バッテリー容量111.5kWhで航続距離650kmを達成
iXは、同社のプレミアムミドルサイズSUVである「X5」とほぼ同じボディサイズを誇り、3,000mmと余裕あるホイールベースを生かして、最大111.5kWhに及ぶ大容量の駆動用バッテリーを前後アクスルの床下に収めている。これにより、今回試乗する「iX xDrive50」で650kmの航続距離を達成。一方、ハイパフォーマンスグレードの「iX M60」では615km、バッテリー容量が76.6kWhと少ない「iX xDrive40」でも455kmと余裕ある航続距離を誇る(いずれもWLTCモードでの数値)。どのグレードも、11kWまでの普通充電と、150kWまでの急速充電(CHAdeMO規格)に対応している。
話は前後するが、日本に導入されているグレードと価格は次のとおり(2023年8月時点)。
- iX xDrive40……1,098万円
- iX xDrive50……1,398万円
- iX M60……1,798万円
3グレードともに、前後各1個の電気モーターにより4WDシステムを構成。システム最高出力とシステム最大トルクは、iX xDrive40が240kW(326ps)/630Nm(64.2kgm)であるのに対して、iX xDrive50では385kW(523ps)/765Nm(78.0kgm)になり、トップグレードのiX M60ともなると397kW(540ps)/1,015Nm(103.5kgm)に及ぶ。
今回は中間グレードのiX xDrive50を引っ張りだし、その実力に迫ることにしよう。
BMW iX xDrive50
全長:4,955mm
全幅:1,965mm
全高:1,695mm
ホイールベース:3,000mm
車両重量:2,560kg
前後重量配分:前1,230g、後1,330kg
乗車定員:5名
交流電力量消費率:190Wh/km(WLTCモード)
一充電走行距離:650km
システム最高出力:385kW(523ps)
システム最大トルク:765Nm(78.0kgm)
フロントモーター最高出力:190kW(258ps)/8,000rpm
フロントモーター最大トルク:365Nm(37.2kgm)/0-5,000rpm
リアモーター最高出力:230kW(313ps)/8,000rpm
リアモーター最大トルク:400Nm(40.8kgm)/0-5,000rpm
バッテリー総電力量:111.5kWh
モーター数:前1基 後1基
トランスミッション:1速固定
駆動方式:4WD
フロントサスペンション:ダブルウィッシュボーン式
リアサスペンション:マルチリンク式
フロントブレーキ:ベンチレーテッドディスク
リアブレーキ:ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ:255/50R21
最小回転半径:6.0m
荷室容量:500L
車体本体価格:13,980,000円