ヒョンデから新型EV登場!
韓国ヒョンデがコンパクトハッチバックEV「IONIQ3」のワールドプレミアを開催しました。LFPバッテリーを採用することで優れたコスト競争力を実現。日本国内への導入も期待される新型EVを解説します。
まず韓国ヒョンデは2021年にEV専用シリーズ「IONIQシリーズ」を立ち上げ、IONIQ 5、IONIQ 6、IONIQ 9を矢継ぎ早に投入。さらにコナやインスターも投入しつつ、よりハイパフォーマンスモデルとしてNブランドからもIONIQ 5 NとIONIQ 6 Nを投入しています。このように、さまざまなセグメントにEVを投入することでEVシフトを強力に推進しています。

その一方で、ヒョンデのEVシフトにとって逆風となっているのが、主力マーケットである北米市場でのEVシフト減速という点です。ヒョンデは日本勢と同じく北米が主力であり、それに合わせてEV生産計画を立てていたものの、トランプ政権によるEVシフト減速のあおりを受けて、今後のEVシフト戦略の修正を迫られています。そして、じつは本格EVシリーズ第1弾となるIONIQ 5の成功以降、EVにおけるヒットモデルを生み出すことができていないという点もヒョンデの抱える問題のひとつといえます。
とくに誤算だったのが大型SUVのIONIQ 9の存在でしょう。これは北米市場における重要なモデルでしたが、EVシフト減速のあおりを受けて販売台数が失速しています。しかも、1年以上早く導入されていた兄弟車のキア EV9の販売台数を超えることすら出来ていません。

さらに追い打ちをかけているのが、販売規模を稼ぐ存在であるコナの失速です。コナは2020年以前に発売されていた旧モデルでは競争が少なかったこともあり、一定の販売台数を達成していました。ところが2023年のモデルチェンジバージョンは、北米だけでなく欧州でも目立った販売台数を達成できていません。
いずれにしても、EVシフトにおける優等生的な存在だったヒョンデは、じつはIONIQ 5の成功以降は目立った売れ筋モデルを投入できておらず、よってヒョンデの新型モデルの動向に俄然注目が集まっているのです。
そして、そのような背景のなかでヒョンデが新たに発表してきたのが、新型EVであるIONIQ 3です。IONIQ3は全長4155mm、全幅1800mm、全高1505mm、ホイールベース2680mmというコンパクトハッチバックセグメントに該当します。とくにN-Lineはフロントデザインのライト形状やリヤの造形も相まって、非常にスポーティな印象を受けます。

さらにインテリアデザイン、とくにインフォテインメントシステムには新しいユーザーインターフェースが導入されました。それがPleos Connectと名付けられた、アンドロイドオートモーティブプラットフォームをベースに開発されたシステムです。14.6インチの大型センタースクリーンはテスラや中国勢を彷彿とさせるでしょう。
それでは、IONIQ 3がどれほどの競争力を実現しているのかを、とくにIONIQ 3が投入される欧州で直接の競合となり得る、日本勢のトヨタアーバンクルーザーや日産リーフと比較しましょう。まず搭載バッテリーについて、IONIQ 3には42.2kWhと61kWhの2種類をラインアップしながら、42.2kWhバッテリーにはヒョンデ初となるLFPバッテリーを採用。コストを抑制できるため、今後はLFPを大規模に採用していくものと見られます。

欧州WLTCモードにおける航続距離は、LFPで344km、三元系では496kmを実現し、コンパクトカーとしてゆとりの航続距離を確保しています。
この航続距離の長さに貢献しているのが0.263というCd値のよさでしょう。とくにトヨタアーバンクルーザーと比較すると、アーバンクルーザーとは同等のバッテリー容量を搭載しながら、70kmも長い航続距離を確保。IONIQ 3の電費のよさがうかがえます。

さらに充電性能について、IONIQ 3は最大115kWに対応しており、SOC80%まで30分程度で充電可能です。対するアーバンクルーザーは同じくLFPセルを採用するものの、SOC80%まで45分程度の充電時間を要するため、アーバンクルーザーよりも優れた充電性能といえます。

























































