日産「Nシリーズ」初のSUVモデル登場
日産自動車と中国の合弁会社である東風日産乗用車公司は、中国の市場ニーズを徹底的にリサーチして開発した中国向け乗用車シリーズ「N」の最新モデルとして、パワートレインにEVとレンジエクステンダーの2種類を用意した新型「NX8」を4月8日から発売した。

新型NX8は、プラグインハイブリッドセダンの「N6」、EVのミッドサイズセダン「N7」に続くNシリーズの第3弾モデルにして初のSUVモデルだ。「すべての家族にとって理想的なSUV」をコンセプトに開発され、パワートレインはBEVとレンジエクステンダーそれぞれに3グレードずつ計6つのグレードが用意された。
EVモデルの航続距離は650km。一方、レンジエクステンダーモデルはEV走行距離が310km、総合航続距離は1450kmでガソリン走行時の燃費は約22.2km/L(4.51L/100km)という高い燃費性能を示す。
ガソリン給油に近づいた充電
航続距離だけならEVモデルはレンジエクステンダーモデルに比べて見劣りしてしまうが、バッテリーにはCATL製の高品質セルを用いた「クラウドシールドバッテリー2.0」を搭載し、800Vアーキテクチャーを採用。5Cの超急速充電に対応するのが特徴で、これがじつに魅力的だ。

5C超急速充電とは、電池容量に対する充放電電流の比率を示す「Cレート」、つまりは電池容量を1時間で満充電できる場合を1Cとした指標で、NX8の場合はこれが5Cとなるため5倍の速さで充電できることを意味する。よって、理論上は12分で満充電できることになるが、今回日産・東風から発表された資料上では「約300km相当の充電を6分で可能」と記されるに留まっている。
これだけの超急速充電を実現するためには、1メガワット級の超急速充電器の整備が必要なのは言うまでもなく、中国では2024年末ごろから順次設置が進められている最中だ。
いずれにしても、ガソリンスタンドでの給油作業時間へだいぶ近づいた印象で、長距離利用ユーザーの利便性・安心感は著しく向上することになるだろう。
運転支援・快適装備が盛りだくさん
中国市場の実態に即して開発されたモデルだけに、日産NX8はまさに「至れり尽くせり」の印象。ラゲッジは773リットルの大容量。マイナス6℃からプラス55℃まで設定可能な両開き式冷温庫、25個のマッサージエアバッグとサポートバッグを内蔵したAIゼログラビティシート、ヒーター・マッサージ機能付き後席電動リクライニングシートなど、乗員全員が心地よく過ごせる機能が満載だ。さらに、N7に続きこのNX8にも「乗り物酔い防止技術」が採用され、3.0へと進化して搭載されている。
15.6インチのデュアル大型ディスプレイを中心としたインフォテインメント機能に加え、自動駐車支援機能の搭載やバッテリーの状態を24時間クラウド監視する機能、Momenta社と共同開発した運転支援システムと約63インチ相当の表示が可能なAR-HUDを組み合わせた長距離運転サポートなど、ドライバーを助ける先進安全機能も充実。

車両本体価格は15.99万~20.99万元。1元を23.2円で日本円に換算した場合の価格は約371万~487万円ということになる。文字にしただけでも魅力的な日産NX8は、EVモデルが4月8日発売、レンジエクステンダーモデルは5月下旬ごろと発表されている。自動車の一大消費地中国において、ヒット作となっている「N7」に続く第3弾モデル「NX8」。これがさらなる日産躍進の原動力となるのか要注目だ。

















































