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車載用バッテリーのリユースも視野に
また、将来的には使用済み車載用バッテリーのリユースを視野に入れているとのことだが、今回は新品の車載用バッテリーを使って実証を行うとしている。なお、ユーラス田代平ウインドファームは既に固定価格買い取り制度(FIT:再生可能エネルギーで発電した電気を、電力会社が一定価格で一定期間買い取ることを国が約束する制度)の適用期間が終了しており、今回の実証実験にはFIT後の大規模風力発電施設の提供価値を模索する意味もあるようだ。
両社では、実証を通じてシステムの動作、性能に加え、事業用途での電力市場への供出も含めた実現可能性を確認するとしているから、電力会社も自動車メーカーもwin-winの蓄電池エコシステムが成立することを期待したい。
電気自動車購入のハードルのひとつにリセールバリューの不透明さがあるが、もし廃車後もバッテリーがリユースできるとなれば、将来的には残存価値の向上も期待できるかもしれない。
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