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日本専用チューニングを施したヒョンデの新型FCEV「ネッソ」が発売開始! 価格は実質603万円から


TEXT:TET 編集部 PHOTO:Hyundai Mobility Japan
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5分で1000km走行可能は魅力大

ヒョンデは、新型水素電気自動車(FCEV)のネッソを、2026年4月8日から全3グレード展開で日本販売を開始した。

斬新で個性的なエクステリアに目が奪われがちな新型ネッソだが、前方レーダーとナビゲーション情報から前走車との距離に応じて回生量を自動調整する「スマート回生システム」を、ストップ&ゴーが多い日本の交通事情に合わせてわざわざ発進加速が滑らかになるようにチューニングなど、走りに対しても日本専用な作り込みがなされたFCEVとなっている。

最小回転半径は5.5mに抑えられており、全長4750mmのミッドサイズSUVでありながら取りまわしの良さを確保。それでいて後輪駆動の採用とフラットな床面設計により、居住性の高い室内空間を実現している点もトピックである。

新型ネッソは計162リットル(6.69kg)の大容量水素タンクと150kWのモーターを備える。満充填にかかる時間は約5分で、一充填走行距離は1014km という足の長さが自慢だ。この短時間の充填で長く走れる特性はガソリン車に近く、バッテリーEVに対するアドバンテージと言える。

給電規格CHAdeMO対応とV2L機能による拡張性

新型ネッソは、今日の新世代エネルギー車に求められる社会インフラへの対応も行われている。具体的には災害時の非常電源、日常やアウトドアでも使える外部給電機能がそれであり、車内外で最大1500Wの電源供給が可能なVehicle to Load(V2L)機能を標準搭載している。これにより、アダプター不要で家電製品を利用することができる。むろん給電規格はCHAdeMOに対応しており、外部給電器を用いた大容量給電やVehicle to Home(V2H)機器との接続も可能。いざというときにクルマをバッテリーとして使える点が心強い。

また、実用的なSUVとしての要件も満たしており、ラゲッジ容量は通常時510L、後席フォールディング時であれば最大1630Lを確保。日常使いから家電製品を用いたキャンプまで対応するユーティリティ性の高さも備えている。この長所を活かし、ヒョンデは「社会インフラ車両」として自治体等への導入を目標にしているのだという。

その新型ネッソは、最安の「Voyage」グレードでメーカー希望小売価格は消費税込み750万円。経済産業省によるCEV補助金は147万円なので、実質的な車両本体購入価格は約603万円となる。

さらに、東京都が実施する「ZEV(ゼロ・エミッション・ビークル)車両購入補助金」の対象となっており、適用条件を満たせば170万円の追加補助が受けられるという。

維持費を抑える無償サポート

新型ネッソには、ネッソ専用にアレンジされたメンテナンスサポート「ヒョンデ・アシュアランス・プログラム」が付帯される。これは、新車登録後の法定点検料と車検点検基本料に加え、4年目の法定12ヶ月点検基本料金が無償となるプログラムだ。長期にわたる安定運用を支援する体制が整っているのは、先端技術の塊であるFCEV保有の精神的不安を和らげる効果があるのではないだろうか。

自動車部門のヒョンデ・モーターを含むヒョンデグループ全体で水素に対する取り組みを始めてから約30年となる。物流事業や空港・港湾の脱炭素化に向け、「HTWO」と呼ばれる水素バリューチェーンを構築するなど着実に実績を積み重ねており、この新型ネッソはそのHTWOの中核を担うモビリティに据えられている。

従来型ネッソは全世界で累計約4万台が販売され、新型ネッソも先行発売した韓国では半年で約5000台を販売するなど好調な出足を見せている。ヒョンデでは、2026年夏頃の実施を目標に、水素関連の取り組みを進める企業と連携した試乗イベントの開催も予定している。新型ネッソそのものはもちろん、ヒョンデの水素に対する活動全体にも注目していきたい。

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