2023年11月
TEXT:TET編集部
ヒョンデが全国で「KONA」&「IONIQ 5」の試乗会を開催!

ヒョンデの最新モデルに乗れるチャンス! ヒョンデは2023年11月23日(木)より、全国17都市にて「KONA(コナ)」と「IONIQ 5(アイオニック ファイブ)」の全国試乗会を行うことを発表した。 2022年に全国10都市で開催した「Hyundai IONIQ 5 & NEXO Hyundai 全国試乗会」は大盛況のうちに終了。 今年は会場を増やし、全国各地(愛知、大阪[3回]、岡山、兵庫[2回]、京都、滋賀、鹿児島、熊本、山梨、福岡、千葉、広島、大分、東京、茨城、岐阜、静岡)で開催する。 また、株式会社オートバックスセブンとの協業の一環として、スーパーオートバックスの一部店舗においても試乗会を実施。 KONAは2023年11月にデビューしたばかりのコンパクトEV、IONIQ 5はクロスオーバーSUVタイプのEVだ。 試乗会場では、車両についての説明はもちろん、購入相談も受け付けている。 また、試乗するとヒョンデオリジナルグッズがもらえるという。 試乗予約はコチラから。 試乗会場と日時は以下。 1)愛知 日程:2023 年11月23日(木)~2023年11月25日(土) 会場:ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋 住所:愛知県名古屋市中区金山町 1-1-1 開催時間:10:00-20:00 2)大阪 日程:2023 年11月23日(木)~2023年11月26日(日) 会場:リーガロイヤルホテル大阪 住所:大阪府大阪市北区中之島 5-3-68 開催時間:10:00-20:00 3)岡山 日程:2023 年12月1日(金)~2023年12月3日(日) 会場:岡山プラザホテル 住所:岡山県岡山市中区浜2-3-12 開催時間:10:00-20:00 4)兵庫 日程:2023 年12月8日(金)~2023年12月10日(日) 会場:ホテルオークラ神戸 住所:兵庫県神戸市中央区波止場町2-1 開催時間:10:00-20:00 5)京都 日程:2023 年12月15日(金)~2023年12月17日(日) 会場:ザ・プリンス京都宝ヶ池 住所:京都府京都市左京区岩倉幡枝町1092-2 開催時間:10:00-20:00 6)滋賀 日程:2023 年12月22日(金)~2023年12月24日(日) 会場:ホテルニューオウミ […]

TAG: #IONIQ 5 #KONA #試乗会
TEXT:TET編集部
レクサスが名古屋・大阪・福岡・札幌モビリティショーに展示するクルマを発表

新しいラグジュアリーの価値提供を目指す4モデルを展示 大盛況のうちに終了した「ジャパンモビリティショー2023」。今後は名古屋、大阪、福岡、札幌と各地を巡行する。 レクサスは各地モビリティショーへの出展と展示車両を発表。 名古屋、大阪、福岡では「RZ」、「LM」、「LBX」、札幌では「RZ」、「LBX」、「GX」を展示するという。 「RZ」はレクサス初のEV専用モデル、「LM」は2023年12月下旬に国内発売を控えた高級MPV、「LBX」はサイズのヒエラルキーを超えたコンパクトラグジュアリーカー、「GX」は本格オフローダーと、どのクルマも見どころ満載だ。 また、ブースでは「RZ」の展示に合わせて、バッテリーEVオーナー専用サービス「LEXUS Electrified Program」の各地域の取り組みについても紹介するとのこと。 なお、各地域モビリティショーの日程と会場は以下。 名古屋モビリティショー2023/2023年11月23日(木)〜26日(日)/ポートメッセ名古屋 大阪モビリティショー2023/2023年12月8日(金)〜11日(月)/インテックス大阪 福岡モビリティショー2023/2023年12月22日(金)〜25日(月)/マリンメッセ福岡 札幌モビリティショー2024/2024年1月19日(金)〜21日(月)/札幌ドーム ぜひ会場に足を運び、新しいラグジュアリーの価値提供を目指すレクサスのモデルに触れてみてほしい。

TAG: #GX #LBX #LM #RZ #モビリティショー
TEXT:TET編集部
BYDが名古屋モビリティショー2023に出展! 「DOLPHIN」に試乗できるチャンスあり

2024年春に導入予定の「SEAL」を含む3車種を展示 BYD Auto Japanは名古屋モビリティショー2023に出展することを発表した。 名古屋モビリティショー2023は、ジャパンモビリティショー2023終了後に会場を移して開催される地方ショーの一番手。2023年11月23日(木・祝)から11月26日(日)まで、ポートメッセなごやで開催される。 ブースに展示されるのはミドルサイズSUV「ATTO 3」、コンパクトEV「DOLPHIN」、そして2024年春に導入予定のEVセダン「SEAL」の計3車種。 その他アンケートに答えると抽選でSEALやDOLPHINのモデルカー、BYDお守りマスコット、ステッカーなどがもらえるキャンペーンや、「DOLPHIN Long Range」の体験試乗も実施される。 BYDは1995年に中国・深圳で創業。バッテリーメーカーとして創業した背景から、バッテリーはもとより、モーターやコントローラーなど、電気自動車のコアとなる技術を自社開発・製造している。自動車事業においては世界70超の国と地域、400超の都市に電気自動車を展開。中国国内では9年連続でNEV販売台数第1位、さらに2022年には電気自動車販売台数世界No.1となった。 お近くの方はぜひ会場に足を運び、BYDの最新モデルに触れてみてほしい。

TAG: #ATTO 3 #DOLPHIN #SEAL #名古屋モビリティショー2023
TEXT:TET編集部
アウディが屋久島で電気自動車e-tronのレンタカーサービスを開始

車両にはグリーン電力が充電される アウディ ジャパンは2023年の11月14日より屋久島にて、電気自動車のレンタカーサービスを開始する。 今回のレンタカーサービスはファーレン九州のレンタカー事業部が、THE HOTEL YAKUSHIMAへの業務委託として始めるもので、ファーレン九州より提供するアウディの電動SUV、「e-tron Sportback」と「e-tron」の各1台を使用。 「e-tron Sportback」は2020年9月にアウディが日本国内に初めて導入した電気自動車で、クーペ調のルーフラインが特徴だ。 一方「e-tron」は荷室を重視したSUVらしいルーフラインを採用。余裕あるボディサイズと高いユーティリティ性能を備えている。 2台には屋久島の水力により発電されたグリーン電力が充電されるという。 アウディ ジャパンは、自然と人が共存する持続可能な未来を目指す屋久島町と、2023年7月に包括連携協定を締結。脱炭素につながる電気自動車でのレンタカー事業のサポート、充電器の寄贈によるインフラ整備、未来を担う子どもたちへの環境学習機会の提供で、屋久島の持続可能な未来に貢献することを目的としている。 今後も提携に基づいて屋久島との活動を進めていくという。

TAG: #EV #SUV #レンタカー
電動水素ターボブロア・プロトタイプ(photo=IHI)
TEXT:福田 雅敏/磐城蟻光
燃料電池(FC)もターボチューン……IHIがFC航空機向け「電動水素ターボブロア」を開発[2023.11.16]

燃料電池の“排出ガス”から水素を回収し再利用 大型FCEVトラック/バス向けの転用も期待 【THE 視点】IHIは、水素燃料電池(FC)向けの大容量再循環装置「電動水素ターボブロア」を開発し、実証運転に成功した。 航空機機体製造装置メーカーの三栄機械、そして秋田大学と連携して開発したもので、航空機用FC向けの補機となる。独自開発の「ガス軸受超高速モーター」を採用することで大容量化を達成した。FCから排出される水蒸気の中には未反応の水素がある。「ターボブロア」でそれを大量に回収し、FCの燃料極(負極:アノード)に再循環・再利用でき、発電の効率を上げることができるという。 「ターボブロア」には、独自開発の「ガス軸受」を用いた超高速モーターを採用している。これにより、再循環装置の大容量(高効率)化・小型化・軽量化を同時に実現できた。「ガス軸受」は潤滑油を使用しないため、潤滑油で水素を汚染することもない。 さらに、水素雰囲気中で使用するための密閉構造化や、大容量化に必要なモーター排熱性能の向上(熱によるモーターへのダメージを低減)も行なっている。航空機用として必要な電力出力400kWを超える大型FCの水素再循環は、従来の小容積型ブロアでは複数台並列で運転せざるを得なかったが、「ターボブロア」を採用すれば1台で足りるようになる。 プロトタイプは、そうまIHIグリーンエネルギーセンターおよび秋田大学の電動化システム共同研究センターで特性評価を行なった。その結果、これまで難しいとされていた環境(燃料電池燃料極排気ガスの水素ガス環境や水蒸気を含んだ高湿潤環境)で必要性能が得られることを確認したという。 今後2024年中を目標にFCシステムに乗せて検証を行ない、同じく開発を進めている「航空機推進用大出力電動モーター」、FCの空気供給を担う「電動ターボコンプレッサ」「高磁束プラスチック磁石ローター」と組み合わせ、2030年代のFC航空機の実用化を目指す。ちなみにIHIのFC向け「電動ターボ」は、以前に本欄でも触れているのでご一読いただきたい[詳細はこちら<click>]。 IHIは今回、「この成果は、航空機にとどまらず。今後、大出力化が期待される燃料電池モビリティにおいて、船舶や大型トラックなどの開発にも貢献することが期待される」とも発表した。 今回の「電動ターボブロア」の開発は、FCシステム全体の小型化/軽量化/コストダウンなどに寄与するものとなる。2030年以降とされるFC航空機の開発も加速されるものと推測される。 ただ、忘れてはいけないのが地上面。400kWクラスのFCといえば、大型トラック用としても対応できる。航空機だけでなく大型自動車のFC化も推進されているのは度々報じている。IHIといえば自動車用ターボチャージャーの開発の大手だ。願わくば、上記の表明にもあるようにFCEVトラック/バス、そして乗用車への転用も期待したい。 (福田 雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★★トヨタ、欧州で商用バンにEVを追加 ……欧州向けの商用バン「プロエース」にEVモデルを追加する。最大サイズのボディを持つ「プロエース・マックス・エレクトリック」の航続距離は420km(WLTP)となる。 ★★プジョー、新型バン「Eトラベラー」本国で発表 ……スタンダード(全長4.98m)とロング(5.33m)の2つのボディタイプを用意。最高出力100kW(136ps)/最大トルク260Nm(26.5kgm)のモーターを搭載。バッテリー容量は50kWと75kWから選択でき、75kWタイプの航続距離は350kmとなる。 ★「ポールスター4」、2023年末にデリバリー開始 ……ボルボの高級ブランドであるポールスターが、SUVモデル「ポールスター4」の生産を開始した。2023年末に中国のユーザーに出荷し、正式発売は2024年に行なうとのこと。 ★「トヨタ・クラウンセダンFCEV」を都内で展示 ……岩谷産業が運営する「イワタニ水素ステーション芝公園」<港区>内に設置されているトヨタ自動車のFCEVのショールーム「MIRAIショールーム」に、11月15日(水)〜20日(月)の6日間限定で展示する。 ★レクサス、各地域のモビリティショーに「RZ」を出展 ……名古屋/大阪/福岡/札幌の各地域で今後開催が予定されている各地域の「モビリティショー」に、EV専用のSUVモデル「RZ」を出展する。各地域のモビリティショーは、11月23日(木)の「名古屋モビリティショー」を皮切りに、2024年1月まで上記の順で開催される。 ★メルセデス・ベンツがEVで出張整備 ……メルセデスベンツは、ユーザー向けの出張整備サービスをドイツ国内で開始する。使用車両は小型バンの「eヴィト」。簡単な修理や車両確認などに対応するという。 ★茨城県阿見町のアウトレットにEV充電器 ……ユビ電は「あみプレミアム・アウトレット」にEV充電器を設置した。11月14日よりサービスを開始している。最高出力6kWタイプの普通充電器を10基導入し、任意の時間設定で買い物中に利用ができる。 ★パワーエックス、新規電力事業を開始 ……法人向けの電力事業「X-PPA」を開始する。日中の太陽光発電で蓄電池に電力を貯め、夜間にその電力をオフィスビルや商業施設に販売する。2024年夏頃に東京電力エリアで15MW(メガワット)の供給を行なう。 ★パナのEV充電インフラをOKIが保守 ……パナソニックとOKI(沖電気工業)がEV充電サービスで提携した。パナが展開するEVチャージャーのシェアリングサービス「エブリワ・チャージャー・シェア」のインフラ設備の保守・運用サービスをOKIが行なう。 ★郵便局に大型蓄電池 ……パワーエックスと日本郵政は、カーボンニュートラル社会の促進に向けて協業に合意した。大型蓄電池を郵便局に導入し電力最適化サービスを展開するほか、再生可能エネルギーの利用促進も図る。 ★スポーツEV「アイオニック5ドリフトスペック」が「ラリージャパン」で見られる ……ヒョンデモビリティジャパンは、「フォーラムエイト・ラリー・ジャパン2023」<愛知県豊田市周辺/11月16日(木)〜19日(日)>に展示ブースを構える。イギリスのラリーイベント「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」で公開されたスポーツEV「アイオニック5 N」と「アイオニック5・ドリフトスペック」を出展する。 ★オペル、シリーズハイブリッドモデルを発表 ……発電用にガソリンエンジンを積んだ2モーター式AWDのシリーズハイブリッドモデル「GSe」を発表した。設定されるモデルは「アストラ」「アストラ・スポーツツアラー」「グランドランド」となる。 デイリーEVヘッドライン[2023.11.16]

TAG: #THE視点 #テクノロジー #燃料電池(FC)
TEXT:小川 フミオ
ボルボの新型EV「EX30」のツインモーターは強烈な加速力と高い安定性が魅力!

EX30のインテリアをチェックした小川フミオ氏は、いよいよバルセロナの街に繰り出す。ツインモーター車は、ボルボ史上最速の加速力を持つことがひとつのトピックだが、それ以外の特徴も見えてきたようだ。 軽快感のある動きが好印象 ボルボがBEV(バッテリー駆動のEV)専用モデルとして開発した「EX30」。スペインのバルセロナで、シングルモーター「ロングレンジ」と、ツインモーター「パフォーマンス」の2モデルに試乗するチャンスがあった。 バルセロナは、街を彩る建築がおもしろい。最も有名なのは、読者の方もご承知のとおり、聖家族教会(サグラダ・ファミリア)に代表されるアントニ・ガウディによるものだ。 ほかにも、カタラン地方特有のモデルニスモ建築や、もっともっと時をさかのぼったカトリックのゴシック建築など、街角を曲がるたびに、まるでワンダーランド並みの楽しさだなと走りながら思った次第。 ツインモーター車は、トータル出力315kW、トータルトルク543Nmと、しっかりパワフルだ。バッテリー容量は69kWhと、数値的にはやや控えめ。 満充電の走行可能距離は480kmだし(実際は7掛けぐらいかな)、バッテリーが大型化する弊害も考え合わせると、いまのツインモーター用で妥当なのかもしれない。 日本でも昨今は、積雪量の多い地方の市場では、選べるなら4WDを、という傾向が強いようだ。昔は北海道でも”後輪駆動でも慣れてれば十分さー”なんてかんじだったのだけれど。時代は変わった。 ツインモーターの特長はもちろん雪上だけのものでない。走りは、十分、加速のよさを感じさせる。 リアモーターでリア駆動の「ロングレンジ」(200kW、343Nm)もスムーズな加速で、気持ちのよい走りを味わわせてくれるが、ツインモーターは上をいく。 アクセルペダルを踏み込んだときのガンッと強い加速感が印象的だ。バルセロナ近郊の自動車専用道路をドライブしたとき、ぐんぐんと速度を上げていく。操縦安定性は高く、ハンドルへのインフォメーションもあって、安心感が高い。 高速を流しているときなどアクセルペダルを踏み込まないと、前輪の駆動力が停止して、さらに電力消費を抑える。このあたりは、エンジン車の燃費対策と同じ考えかただ。 ワインディングロードが少なかったのと、けっこう混んでいたので、ハンドリングのよさなど、”おいしい”ところはあまり堪能できなかったが、車体の重さを意識させない軽快感のある動きはよかった。

TAG: #EX30 #ボルボ
TEXT:生方 聡
「アウディQ8 e-tron」のブラックマスクは最新EVの証 [Audi Q8 e-tron試乗記]

アウディのフラッグシップSUVとして生まれ変わった電気自動車「Q8 e-tron」を試乗。選べる2つのボディスタイルやリニューアルされたデザインをチェックしていこう。 選べる2つのボディスタイル 今回試乗したのは、クーペのようなルーフラインが特徴の「Q8スポーツバック e-tron」だが、このモデルにはよりSUVらしいデザインの「Q8 e-tron」も用意されている。ボディサイズは、4,900mmの全長と1,935mmの全幅は共通。一方、全高については、Q8 e-tronが1,635mmであるのに対して、Q8スポーツバック e-tronは15mm低い1,620mmである。とくにQ8スポーツバック e-tronはSUVとしては低めのシルエットだけに、遠目にはSUVというよりもむしろクロスオーバーのように見える。 フロントマスクは、8角形の“シングルフレームグリル”がひとめでアウディとわかる個性を放つ。同社のエンジン車に比べて開口部が少ないのがEVの証(あかし)だ。さらにこのQ8 e-tronでは、シングルフレームグリルをブラックのマスクで囲むことで、以前にも増して強い印象を与えるようになった。 細かいところでは、“フォーリングス”と呼ばれるアウディのロゴが、このQ8 e-tronから変更になった。これまでは4つのシルバーのリングが立体的にデザインされていたのに対して、最新版は2Dのフラットなデザインになり、カラーもブラック(とホワイト)とよりシンプルに生まれ変わっている。また、Bビラーに「Audi」「Q8 e-tron quattro」といった文字を配置するのもこのクルマが初めてで、そうした新たな試みがこのQ8 e-tronから始まるというのが興味深い。

TAG: #Q8 e-tron #SUV #アウディ
マンの新型EVトラック(photo=マン・トラック&バス)
TEXT:福田 雅敏/磐城 蟻光
ドイツで高性能EVトラック続々登場……マン、航続800kmの「eTGX/eTGS」発表[2023.11.15]

最高740ps・4速トランスミッションを搭載でディーゼル車に追いつくか 2030年には2台に1台がEVトラックになると自信 【THE 視点】ドイツに本拠を置く大手トラックメーカーのマン・トラック&バスは、新型EVトラック「eTGX」「eTGS」を発表した。 「eTGX」は長距離輸送向けのモデルで、「eTGS」は一般的な流通向けのモデルとなる。それぞれトレーラーヘッドも含めて2軸〜3軸のボディ・シャシーが用意され、早ければ2024年から納入を開始する。すでに600件の注文や問い合わせがあり、2025年からドイツ・ミュンヘンの工場に生産を拡大するという。 搭載するモーターは、最高出力245kW(333ps)・最大トルク800Nm(81.6kgm)/同330kW(450ps)・同1,150Nm(117.3kgm)/同544kW(740ps)・同1,250Nm(127.5kgm)の3種類。モデルにより2速または4速のトランスミッションを備える。 バッテリーの搭載量も調整可能。モジュラー式のバッテリーパックを使用しており、3パック〜6パックの間で選択できる。1パック80kWhの容量で、最大の6パック搭載版の航続距離は最大800kmとなる。ちなみにバッテリーや駆動ユニットなどが発する熱エネルギーをキャビン内の空調に活用し効率を向上するシステムも搭載している。 充電関係は、現状は「CCS規格」に対応した最高出力375kWの急速充電が可能。しかし将来的にはメガワットの充電に対応予定とのこと。販売開始時には750kWに対応しその後1MW(メガワット)まで増強することを計画している。 問題は充電拠点だが、マンはダイムラー・トラックなどと共に充電インフラの合弁会社を設立しており、欧州全土の高速道路・物流ハブに高性能充電スポットを1,700ヵ所設置するという。業界をあげて商用EV向けの超急速充電インフラを拡充・増強していく構えだ。 「eTGX」および「eTGS」は、従来のディーゼルエンジンのトラックと同様のシャシーのバリエーションと走行性能を備えていると言える。メガワットの超急速充電に対応するなどEVトラックの普及に本腰を入れ「2030年にはトラック2台のうち1台がEVになる」とも表明している。 先日、ダイムラートラック傘下のメルセデス・ベンツ・トラックも、120万kmの耐久性能を持つEVの「eアクトロス」を発表している[詳細はこちら<click>]。ドイツ全体でトラックのEV化を推進していることが窺え、「2台のうち1台がEV」という表明は絵に描いた餅とはならなさそうだ。ドイツは、夢物語ではなく計画的に物流の電動化を図っている。 (福田 雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★★ホンダ、米オハイオ州にバッテリー研究センター ……ホンダのアメリカ法人アメリカン・ホンダ・モーターは、オハイオ州にバッテリーセルの研究センターを設置する。センター開設にあたり、同州とパートナーシップを結んだ。 ★★フォーミュラE東京大会が来年以降も継続へ ……フォーミュラEアソシエーションは、2025年シーズンの同選手権に東京大会を組み込むことを目指していると発表した。日程は5月17日を希望している。 ★スズキとエリーパワーがパートナーシップを強化 ……大型リチウムイオンバッテリーと蓄電システムを手掛けているエリーパワーに100億円の追加出資を行ない筆頭株主となった。業務提携のうえモビリティに活用するバッテリーを共同開発する。 ★塩湖がリチウムの生産拠点に!? ……住友金属鉱山は、南米の塩湖かん水からリチウムを回収する技術の確立に挑戦する。2023年中に南米チリで実証実験を行ない、リチウム資源の安定調達や金属資源の有効活用などを目指す。 ★独シュトゥットガルト空港で完全自動駐車実装へ ……メルセデス・ベンツは、自動駐車機能「インテリジェント・パーク・パイロット」が実装準備に入ったと発表した。ドイツ・シュトゥットガルト空港の駐車場P6で機能が使えるようになる模様。搭載車種は「EQE SUV」「EQS SUV」など。 ★大阪ガスがEV充電とエネマネの統合サービスを開始 ……大阪ガスの子会社Daigasuエナジーは、業務用・工業用顧客向けのサービス「D-Charge」を開始した。EV充電とエネルギーマネジメントを組み合わせ、充電時間をずらすピークカットやピークシフトなどを活用し、効率的なEVの充電・運用に繋げるサービスとなる。 ★草津温泉で「日産・サクラ」のカーシェア ……GNホールディングスと草津ホテル1913が協業し、「草津ホテル」<群馬県草津町>を拠点にEVのカーシェアリングサービスを開始した。導入車両は「日産・サクラ」。 ★沖永良部島にEV充電器 ……DMM.comは、鹿児島県沖永良部島にある知名町と和泊町にEV用充電器を導入する。6kWタイプの普通充電器を2024年度中に設置する。 ★ヒョンデ、自動車生産を改革へ ……「ヒョンデモーターグループ・シンガポールグローバルイノベーションセンター」を開設した。ベルトコンベア生産を脱した先進的な次世代生産方式を導入するという。 デイリーEVヘッドライン[2023.11.15]

TAG: #EVトラック #THE視点 #ニューモデル
TEXT:桃田 健史
ホンダが「CR-V FCEV」を富士スピードウエイで世界初公開、なぜこのタイミングで世に出たか

なんの前触れもなく、いきなり実車が公開されたホンダ「CR-V」のFCEV(燃料電池車)。米GMとの共同開発によって耐久性とコスト面で大幅な改善が見られるとされている。技術的な詳細は未公開ながら、外部との充電/給電システムの存在などが明らかになった。 サプライズでの登場 まさか、こんなところでワールドプレミアになるとは! たまたまその場を通りかかった報道関係者の多くが、その姿を見て驚いた。 場所は、富士スピードウェイ。スーパー耐久シリーズの最終戦のイベントスペースである。 ここでホンダが公開したのが、「CR-V」のFCEV(燃料電池車)だ。 昨今のスーパー耐久シリーズは、ホンダを含めて、トヨタ、スバル、マツダ、日産が2050年カーボンニュートラルを目指した、さまざまな燃料やパワートレインの研究開発の”走り実験室”として活用されているところだ。 水素についても、トヨタが水素燃料で走る内燃機関レーシングカーで参戦し、しかも豊田章男会長が”モリゾウ”の名で自らステアリングを握っていることで、一般ユーザーの間で水素燃料車の認知度が高まっているところだ。 そうした中、ホンダは今回、サプライズとしてCR-VのFCEVを展示した。 車両には、幾何学をイメージするようなブルー基調のラッピングが施されており、 また車体前方の左側には、充電/給電ポートがある。 充電/給電ポートには、米SAEのJ1772規格に準じたコネクターを展示のために差し込んである。 ホンダによれば、このモデルはFCEVでありながらも、搭載する蓄電池に対して外部から充電および給電が可能だという。 ホンダ水素関連発表の振り返り それにしても、なぜこのタイミングでCR-VのFCEVが初公開されたのか? ホンダによると、ホンダが燃料電池車に関するニュースリリースを出したのは、直近で2023年2月2日の「水素事業の取り組みについて」となる。 この中で、燃料電池システムついては、GMとの共同開発を進め「耐久性2倍、コスト3分の1」を目指すとし、これに加えてホンダ独自に「耐久性2倍、コスト半減」を実現すべく研究開発を継続すると説明していた。

TAG: #CR-V #FCEV #ホンダ
TEXT:生方 聡
マイチェンで名前まで変わった「アウディQ8 e-tron」ってどんな車? [Q8 e-tron試乗記]

アウディの量産EV第1弾として登場した「アウディ e-tron」がマイナーチェンジを機に「アウディQ8 e-tron」に進化。まずはオリジナルのアウディ e-tronの足跡を辿ってみる。 累計販売台数は15万台超 いまや「e-tron」という名前は、アウディの電気自動車としてすっかり認知されるようになった。その立役者が2018年にアウディの量産EV第1弾として登場した「アウディ e-tron」である。全長4,900×全幅1,935×全高1,630mmのミドルサイズSUVは、“Qファミリー”と呼ばれる同社のSUVに似たデザインを採用しながら、部分的に閉じた独自のグリルデザインや、フロア下にバッテリーが搭載されることをイメージさせるドア下部のデザインなどにより、EVであることをアピールしたのが特徴だ。翌2019年にはSUVクーペスタイルの「アウディ e-tron スポーツバック」が追加されている。 アウディ e-tron/e-tron スポーツバックには、モーター出力が異なる「55クワトロ」と「50クワトロ」の2グレードが設定されている。どちらも前後あわせて2基のモーターにより“クワトロ”と呼ばれる4WDを構成し、システム最大出力は前者が300kW、後者が230kWを誇る。搭載されるバッテリー量も異なり、55クワトロが95kW、50クワトロでは71kWとなる。 サスペンションは全車にアダプティブエアサスペンションを搭載。ユニークなところでは、ドアミラーの代わりに小型カメラを用いた「バーチャルエクステリアミラー」を搭載するモデルが選べる。 日本では、2020年9月にアウディ e-tron スポーツバックが導入され、2021年1月にアウディ e-tronが追加。ドイツ本国とは発売の順序が逆転していた。 そんなアウディ e-tron/e-tron スポーツバックが、マイナーチェンジを機にモデル名を「アウディQ8 e-tron」「アウディQ8スポーツバック e-tron」に変更した。

TAG: #Q8 e-tron #SUV #アウディ

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