長期でBEVを所有した場合の実状が見えるのはもう少し先か
初代リーフユーザーは、再びリーフに乗り換えるユーザーがもっとも多かった模様だ。それだけBEVの走りと静粛性の虜になったということだろう。当時はまだバッテリーの性能が現在と比べると高くなかったため、航続距離もさほど長くなかった。また、充電スポットも少なく、集合住宅などで自宅での充電が出来ないユーザーは不便を感じていたようだ。そのようなユーザーはe-POWERなどへの乗り換えが多かったとのこと。
充電問題がクリアできて、ライフスタイル的に航続距離に不満がないユーザーはBEVの魅力を享受でき、そのままBEVに乗り続けるパターンが多いようだ。そうなると、長年バッテリーを使用して劣化した場合、乗り換えるか? バッテリーを交換するか? そのような実状がハッキリとしてくるのはBEVと充電設備が普及したもう少し先の未来となりそうだ。
そのようなBEVに対する時代の変化を考えると、軽自動車BEVモデルであるサクラの未来も気になる。軽自動車は地方での日常移動を支える足として重宝されている。そのため、地方の中古車販売店では軽自動車がズラッと並んでいるのはよく見かける光景だ。5年後、10年後、サクラの中古車相場価格が落ちて来たときにユーザーはどのような選択肢を取るのか? BEVモデルを中古車の軽を購入する人が選ぶのか? その場合バッテリーをどうするのか? このような部分にも長い目で注目したいところだ。
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