。 今回の改良では、一充電あたりの走行距離と急速充電性能を向上させるとともに、フロントとリアのエクステリアデザインを刷新。本年夏以降に発売予定となる。 バッテリーの容量が最も大きいモデル「55 e-tron quattro S line(55 e-トロン・クワトロ・Sライン)」は、総容量114kWh(先代比19kWh増/正味エネルギー容量106kWh)の大容量バッテリーを搭載し、最大航続距離は501km (先代比78km増/WLTC)を達成。バッテリーの総容量に対して使用可能な正味エネルギー容量を増加させ、さらに空力性能やモーターの効率アップを図ることにより、航続距離を大幅に向上させている。 急速充電も最高出力150kWまで対応可能となった。アウディジャパンがポルシェジャパン、フォルクスワーゲンジャパンとともに事業展開している「プレミアム・チャージング・アライアンス(PCA)」のサービスや、e-tron店が設置を進めている150kW急速充電器を利用できる。 先代の「アウディe-tron」に試乗した経験があるが、その当時でも完成度の高さを感じていた。今回の改良によって、より魅力的なモデルとなっていることは間違いないだろう。 そしてこのクラスのEVはバッテリー搭載量100kWhが普通になってきたように感じる。性能面を考えるとこれぐらいは必要なのかもしれないが、価格面のユーザー負担が高いことに加えて、一昔前のEVを知る身としては、多すぎるように思うのは私だけだろうか? (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★★BYDジャパン、乗用モデルに健康への影響はないと見解……日本導入の「ATTO 3(アット・スリー)」「DOLPHINE(ドルフィン)」「SEAL(シール)」が欧州の廃自動車基準「EU ELV指令」に適合 ★★ホンダと韓国LGの合弁企業「L-H Battery Company, Inc.」、米オハイオ州に建設の新工場が着工……北米四輪車工場生産のEV向けに、バッテリーを供給予定 ★自動運転開発のチューリング、東京アールアンドデーと提携……2025年発売予定の自動運転EVを共同開発 ★ステランティス、米インディアナ州で機電一体型駆動装置「e-AXLE(イー・アクスル)」生産へ……同州の3つの工場に1億5,500万ドルを投資 ★MINI(ミニ)、EV仕様を含むクロスオーバーモデル「MINI Countryman(ミニ・カントリーマン)」の生産を開始……BMWグループのライプツィヒ工場にて ★パナソニック・オートモーティブシステムズ、中国にオートモーティブ事業の統括法人を設立……中国で高成長する電気自動車(EV)市場に対応 ★ジェイテクト、「[国際]二次電池展」(東京ビッグサイト:東京都江東区/3月15日(水)〜17日(金))に出展……大電流に対応する「高耐熱リチウムイオンキャパシタ」などを出展

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TEXT:TET編集部
コンチネンタル・タイヤが「PremiumContact 7」(プレミアム・コンタクト・セブン)を発売、電気自動車(EV)時代を意識したプレミアムタイヤ

コンチネンタル・タイヤは2023年2月28日、コンフォートタイヤのフラッグシップ・モデルとして「プレミアム・コンタクト・セブン」を2023年4月より発売すると発表した。当初用意されるのは17~19インチの15サイズで、順次拡大予定する。価格はオープンプライス。 電気自動車(EV)時代を見据えた新設計 「お客様に常に安心・安全で上質なドライビングを提供するというコンチネンタルの目標のもと、最大限の安全性に焦点をあてて開発した」というこのモデルは、最近のサステナビリティを最優先として燃費性能に重点を置いて設計されるトレンドとは一線を画しているという。 「プレミアム・コンタクト・セブン」は、幅広い車両コンセプトに対応するために自動車のサイズ、重量、駆動方式に応じて「テーラーメード・コンストラクション」を採用した。一般に従来の内燃機関車より2〜3割車重が大きいとされる電気自動車にも対応する。専用に開発されたレッド・チリ・コンパウンド、アダプティブ・パターンの3つの技術により、転がり抵抗低減と優れた耐摩耗性、あらゆる駆動方式の車両で高いグリップ力と短い制動距離を実現するなど、相反する性能を高次元で両立することを目指したという。 プレミアム・コンタクト・セブンは、「ADAC」や「AutoBild」をはじめ、国際的に著名な自動車系メディアや自動車連盟が実施した多数のタイヤテストで優秀な成績を収めた「プレミアム・コンタクト・シックス」の後継モデルに位置づけられ、主要性能全般で従来モデルをしのぐ実力を備えているという。

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TEXT:福田雅敏、ABT werke
北米日産がEVのトレーラーを用いた新車輸送を実施……デイリーEVヘッドライン[2023.03.01]

BEVの大型トレーラーで新車を輸送 米国初の取り組み 【THE 視点】日産は、北米において電気自動車(EV)のトレーラーを活用した新車の輸送を開始した。ロサンゼルス港(カリフォルニア州)から同地域内のディーラーに対して新車の輸送を試験的に行なっている。最初の輸送では「アリア」が運ばれたという。 大型EVトラックは、クラス8(15トン以上)に分類されるカテゴリーで、アメリカのEVトラックメーカーである「Nikola(ニコラ)」と老舗「Kenworth(ケンワース)」の車両が使用されている。 EVトラックなど商用車のEV化も進むアメリカだが、大型EVトラックを用いた新車の輸送では北米で初だという。 大型トラックを含め商用車は、その大きさやバッテリー搭載量が多いことから、充電インフラが課題となる。そのサポートは、日産の物流パートナーであるワレニウス・ウィルヘルムセン社が協力しているとのこと。 港湾の低炭素化も問題となっているなか、この取り組みはその問題解決にも貢献でき一石二鳥の成果が期待できるのではないだろうか。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★★ホンダ、リチウムイオン・バッテリー用リサイクル資源を北米で安定調達へ……バッテリーリサイクル企業の米アセンド・エレメンツと協業に合意 ★BMW、燃料電池車(FCEV)の「iX5 Hydrogen(ハイドロゲン)」のパイロットモデルを発売……トヨタ製燃料電池(FC)システムを搭載 ★ ホンダ、「大阪/東京/名古屋モーターサイクルショー2023」に電動スクーターを出展……コンセプトモデルの「EM1 e:」、バッテリー交換式「Honda Mobile Power Pack e:(モバイル・パワー・パック イー)」を採用した原付一種クラス ★鎌倉駅前に「電動トゥクトゥク」のレンタルステーション「えもび鎌倉」をオープン……スタートアップ企業「eMOBI(エモビ)」が展開、2023年夏までに20台を導入予定 ★羽田空港で自動運転バス「ARMA(アルマ)」を長期運行中……自動運転バス企業BORDLY(ボードリー)などが実証中、複合施設「HANEDA INNOVATION CITY(羽田・イノベーション・シティ)」と第3ターミナル間で3月31日まで ★MINI(ミニ)、特別モデル「MINI Cooper SE Resolute Edition(ミニ・クーパーSE・リゾルート・エディション)」を本国で発売……グリーンのボディカラーにボンネット・ストライプの採用など ★商用EVの普及を目指す一般社団法人「EV100ラストワンマイルを実現する会」が設立……商用EVのHW ELECTRO(HWエレクトロ)、花キューピットなど加盟 ★パナソニック、グループ企業が展開する住宅「テクノストラクチャー」にV2H蓄電システム「eneplat(エネプラット)」仕様を追加 ★豊田通商傘下のネクスティ・エレクトロニクス、電動車のリユースバッテリーを束ねた「大容量スイープ蓄電」システム向けの「基盤」を開発……リユースバッテリーの容量のばらつきを制御し各々を使い切るシステム ★コンチネンタルタイヤ、電気自動車(EV)に対応した「プレミアム・コンタクト7」を発売……コンフォートタイヤのフラッグシップ、重量のあるEVでも安全性と安定性を確保[詳細はこちら<click>]

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TEXT:福田雅敏、ABT werke
日産がEVを含む電動車を拡充、2030年の当初予定を増加……デイリーEVヘッドライン[2023.02.28]

「Nissan Ambition 2030」に向け電動化車種を大幅に増加 電気自動車(EV)19車種を含む27車種展開へ 【THE 視点】日産は、2022年に発表した長期ビジョン「Nissan Ambition 2030(ニッサン・アンビション2030)」を見直し、電動化戦略をさらに加速させると発表した。 電動化をより一層推進していくため「Nissan Ambition 2030」で公表した2030年までに投入する電動車両のモデル数を拡充。従来の「15車種のEVを含む23車種」との発表を「19車種のEVを含む27車種」とした。 これはインフィニティを含むグローバルでの車種展開であるが19車種のEVとはかなり多い。2030年までにということはあと6年余り。毎年3〜4車種の電動モデルが発売される計算となる。 日本でどれだけ販売されるか不明だが、ここのところは日本での販売車種が絞られてきた傾向にある日産自動車なので、海外同様にラインナップを拡充してほしい。 展開車種を想像すると、次期「GT-R」がいきなりEVとなるとは考えられないので、ハイブリッド車(HV)になるのではと想像する。しかし次期「スカイライン」などは、EV化されるのではないだろうか。 同様に「シルビア」や「ブルーバード」クラスの小型車(5ナンバーサイズ)のほか、「ステージア」以降はステーションワゴンもラインナップにない。「マーチ」も消えたままだ。これらのモデルをはじめ、ついでにピックアップトラックやオープンカーも、これを機にEVとして見直しても良いのではないだろうか。 ここのところ値上げと納期遅延が相次いでいる日産のEV。補助金に頼らず購入できるような魅力的なEVをリーズナブルな価格で早く出してほしいものだが、いずれにせよ今後の日産から目が離せなくなってきた。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★★HW ELECTRO(HWエレクトロ)とENEOS WING(エネオス・ウイング)が業務提携……小型商用EV「ELEMO」シリーズを全国に販売しメインテナンス体制も拡充 ★★トヨタ、燃料電池モジュールの供給先を新たに決定……フランスのトラック企業「Hiliko」向けに ★プロテリアル(旧日立金属)、「窒化ケイ素基盤」を増産……EV向けパワー半導体に使う重要部材 ★水素・燃料電池の展示会「FC EXPO 春 2023」が開催……3月15日(水)〜17日(金)の間「東京ビッグサイト(東京都江東区)」にて

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TEXT:福田雅敏、ABT werke
EVモーターズ・ジャパン、消防車両のモリタホールディングスと提携……デイリーEVヘッドライン[2023.02.27]

資金2億円を調達、消防用電気自動車(EV)の開発を推進 【THE 視点】モリタは2月22日、株式会社 EVモーターズ・ジャパン(以下、EVM-J)と資本業務提携すると発表した。出資額は2億円と発表されており、EVM-Jは消防車両のEVシャシーの共同開発費用にあてるという。 モリタは、消防車両のEV化は最重要課題のひとつと捉えている。消防車両に適した独自のEVシャシーを、高い技術力と柔軟な開発体制を持つEVM-Jと共同開発することが最良であると判断し、同社へ資本参加をするとともに業務提携契約をしたという。 欧米では、EVの消防車は既に活躍している。日本では、東京消防庁に「三菱ミニキャブ MiEV(ミーブ)」ベースの車両(即応対処部隊に使われる)や、モーターで消防ポンプのみ駆動する車両(いすゞ車体が開発)があるのは知っているが、純粋なEVの消防車は導入がない。 今回モリタは、最大手の消防車両メーカーとして、さらに踏み込んで純粋なEVの消防車両を開発する模様である。単純に考えれば、三菱ふそうの「E-キャンター」をベースにすれば良いと思うが、航続距離の問題か改造に適さないのかで採用を見送ったのではないかと推測される。そこで、EVM-Jに白羽の矢を立てたのではないだろうか。 これは筆者の想像だが、EVM-Jの現行の車型で消防車両を製作するなら、可搬ポンプなどを搭載する「積載車」と呼ばれる車両が良さそうだ。 筆者は以前、エンジン車ではあるが消防用「積載車」の開発を経験したことがある。「積載車」であれば、EVM-Jが得意とする低床・低重心ボディを活用するのに最適。EVM-Jのトラックやバスの車体をベースに、さまざまな機材を積み込める使い勝手の良い「積載車」ができると思うし現実的である。 ともあれ完成が楽しみである。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★★大東建託、提供物件へEV充電インフラを整備……これまでの個別対応から転換、設備導入基準を策定[詳細はこちら<click>] ★★メルセデス・ベンツ、自動車用ソフトウエア「MB.OS」を開発……Google(グーグル)などと提携、充電管理など電気自動車(EV)への搭載も見越す ★経済産業省、令和5年度当初予算案「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」にかかる補助事業者(執行団体)を公募……期間は2月24日(金)〜3月15日(水)まで ★フォルクスワーゲン、「ID.」シリーズにリサイクル材料を使用……2023年中に「ID.3/4/5/702」に導入、海洋プラスチックやペットボトルなどを素材に[詳細はこちら<click>] ★フォルクスワーゲン、従業員2万2,000人にeモビリティ生産のトレーニング……自社工場の電気自動車(EV)生産転換などに向けて ★MINI(ミニ)、欧州限定車「MINI Cooper SE Convertible(ミニ・クーパーSE・コンバーチブル)」に100%リサイクル素材を使用したアルミホイールを搭載……生産時の炭素排出量を最大75%低減[詳細はこちら<click>] ★シェフラー、電動カーゴ自転車を製品化……ペダルで発電し駆動は100%電気モーター[詳細はこちら<click>] ★日産、富山県高岡市と「ブルー・スイッチ」施策で連携協定……災害時に電気自動車(EV)を電源として活用など ★フォーミュラE第5戦ケープタウン(南アフリカ)、ダ・コスタ(タグホイヤー・ポルシェ)が優勝……サッシャ・フェネストラズ(日産)はポール・ポジションからスタートもリタイア

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TEXT:TET 編集部
アサヒ衛陶、従量課金型のEV用充電器事業を推進……デイリーEVヘッドライン[2023.02.24]

テンフィールズファクトリーと業務提携、従量課金型システムの開発・普及を目指す 【THE 視点】アサヒ衛陶株式会社は2月17日、テンフィールズファクトリー株式会社との間で、EV用充電器に関する課金システムの共同開発と同製品の拡販に関する業務提携に合意。業務提携基本合意書と販売代理店契約を締結したと発表した。 アサヒ衛陶は、中国のEVメーカー「NIO(ニオ)」の子会社である「武汉蔚来能源有限公司と深圳市健网科技有限公司(Shenzhen Jianwang Technology Co., Ltd.)」および「深圳市鹏辉创业合伙企业(有限合伙)」による合弁会社「迅捷能源(Fast Energy:ファスト・エナジー)」が製造するEVスタンド機器等の日本市場における独占販売権を有している。 現在、日本国内でのEV用充電器は時間課金(充電時間に応じて課金される)が中心で、充電速度が遅い場合などは充電料金が割高になるケースが生じる。例えば充電時間30分の場合、料金はその時間に対して発生しており、バッテリーに実際に充電された電力は料金に関係ない。 テンフィールズは独自の技術で従量課金システムを開発。充電速度ではなく充電した電力に対して料金を支払うシステムで、アサヒ衛陶が扱う高速充電器にその課金システムを装備し、日本市場向けの機器を共同開発することになった。この機器は2023年4月1日に販売開始予定とのこと。 前述のとおり、これまでは充電速度の遅い充電器も、充電容量が小さいバッテリーなども、設定された時間で課金されてきた。しかしこの「従量課金システム」は、ガソリンの給油と同じような課金となる。例えば充電時間が30分と決められていても、料金は実際に充電された電力に対しての課金となる。実現すれば充電料金の不公平さが解消される。 筆者としては、この課金システムは合理的と思っているが、ほかの充電インフラのネットワークと連携できるかは不透明。その解決がこのシステム普及のカギとなりそうである。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★★三菱、スマホを活用したスマート充電の実証実験を開始……英Kaluza(カルーザ)と提携、専用アプリで充電スケジュール等と設定可能 ★★住友商事、米MP Materials(MPマテリアルズ)製レアアースの日本向け独占販売代理店に……電気モーター用永久磁石の原料「ネオジム・プラセオジム」などを供給 ★韓国LGとフォード、バッテリーセル生産の合弁会社を設立……年間生産能力は25GWh以上 ★EVモーターズジャパン、モリタホールディングスから2億円の資金を調達……消防車両用EVシャシーの共同開発で提携 ★ベントレー、本社に「ローンチクオリティセンター」と「エンジニアリングテクニカルセンター」を新設……初のEV(2026年登場予定)に向けての施設 ★ステランティス、2022年のEVの販売台数が28万8,000台……前年比41%増[詳細はこちら<click>] ★豪電池のマグニス、テスラにバッテリー用負極材を提供……2025年2月から3年間固定価格で ★東京都、マンションへのEV用充電器設置に関する無料相談会を開催……3月21日(火・祝)、ベルサール三田(東京都港区)にて ★国交省、「電気自動車等用充電機器の道路上での設置に関するガイドライン(案)」についてパブリックコメントを実施 ★「第20回 国際オートアフターマーケットEXPO 2023(IAAE2023)」開催……3月7日(火)〜9日(木)に東京ビッグサイト(東京都江東区)にて、EV・電動モビリティ試乗会も開催 ★NEXCO西日本、吉備SA(山陽自動車道・上下線)にEV用急速充電器を増設……合計10口の増設、6口同時給電可能な設備も ★ブレイズ、小型モビリティ「EVクラシック」が第3回「蔦屋家電+ 大賞」に入賞……1920年代の大衆車を彷彿とさせるデザインのミニカー

TAG: #THE視点 #アサヒ衛陶 #デイリーEVヘッドライン #テンフィールズファクトリー #充電器 #福田雅敏
連載企画 一覧
VOL.15
本当に日本はEVで「立ち遅れた」のか:知って役立つEV知識・基礎の基礎/御堀 直嗣 第15回

ジャパン・モビリティ・ショー開催でにわかに沸き立つ日本のEVマーケット。しかし現実の販売状況は日本において大きく立ち遅れている。技術では先導してきたはずの日本メーカーは、なぜEVで世界をリードできていないのか。この分野のベテランジャーナリストである御堀 直嗣が解説する。 日本の低いEV市場占有率 日本は、世界に先駆けて電気自動車(EV)の市販に踏み切った。2009年に三菱自動車工業が、軽自動車EVの「i-MiEV」を法人向けにリース販売しはじめ、翌10年には一般消費者向けへの販売も開始した。同年には、日産自動車も小型EVの「リーフ」を発売した。この2社によって、EVの量産市販が実現し、ことにリーフは海外への販売も行われ、「i-MiEV」はフランスの当時PSA社にOEM供給された。リーフの販売は世界で累計65万台に達し、その他EVを含めると、日産は世界で100万台のEV販売の実績を持つ。そのうち、日本国内は累計23万台である。 ちなみに、米国テスラは2022年では年間で約130万台、中国のBYDは同年に約90万台規模へ成長している。 同時にまた、世界共通の充電規格であるCHAdeMO(チャデモ)も準備され、リーフが販売される世界の各地域にCHAdeMO充電器の設置が動き出した。 それらを背景に、経済産業省は2012年度補正予算で1,005億円の補助金を計上し、全国に約10万基の充電器を整備するとした。この補助金は全額支給でないため、トヨタ/日産/ホンダ/三菱自の4社が資金を拠出し、補助金で賄いきれない残額を補填することに合意した。 しかし、現在の充電器の数は、急速充電と普通充電を合わせて約2万基である。 国内の新車販売において、EVが占める割合は1%以下という状況が長く続いた。昨2022年、「日産サクラ」と「三菱eKクロスEV」が発売となり、1年で5万台以上を販売することで2%ほどの占有率になろうかという状況にある。 一方、世界全体では、EVの市場占有率が13%になる。米国は5.8%、欧州は12%、中国は21%となっており、日本がいかに低水準であるかがみえてくる。 日本でEV普及が進まなかった理由 EVの先駆者であった日本が、なぜ欧米や中国の後塵を拝するようになったのか。 最大の要因は、せっかく1,005億円という充電基盤整備に対する経済産業省の支援があったにもかかわらず、急速充電器の整備にばかり世間の目が行き、EV利用の基本である基礎充電、すなわち自宅での普通充電(200V)の重要性が広がらなかったからである。ことに、マンションなど集合住宅の駐車場と、月極駐車場への普通充電設置がほぼできなかったことが原因であった。 EVの充電は、普通充電で8~10時間、あるいはそれ以上かかるとされ、これが単純にガソリンスタンドでの給油時間と比較されて、使い勝手が悪いとさまざまな媒体を通じて流布された。いまでもそうした論調が消えていない。しかし、自宅で普通充電できれば、寝ている間に満充電になるので、翌朝出かけるときは満充電で出発できる。 戸建て住宅に住む人はそれができた。ところが、戸建て住宅でも自宅に車庫がなく月極駐車場を利用する人は、近隣の急速充電器を利用しなければならなくなった。 集合住宅に住む人は、敷地内に駐車場が併設されていても、管理組合の同意が得られず普通充電ができない状態に陥った。無知がもたらした悲劇だ。EVを買う意思があっても、手に入れにくい状況があった。 集合住宅の管理組合で賛同が得られない最大の理由は、幹事がEV時代を予測できず、また自分には関係ないとして無視され続けたことにある。設置の経費は、ことに当初は補助金と自動車メーカー4社による補填があったので、ほぼゼロであった。現在でも、施工業者が残金を負担するなどのやりくりで、集合住宅側の負担が軽く済む仕組みが出てきている。それでもなお、管理組合で合意を得るのが難しい状況は払拭できていない。 基礎充電の普及を目指す業者の間でも、さらに難しいとされるのが月極駐車場への普通充電の設置だ。月極駐車場を管理する不動産業者の理解を得にくいという。

VOL.1
リッター200円にもう限界……給油の“枷”をぶっちぎれ!【モデルサードインパクト vol.1】

ガソリン高い、燃費も悪い、限界だ! かつてないほどの猛暑に喘いだであろう今夏。「もういいよ」「もう下がってくれ」と、気温に対して誰もが感じていたと思うが、自動車ユーザーはガソリン価格に対しても同じことを思っていたのではないだろうか。 リッターあたり170円、180円、190円、そして200円の大台を突破……給油をするたびに、誰もが憂鬱な気分になったはずだ。小生はドイツの某オープンスポーツカーに乗っているのだが、リッターあたり平均10kmでハイオク仕様。愛車にガソリンを入れるたび、顔が青ざめていた。 「高額給油という枷から解放されたい……」 EVの購入を決意した所感である。クルマを走らせることは、本来喜びのはず。給油のたびに落ち込むのは本望ではない。 小生は、THE EV TIMES(TET)の編集スタッフを務めています。この9月、「テスラ・モデル3・パフォーマンス」を購入しました。新たな愛車と共に進むEVライフを「モデル・サードインパクト」と銘打ち、連載で紹介していこうと思います。 EVは便利だと実感した「日産リーフ」 小生が初めて体験したEVは「日産リーフ」(2代目)である。遡ること2017年、「リーフ」が2代目になった頃、日産が全国で試乗キャラバンを開催し、小生はその試乗アテンダントを担当していた。そこで「リーフ」を存分に運転することができたのだ。 それゆえ、EVの利便性の高さを実感することになった。スポーツモデル顔負けの力強くスムーズな加速にまず驚いたのだが、給油という枷から外れて自由に走り回れることが大変な魅力に感じた。アイドリング状態でエアコンを入れっぱなしでもガソリン代を気にせずに済む。車内でPCを開けば、そのままオフィスになる。車の用途が無限大に広がると感じた。 充電時間も特別長いとは感じなかった。充電残量が50%くらいになったら、急速充電を使用してあっという間に80%まで回復できる。ちなみに100%まで充電した場合、280kmを走れる表示が出ていたと記憶している(当時は寒い季節で暖房を使用した)。ちょっとした遠出も十分に対応可能。「EVなんて不便」という印象は全く抱かなかった。そこで薄々と「将来はEVもアリだな」と思ったのだ。

VOL.20
VW「ID.4」オーナーはアウトバーンを時速何キロで走る? [ID.4をチャージせよ!:その20]

9月上旬、スイスで開催された「ID.TREFFEN」(ID.ミーティング)を取材した際に、参加していた「ID.4」オーナーに、そのクルマを選んだ理由などを聞きました。 フォルクスワーゲン一筋 鮮やかな“キングズレッドメタリック”のID.4で登場したのは、ドイツのハノーファーからはるばるスイスに駆けつけたデュブラック・マルクスさん。「フォルクスワーゲンT3」のTシャツを着ているくらいですから、かなりのフォルクスワーゲン好きと見ましたが、予想は的中! 「18歳で免許を取ってからこれまで30年間、フォルクスワーゲンしか買ったことがないんですよ」という、まさにフォルクスワーゲン一筋の御仁でした。 彼の愛車はID.4のなかでももっともハイパフォーマンスな「ID.4 GTX」。日本未導入のこのグレードは、2モーターの4WD仕様で、最高出力220kW(299PS)を発揮するというスポーツモデル。こんなクルマに乗れるなんて、なんともうらやましいかぎりです。 そんなマルクスさんにID.4 GTXを購入した理由を尋ねると、「これからはEVの時代だと思ったので!」と明確な答えが返ってきました。とはいえ、ID.ファミリーのトップバッターである「ID.3」が登場した時点ではすぐに動き出すことはありませんでした。「1年半くらい前にID.4 GTXを試乗する機会があって、踏んだ瞬間から力強くダッシュするID.4 GTXのパンチ力にすっかり惚れ込んでしまい、即決でしたよ(笑)」。

VOL.14
欧州メーカーはなぜ電気自動車に走ったのか?:知って役立つEV知識・基礎の基礎/御堀 直嗣 第14回

EVの知識を、最新情報から「いまさらこんなこと聞いていいの?」というベーシックな疑問まで、ベテラン・ジャーナリストが答えていく連載。今回は欧州メーカーの特集です。 日本市場参入が遅かった欧州製EV 日本市場では、欧州からの電気自動車(EV)攻勢が活発に見える。ドイツの「BMW i3」が発売されたのは2013年秋で、日本市場へは2014年春に導入された。 日本の自動車メーカーがEVを市販したのは、2009年の「三菱i-MiEV」の法人向けリースが最初で、翌2010年には「i-MiEV」も一般消費者への販売を開始し、同年に「日産リーフ」が発売された。「i3」の発売は、それより数年後になってからのことだ。 ほかに、フォルクスワーゲン(VW)は、「up!」と「ゴルフ」のエンジン車をEVに改造した「e-up!」と「e-ゴルフ」を2015年から日本で発売すると2014年に発表した。だが、急速充電システムのCHAdeMOとの整合性をとることができず、断念している。その後、VWは「e-ゴルフ」を2017年秋に販売を開始した。EV専用車種となる「ID.4」を日本に導入したのは、2022年のことだ。フランスのプジョーが、「e-208」を日本で発売したのは2020年である。 以上のように、欧州全体としては、EVへの関心が高まってきたのは比較的最近のことといえる。 くじかれたディーゼル重視路線 欧州は、クルマの環境対策として、自動車メーカーごとの二酸化炭素(CO2)排出量規制を中心に動いてきた。そして2021年から、1km走行当たりの排出量を企業平均で95gとする対処方法を考えてきた。EU規制は、販売する車種ごとのCO2排出量を問うのではなく、販売するすべての車種の平均値で95gを下回らなければならないという厳しさだ。 対策の基本となったのは、ディーゼルターボ・エンジンを使った排気量の削減と、出力の低下を補う過給器との組み合わせを主体としつつ、ハイブリッドによるさらなる燃費の向上である。 既存のディーゼルターボ・エンジンをできるだけ活用しようとする考えは、欧州メーカーが補機用バッテリーの電圧を世界的な12ボルトから、36ボルトや48ボルトに変更することによるマイルドハイブリッド化に注目してきた様子からもうかがえる。 ところが、2015年にVWが米国市場でディーゼル車の排出ガス規制を偽装していたことが明らかにされた。公的機関での測定では規制値を満たすものの、実走行で急加速などした際に基準を上回る有害物質が排出され、それによって力強い加速を得られるようにした制御が発覚したのである。その影響は、VW車だけでなく、アウディなどVWグループ内に広く影響を及ぼした。

VOL.3
ボルボは新型EVの「EX30」でインテリアに新たな価値を与え、空間を最大限、利用する!

ボルボはEX30の室内で多くの新たなチャレンジを行なっていると謳う。その詳細を小川フミオ氏が訊いていく。連載1回目はこちら、2回目はこちら。 冷たさの排除し素材を“素直”に使う EX30のインテリアが、他車と決定的に違うのは、金属的な表面処理がほとんど見当たらないこと。それは意図的にそうしたのだと、インテリアデザインを統括するリサ・リーブス氏は言う。 「心したのは、冷たさの排除です。使う素材はオネスト、つまり木に見えるものは木であり、また同時に、リサイクル素材を人間にやさしいかたちで使用しました」 インテリアは「ブリーズ」(やさしい風)をはじめ「ミスト」(もや)、「パイン」(松)それに「インディゴ」と4種類(日本はそのうち「ブリーズ」と「ミスト」を導入)。 「ブリーズを例にとると、デザインインスピレーションはサマーデイズ。シート表皮の素材はピクセルニットとノルディコ、ダッシュボードの飾り材はパーティクル、そして空気吹き出し口のカラーはブルーです」 リーブス氏は説明してくれる。 「ピクセルニットはPETボトルをリサイクルしたもの。それを3Dニッティング(立体編み)プロセスでシート用素材にしています。組み合わせるノルディコは、PETボトルなどのリサイクル素材、北欧で計画的に伐採された木から採取された素材、リサイクルされたワインコルクなどで作られたテキスタイルです」 ダッシュボード用のパーティクルは、窓枠やシャッターを中心に工業廃棄物であるプラスチックを粉砕したものだし、フロアマットは漁網をリサイクルしたという。 「リサイクル材とともに、インテリアは雰囲気を統一したので、私たちは“ルーム”という名を与えています。インディゴの場合、デザインインスピレーションは”夜のはじまり”で、デニムをリサイクルしたときに余る糸を使った素材をシート表皮に使っています」 シートじたいは「スニーカーにインスパイアされた形状」(メイヤー氏)だそうだ。

VOL.2
ボルボの新型電気自動車「EX30」にはスターウォーズのデザインが取り入れられている!?

エンジンの回転の盛り上がりには、時に人間的な表現が用いられる。しかしBEV(バッテリー電気自動車)はエンジンもなく無音なため、より無機質な、機械的な印象が強くなる。ボルボはそんなBEVに人間的な要素を入れたと主張する。連載1回目はこちら。 どことなく楽しい感じの表情 ボルボEX30は、いってみれば、二面性のあるモデルだ。ひとつは、地球環境保全(サステナビリティ)を重視したコンセプト。もうひとつは、大トルクの電気モーターの特性を活かしたスポーツ性。 デザイナーは「いずれにしても、BEVと一目でわかってもらうデザインが重要と考えました」(エクステリアデザイン統括のTジョン・メイヤー氏)と言う。 「もちろん、昨今ではICE(エンジン車)かBEVか、デザインをするときあえて差別化をしないのが世界的な流れです。ただし、私たちとしては、スカンジナビアデザインの原則を守りつつデザインしました」 メイヤー氏の言葉を借りて、この場合のスカンジナビアデザインの肝要を説明すると「形態は機能に従う」となる。 「そこで、上部に開口部とグリルはもたせないようにしようと。ただし(インバーターなどのために)空気を採り入れる必要はあるので、下にインレットは設けています」 ボルボ車のデザインアイディンティティである「トール(神の)ハンマー」なる形状のヘッドランプも採用。ただし、カバーで覆った一体型でなく、四角いLEDのマトリックスが独立しているような形状があたらしい。 「そうやって出来上がったのがこのデザインです。顔になっていて、そこには眼があって、鼻があって、口があるんです。どことなく楽しいかんじで、これまで以上に人間的な表情を実現しました」 暴力的でもなければ、ロボット的でもない。メイヤー氏はそこを強調した。

VOL.1
ボルボの新型電気自動車「EX30」は、相反する2面性を合わせ持つ文武両道なクルマ

ボルボの新たなBEV(バッテリー電気自動車)として、ついに10月2日から「サブスク」モデルの申し込みが始まるEX30。この「ボルボ史上最小のBEV」はどのように開発されたのか。ミラノで行われたワールドプレミアに参加した小川フミオ氏が関係者の声とともに振り返る。 スカンディナビアン+デジタル 2023年6月に登場したEX30は、コアコンピューティングテクノロジーを大胆に採用する、ボルボの新世代BEV。 内容にとどまらず、同時に、デザイン面でもさまざまな大胆な試みがなされているのも特徴だ。 いってみれば、伝統的ともいえるスカンディナビアンテイストに、デジタライゼーションの融合。 「私たちのデザイン的価値のすべてを小さなフォーマットで具現」したモデルと、ボルボ・カーズはプレスリリース内で謳う。 「非常に電気自動車的なデザインで(中略)閉じられたシールド(フロントグリルの開口部のこと)とデジタル表現を用いたトールハンマーヘッドライト」がフロント部の特徴とされる。 さらに新世代BEVとしてボルボが狙ったものはなんだろう。ミラノでの発表会において出合った担当デザイナー(たち)に、デザインの見どころと背景にあるコンセプトを取材した。

VOL.5
「BMW iX xDrive50」の高速電費は我慢不要! ロングドライブにうってつけのEV

[THE EV TIMES流・電費ガチ計測] THE EV TIMES(TET)流電費計測の5回目を、8月に「BMW iX xDrive50」で実施した。車高の高いSUVにもかかわらず、高速巡航時に電費が低下しにくいのが特徴だ。その詳細をお伝えする。 ※計測方法などについてはこちら、試乗記はこちらをご覧ください。 100km/h巡航でどんどん行こう iX xDrive50のカタログに記載された「一充電走行距離」は650km(WLTC)で、電池容量は111.5kWhだ。650kmを実現するには、電費が5.83km/kWh(以後、目標電費)を上回る必要がある。 各区間の計測結果は下記表の通り。5.83km/kWhを上回った場合、赤字にしている。 これまでのTETによる電費計測で初めてA区間の往路と平均で目標電費を超えた。A区間のように標高差が少ない場所では同じ状況になり得る、つまり100km/h巡航で一充電走行距離の650km近くを走破できる可能性がある。   100km/h巡航でも600kmは走れそう 各巡航速度の平均電費は下表の通りだ。「航続可能距離」は電費にバッテリー総容量をかけたもの、「一充電走行距離との比率」は650kmに対して、どれほど良いのか、悪いかだ。 iXのエクステリアは、大きなキドニーグリルが特徴的だ。ざっくり言えば全長5m、全幅2m、全高1.7m、車重2.5トンの堂々としたボディだが、Cd値が0.25と優れている。 100km/h巡航におけるiXの電費は、5.71km/kWhであった。絶対的な数値としては決して高くないが、一充電走行距離との比率を計算すると98%と、これまでにTETが計測したデータの中で最高の結果を記録した。120km/h巡航でもこの数字は78%であった。 つまり、iXは高速巡航でも電費の低下が少ないEVだといえる。 ちなみに、過去に計測したメルセデス「EQE 350+」は、この100km/h巡航時の比率が90%だった。EQEはセダンボディで背が低く、Cd値0.22で、高速巡航には有利であることを考えても、iXの98%という数字の凄さが分かる。 この結果は、空力性能の良好さと高効率なパワートレインの賜物ではないかと思う。BMWが「テクノロジー・フラッグシップ」「次世代を見据え、長距離走行が可能な革新的な次世代電気自動車」と謳っているだけのことはある。これらの記録を塗り替えるクルマが現れるのか、今後の計測が楽しみだ。   各巡航速度ごとの比率は以下の通り。80km/hから100km/hに速度を上げると21%電費が悪くなる。120km/hから80km/hに下げると1.6倍の航続距離の伸長が期待できる。

VOL.19
ぐっとパワフルな2024年モデルのフォルクスワーゲン「ID.4」をミュンヘンで緊急試乗! [ID.4をチャージせよ!:その19]

コンパクトSUVタイプの電気自動車「ID.4」が2024年モデルにアップデート。この最新版をドイツ・ミュンヘンでさっそく試乗しました。 モーターのパワーは60kW増し 「ID.4」が2024年モデルにアップデートし、コックピットのデザインが様変わりしたことは、前回のコラムで述べました。さらに今回の仕様変更では、走りにかかわる部分にも手が加えられています。 一番の変更が、新開発のモーターが搭載されたこと。フォルクスワーゲンでは、ID.ファミリーのプレミアムセダンである「ID.7」に、新たに開発した「APP550」型の電気モーターを採用しました。最高出力は210kW(286PS)と実にパワフルです。これが2024年モデルの「ID.4プロ」にも搭載されることになりました。これまでの「ID.4プロ」の最高出力が150kWですので、出力は60kW、4割増しという計算。最大トルクも従来の310Nmから545Nmとなり、こちらは75%の大幅アップです。 バッテリー容量は77kWhで変更はありませんが、2024年モデルからはバッテリーの“プレコンディショニング機能”を搭載し、冬の寒い時期、充電前にバッテリー温度を高めておくことで充電量の低下を抑えることができます。これはうれしい! 他にも、可変ダンピングシステムのDCC(ダイナミックシャシーコントロール)の改良なども行われ、果たしてどんな走りを見せてくれるのか、興味津々です。 早く乗ってみたいなぁ……と思っていたら、なんとうれしいことに、発表されたばかりの2024年式ID.4 プロ・パフォーマンスを、ドイツ・ミュンヘンで試乗するチャンスに恵まれました。試乗時間は約20分と超ショートですが、わが愛車のID.4 プロ・ローンチエディションと比較するには十分な時間です。

VOL.18
ミュンヘンで「ID.4」の2024年モデルに遭遇! [ID.4をチャージせよ!:その18]

ミュンヘンモーターショー(IAA)のメイン会場近くで、フォルクスワーゲンがメディア向けイベントを開催。そこで、2024年モデルの「ID.4」に遭遇しました。 見た目は同じ イベントスペースのパーキングに待機していたのは、“コスタアズールメタリック”のボディが爽やかな「ID.4 プロ・パフォーマンス」。日本のラインアップにはないボディカラーに目を奪われますが、エクステリアデザインはこれまでと同じで、私の愛車の「ID.4 プロ・ローンチエディション」との違いは1インチアップの21インチホイールが装着されていることくらいです。 ところが運転席に座ると、コックピットの眺めに違和感が! マイナーチェンジでもないのに、コックピットのデザインが私のID.4 プロ・ローンチエディションと大きく変わっていました。 ご存じのとおり、フォルクスワーゲンなど多くの輸入ブランドでは“イヤーモデル制”を採用していて、毎年のように細かい仕様変更を実施。エクステリアデザインは一緒でもパワートレインや装備が変わるというのはよくあること。この2024年モデルでは、インテリアのデザインまで様変わりしていたのです。 真っ先に気づいたのが、ダッシュボード中央にあるタッチパネルがリニューアルされていること。2022年モデルのID.4 プロ・ローンチエディションでは12インチのタッチパネルが搭載されていますが、この2024年モデルでは12.9インチにサイズアップが図られたのに加えて、デザインも一新され、明らかに使い勝手が向上していました。

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