IZACのOEM供給へ
EVロボスイーパーには、ZMPが独自開発した自動運転OS(オペレーティング・システム)の「IZAC(アイザック)」を搭載している。
IZACは、車両やロボットの走行・移動における「認知」「判断」「操作」を担い、自動運転EVバスのような人が乗車する公共的な利用シーンから、EVロボスイーパーのような社会における”縁の下の力持ち”としての活動シーンまで、幅広く対応する。
「ZMPワールド2023」では、IZACをOEM(他社向け)に供給することも合わせて発表した。
ZMPの自動運転開発者によれば、EVロボスイーパー等のZMP自社開発製品ではIZAC専用で設計されている。
自動運転開発OSといえば、オープンソースの「AUTOWARE」があり、学術的な研究開発を中心に普及している。
ZMPとしては、仮に顧客がAUTOWAREを使いたいとの要望があれば対応は可能だ。
ただ、実際のところ、業務用での自動運転の場合、ZMPが独自開発し信頼性を高めてきているIZACを使用する。現在、社会実証、社会実装、また量産しているZMPの製品はすべてIZACを使用している。
自動運転トーイングトラクターも登場
このほか、空港などでの運搬用自動牽引車「Carrio Tractor 25T」も展示された。
全長3,175mm×全幅1,596mm×全高2,185mmとコンパクトな設計。
車両重量は4,000kgで牽引能力は25トン。最高速度は牽引している状態で15km/h、牽引していない状態では25km/hとした。コントロールセンターで遠隔監視する。
EVロボスイーパーと同じく、センサーフュージョンによって自車位置を推定して走行する。周辺のインフラ環境を変えることなく社会実装が可能な点がポイントだ。
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