キャンピングカーの知見が活きる次世代EV
キャンピングカービルダーであるダイレクトカーズは、Kia PBVジャパンと正規ディーラー契約を締結し、2026年5月よりKIA(キア)の次世代モビリティであるBEV(電気自動車)「PV5」の販売を開始した。
今回導入されるPV5は、KIAが提唱する「PBV(Platform Beyond Vehicle)」という概念の中核を担うモデルだ。従来の車両という枠組みを超え、用途に応じてボディや内部構造を柔軟に変更できるプラットフォーム型モビリティとして開発されている。

この「基盤(プラットフォーム)としてのクルマ」という特性を活かし、ダイレクトカーズではキャンピングカー事業で培ったノウハウを投入。アウトドアや車中泊、あるいは移動型ビジネスといった多様なニーズに合わせ、車両の柔軟性を最大限に引き出すカスタマイズプランを提案するという。
同社は三重、神奈川、福岡の3拠点を軸に、車両の展示や体験機会を提供していく。これらの施設は複合型モビリティ拠点として位置づけられており、実車を見て、乗って、新しい活用方法を体感できる場になるという。ユーザーの目的に合わせて空間そのものを最適化できるPBVは、単なる移動手段を超えた新しい EVライフを予感させる。

乗用と商用の2タイプから選べるKia PBVのPV5
用途に合わせて選べるPV5のモデルは、大きくふたつのタイプが展開されている。
ひとつは、3ナンバー・5人乗りの「パッセンジャー」だ。EV専用アーキテクチャの利点を活かし、大人5名がゆったりとくつろげる広々とした室内空間を確保している。低床設計により乗降性にも優れており、送迎やファミリーユース、観光といった乗用目的に適したモデルとなっている。

もうひとつは、物流用途などに特化した1ナンバー・ふたり乗りの「カーゴ」だ。こちらも低床設計の恩恵を受け、荷物の積み下ろしがスムーズに行える。ドアは5ドアまたは4ドアの観音開き構造が用意されており、大型荷物の出し入れにも対応する。キャンピングカーのベース車両として独自の架装を施したり、道具を積んでハードに使い倒したいアウトドア派、あるいは都市型配送を担うビジネスユーザーにとって有力な候補となる。

なお、PV5はその革新的な設計思想と実用性の高さから、英国の「What Van? アワード2026」において「バン・オブ・ザ・イヤー」および「コンパクトバン・オブ・ザ・イヤー」を受賞しているなど、世界的にその性能が認められている。
カスタム実績豊富な法人が取り組む意義
定型の乗用車を求める層にはやや特殊に映るかもしれないが、キャンピングカービルダーであるダイレクトカーズが正規ディーラーとして販売からカスタマイズまでをワンストップで担う意義は大きい。カタログモデルをそのまま購入することはもちろん、相談しながら自分好みに仕上げて納車してもらうこともできるため、自由な発想でアウトドアや移動型ビジネスを拡張したいユーザーにとって、無限の可能性を秘めた選択肢となるからだ。

また、独自性の高いエクステリアをキャンバスに、感度の高いアウトドアユーザーがどのようなカスタマイズを施すのかも興味が膨らむところだ。そう思わせるのも、キャンピングカービルダーとしての実績が豊富なダイレクトカーズが正規販売ディーラーとして扱うからに他ならない。
5月にKia PBVジャパンの直営ディーラーとしてオープンした「Kia PBV 東京西」を皮切りに、2026年度は全国8拠点のディーラー網が整備される予定のKia PBV。そのなかでもダイレクトカーズが展開する3つの複合型モビリティ拠点は、新たなトレンドを生み出す発信拠点となるかもしれない。















































