近未来的な「パノラミックヴィジョン」
インテリアはBMWの最新のデジタル技術が豊富に与えられている。ノイエクラッセで初登場となるインフォメーションシステムを見ると、ステアリングホイールが上下を平らにして四角く仕立てられたデザインも斬新だが、平行四辺形のように形作られたセンターディスプレイが目を引く。
これを操作系の中心に据え、表示はウィンドスクリーンを利用するパノラミックヴィジョンによって実施される。情報はドライバーの視線の先に理想的な高さで投影され、フロントガラス全幅に投影される。ドライバーは簡単なジェスチャー操作でセンターディスプレイに表示されているコンテンツをパノラミックヴィジョンに移動させることが可能だ。これらは量産型ノイエクラッセにおいて、情報収集能力をより充実させた新iDriveシステムに備わるヘッドアップディスプレイの機能を補完することになる。
デブレッセンの新工場で生産されるノイエクラッセでは生産においても脱炭素化が図られるだけでなく、素材のリサイクルに考慮して、クローム加飾や皮革類を廃したインテリア素材が使用され、生産工程における二酸化炭素排出量の最適化に貢献している。
このように、いまだBMWの新型3シリーズを含めた新車開発の進捗具合を見通すことはできないが、今後のより細かい情報の開示を期待して待つよりほかないだろう。
1 2