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新型車は標準色をステルスグレーに変更
しかし最近、テスラは最新型のモデル3ハイランドと先日発表されたモデルYジュニパーにおいて、標準色をステルスグレーに変更した。これは同社にとって大きな方針転換といえる。
ステルスグレーはモダンで都会的なイメージをもつ色であり、若い世代を中心に人気が高まっている。現在ではパールホワイトマルチコートは特別色となり、グレイシャーブルーとともに18万9000円割高となる。その他、クイックシルバーとウルトラレッドは26万9000円の追加料金となっている。
テスラのような革新的なブランドのユーザーは、従来の価値観にとらわれない傾向がある。そのため、ステルスグレーが標準色として追加料金なく選択できるようになれば、徐々にその比率は増加していくと考えられる。また、SNSでの見栄えを重視する層にとっても、ステルスグレーは魅力的な選択肢となるだろう。
結果として、テスラのカラーバリエーションにおいて、ホワイトとステルスグレーが二大勢力として定着する可能性が高い。少なくともホワイトの増加が抑えられ、ステルスグレーが増加していく状況が続くだろう。また、この変化は自動車市場全体のトレンドにも影響を与え、他メーカーの標準色選択にも変化を促すかもしれない。
<メーカー主導の標準色で街なかの色は変わるのか!?>
このように、ユーザーによるテスラ車のカラー選択は単なる好みの問題だけではなく、経済性や実用性、そして時代のトレンドが複雑に絡み合った結果であるともいえる。
しかし、今回テスラ自体が標準色を変更してきたことで、ほかの自動車メーカーも市場の変化や消費者のニーズに応じて標準色を変えていくことが予想される。このように、今後クルマの色も画一的から多様性へと移行していく流れは、急激ではないながらも少しずつ生じていくことだろう。
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