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BYDの軽自動車EV「ラッコ」は日本メーカーの脅威となるか?  徐々に判明する詳細情報をまとめて紹介!!


TEXT:高橋 優 PHOTO:TET編集部/EV Native
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装備は国産車超え!?

また、内外装カラーも判明しました。外装色はアークティックホワイト、コスモスブラック、アークティックブルー、ミッドナイトグリーン、ルビーレッド、チーズイエローの6色をラインアップ。内装色はブラックとブラック&ベージュの2色展開です。1点残念なのは、最上級グレード「300Premium」のみで利用可能なブラック&ベージュは、アークティックホワイトとチーズイエローという外装色に紐づいているため、その他の外装色ではブラック&ベージュの内装色を選択できません。

ルビーレッドのBYDラッコ

そして、この標準装備内容をサクラやN-ONE e:などと比較してみると、競合と同様にシートヒーターやハンドルヒーター、レベル2 ADAS、V2L機能、6エアバッグシステムなどの主要装備を同じく網羅します。

・スーパーハイトと電動スライドドアの組み合わせ
・電動スライドドアは足もと投影ガイド付きハンズフリー機能
・10.1インチセンタースクリーン
・合成皮革シート
・運転席6方向電動調整
・ホットカップホルダー
・タイヤ空気圧モニタリング

このように、通常の軽自動車では搭載されないような豪華装備内容が網羅されており、所有満足度を高めることは間違いありません。

ただし、ラッコにとっての最大の逆風はCEV補助金が少ないという点でしょう。まだ確定していないものの、ラッコは概ね15万円程度しか補助金を適用できないものの、競合の軽EVが軒並み58万円を適用でき、普通車ですがホンダSuper-ONEに至っては130万円も適用可能です。結局一般ユーザーが意識するのは補助金を含めた実質の購入金額であり、ラッコは補助金で下駄を履かせられたサクラやN-ONE e:などと戦うことになるのです。

ホンダN-ONE

したがって、ラッコは最上級グレード「300Premium」でも300万円を切ってくるのではないかと推測しています。なぜなら300万円を超えてくると、日本の軽EVとの実質の購入金額差が大きくなってしまい、日本製EVを差し置いて中国製EVを購入するというハードルが跳ね上がるからです。

個人的に、このラッコの値段設定を考えるうえでヒントとなるのが、2023年9月に発売したドルフィンの存在が挙げられると思います。当初ドルフィンは、44.9kWhバッテリー搭載グレードで363万円から発売されましたが、結局2025年4月から大幅値下げして299万円で再発売。それでもBYDジャパン全体の販売台数を押し上げるようなモデルにはなり得ていません。実際に2025年シーズンにおける販売台数トップは、国内ラインアップのもっとも高価なシーライオン7だったわけです。

つまり、ドルフィンは日本のユーザーを満足させるコスト競争力があるとは判断されず、逆にシーライオン7は500万円級であるにもかかわらず、日本のユーザーにはコスト競争力があると判断されたわけです。はたしてラッコの適切な値段設定はどこにあるのか。最安モデルとして販売台数増加が期待されていたドルフィンは、その意味でひとつの参考事例になるのかもしれません。

BYDラッコのクラッシュテスト

※ラッコには6エアバッグを標準搭載。独自の衝突安全テストも実施して日本の軽自動車市場に挑む。

日本EV市場における重要動向のひとつとして、7月28日の正式発売時のラッコの値段設定には大いに注目していく必要があります。上級グレードの300万円切りは実現するのか。装備内容を大胆に落としているエントリーグレードの値段設定がどれほどのインパクトを残せるのか。円安で輸入車メーカーには厳しい状況が続くなか、コスト競争力の高いEVを開発できるBYDの軽EV販売戦略にはますます目が離せません。

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